ライフネット生命の出口社長に歴史を学ぶ Part 3 (28) フランク王国の終焉

こんにちは。Victoriaです。

2012年3月25日、キャンパスプラザ京都で行われたライフネット生命保険の出口社長の講義、
今回は、10世紀初頭ヨーロッパのお話。





さて、
5世紀から9世紀にかけて、
西ヨーロッパを支配したゲルマン系の王国、
フランク王国に、
ついに終焉がやってまいりました。







500年も続いたんだから、
もういいんじゃないでしょうか?って感じなんだけれども、








前回、
フランク王国で、
カール大帝が死んだ時、
相続問題がもちあがり、
フランス・ドイツ・イタリアの三国に領土分割したところまで見たので→ライフネット生命の出口社長に歴史を学ぶ Part 3 (22) フランク王国の領土相続をめぐる兄弟げんかで生まれた仏・独・伊 - Victoriaの日記
今回はその続き。









まず、
イタリアでは、
875年、
カロリング朝が断絶。






ルートヴィヒ2世に、
男子が生まれなかったのがその理由。








次に、
東フランク(ドイツ)で、
911年、
カロリング朝断絶。








やはり、
ルートヴィヒ4世に、
男子が生まれなかったのがその理由。






ルートヴィヒ4世は、
17才で死去したそうなので、
男子はおろか、
結婚もしていなかった可能性大。








最後に残った西フランク(フランス)は、
もう少し長生きしたが、







987年、
ルイ5世が亡くなると、
やはり男系が途絶えて断絶。









同時期に、
これだけ同族内で男子が生まれないって、
何かあったンすか?








何か、
あったんでしょうね・・・








・・・



カロリング家が断絶してしまった東フランクでは、
コンラート1世が王位につくが、








彼にも男子が生まれず、
次の王にもまたまた男子生まれず、
ついに王朝交替、







ハインリヒ1世が王位につき、
ザクセン朝を開く。






・・・


987年にカロリング家が断絶した西フランクでは、
ユーグ・カペーが王位につき、
カペー朝を開く。






カペー家では、
その後、300年間、
次々と男子が生まれ、
カペー家の奇跡」
と呼ばれたほどで、









カペー朝は西ヨーロッパ最強の国へと発展していくが、







ヴァイキングの侵入に悩まされ、
パリ包囲されたことでついに音をあげて、







911年、
ノルマンディーをヴァイキングに譲り渡した。







ノルマンディー公国の誕生である。









フランスからノルマンディーを奪ったのは、
ロロ。








ロロという人は、
かなりの暴れん坊だったらしく、
馬に乗ると乗りつぶしてしまうからと、
いつも歩いて移動していたとか。








何乗っても、
乗りつぶしてしまう走り屋のヤンキーって、
昔からいたのね・・・








ポルシェを、
乗り始めて1週間でつぶしちゃった男知ってるけど、
軽く、一千万円はしたはずなのに、
涼しい顔してた・・・







あれは、
保険金がおりたのかしらね・・・?







田んぼにポルシェごとつっこんじゃったんだけど・・・







・・・








暴れん坊の血は、
ノルマンディー公国に脈々と受け継がれ、







1066年、
ノルマンディー公ウィリアムがイギリス征服。








イギリス人に、
イギリスの歴史を聞くと、







俺たち、
1066年から、
戦争に負けたことないんだぜ!








ってみんな口をそろえて自慢するんだけど、








男は暴れん坊に限る!







ということを、
歴史が示しているという・・・








・・・ということで、本日の結論:






フランク王国は、
男子が生まれなくて断絶した。








王権の維持に、
繁殖力は不可欠だってことね・・・









Victoriaでした。
生命保険


・・・

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