ライフネット生命の出口社長に歴史を学ぶ Part6 (33) フィリップ4世の娘イザベルの、愛と憎しみのドラマ その2

こんにちは。Victoriaです。

2013/04/14(日)、京都大学百周年時計台記念館で開催された、
ライフネット生命の出口社長に歴史を学ぶ Part6 14世紀の世界」講義録のまとめ、
今回は「フィリップ4世の娘イザベルの、愛と憎しみのドラマ その2」。




まず、
基本データから。



  • イザベル 1295年生まれ(推定)−1358年 63歳で死去
  • イングランドエドワード2世(イザベルの夫) 1284年生まれ−1327年 43歳で死去
  • ロジャー・モーティマー(イザベルの愛人) 1287年生まれ−1330年 43歳で死去


登場人物はこの3人。




そう、
これは、
壮大な三角関係のお話なのよ!!!




まず、
イザベルの夫エドワード2世ですが、
実はこの方↓
ライフネット生命の出口社長に歴史を学ぶ Part 5 (82) プリンス・オブ・ウェールズの始まり - Victoriaの日記






初代プリンス・オブ・ウェールズ





エドワード1世が、
ちっとも言うこと聞かない、
ウェールズケルト人たちを従わせるため、






ウェールズ生まれで英語を話さない王様を連れて来よう」






と約束して、
臨月の奥さんをわざわざウェールズに連れてきて、
現地で生ませたという、






あの赤ん坊がエドワード2世です。







ふむ、
なるほど、
エドワード2世は、
自分の母親の出産を、
国中にライブ放映された最初のプリンスだったわけね・・・






それで、
フランスで絶大な権力を誇ったフィリップ4世の娘、
イザベルは、
わずか4歳で、
エドワード2世と婚約、
1308年、
13歳で結婚式をあげていて、





この式は、
フィリップ4世始め、
王族がぞろぞろ列席し、
2週間にわたって宴会が続く、
盛大なものだったらしい。






盛大な結婚式をして、
ご祝儀たんまりもらうと、
ちょっとやそっとでは離婚できなくなるっていう縛りになることが、
現代でも多々ありますが、





14世紀ヨーロッパもそうだったようで、






イザベルお姫様は、
結婚するやいなや、






しまった!
この結婚は失敗だった!






と気づくんだけど、
時すでに遅し・・・






1308年、
結婚した時、
イザベルは13歳、
エドワード2世は24歳だったんだけど、






実は、
エドワード2世には、
れっきとした愛人がいて、
しかも、
その愛人は、
常にエドワード2世のそばにはべって、
政治を取り仕切る宰相だったのよ・・・







そうです、
エドワード2世の愛人は男で、
二人して、
新婚のイザベルをいびり倒したらしい・・・







いやあ・・・
これは・・・






イザベルに勝ち目はないよね・・・






具体的に何をしたんだか、
よくわからないんだけれども、







とにかく、
愛人と二人で、
イザベルに嫌がらせをして、
早々と二人の間には、
溝ができた模様・・・







とか言いつつ、
ちゃっかり子どもが4人いるんですけど・・・






子どもは、

  • 男 エドワード3世(1312年 - 1377年) - イングランド
  • 男 ジョン(1316年 - 1336年)
  • 女 エリナー(1318年 - 1355年)
  • 女 ジョーン(1321年 - 1362年)

長男を1312年(イザベル17歳)で生んで、
一番下の子を1321年(イザベル26歳)で生んでますから、





仲が悪いとか言いながら、
少なくとも13年間は、
夫婦の間にセックスがあったということですね・・・






両性愛者だったエドワード2世、
この他にも、
母親不明の庶子が一人いるとか・・・





なんか、
こういう話聞くと、
男にとってセックスって何なんだろう?って、
考えちゃうよね・・・






とりあえず、
ここまで見ただけでも、
イザベルが女として、
決して満たされた人生を送っていたわけではないことが、
うかがえるんだけれども、






こんだけセックスしておきながら、
二人の仲が決定的に壊れる事件が起こります。






それは・・・





イザベルの愛憎劇はまだまだつづく・・・







Victoriaでした。