5000年史 Part6  14世紀の世界 (52) 大明暗黒政権 朱元璋が確立したもの

こんにちは。Victoriaです。

2013/04/14(日)、京都大学百周年時計台記念館で開催された、
ライフネット生命の出口社長に歴史を学ぶ Part6 14世紀の世界」講義録のまとめ、
今回から、
タイトルを「5000年史 Part6 14世紀の世界」に一新してお送りします。




6月23日、
ライフネット生命株式会社の定時株主総会で、
出口社長が会長になり、
岩瀬新社長が誕生しましたので、
ライフネット生命の出口社長に歴史を学ぶ」というタイトルのままではマズいと思い、
ライフネット生命の出口会長に歴史を学ぶ」に変えようかとも思いましたが、



講義が行われた時点では、
社長でいらっしゃったわけだし、



思い切って、
タイトル変更することにしました。




ちなみに、
「5000年史」というのは、
もともと出口社長ご自身がおつけになったタイトルです。




ということですので、
タイトルは変わりましたが、
内容は前回の続きですので→ライフネット生命の出口社長に歴史を学ぶ Part 6 (51) 1392年 李氏朝鮮建国 - Victoriaの日記
引き続き、
よろしくお願いします。





・・・

さて、
明を建国した朱元璋(=洪武帝)が確立したものは、
いろいろありますが、
前回までに紹介できなかったものを、
ここで一気にまとめてみると、



1 一世一元制




皇帝一代につき、一元号とする制度。





朱元璋が「洪武」を変更しなかったため成立した制度で、
清朝まで受け継がれることになります。





そういえば、
昔の中国は、
元号ころころ変わったよな・・・




2 三跪九叩頭の礼





この漢字、
読めます?





私は読めないので、
調べてきました。




三跪九叩頭の礼(さんききゅうこうとうのれい)と読むんだそうな・・・




いや、
漢字は奥が深いね・・・




どういうものかと言いますと、
それは、
読んで字の如くっていうか、




皇帝の前で、
臣下が、
頭を9回地面にこすりつけて(というより、打ち付けて?)礼をすることで、





土下座よりもキツイのでは・・・???




どうして9回になったのか、とか、
いわれがあると思うんだけど、
調べがつきませんでした・・・





3 中書省を廃して六部を直属に。





これが、
何を意味するかというと、





中書省というのは、
内閣府で、





今までは、
六部といわれる行政機関を束ねていたんだけど、
それを、
皇帝直轄にしたということ、
すなわち、





優秀な総理大臣が出ない組織をつくった。





うん、
まあ、
自分の家族っていうか、
一族(?)のことだけ考えるなら、
決して間違ってない政策だけど、






国全体の活力は、
落ちますね・・・





4 宦官の学問禁止令






最初、
見間違いかなと思ったんだけど、




学問させるんじゃなくて
学問させないってことです。





なぜ?




宦官が賢くなると困るから。





宦官っていうのは、
ご存じ、
去勢された方たちのことで、





ペニスを切り落とすわけでしょ?
一体誰がそんな野蛮なことを考え出したのか???







古代の中国には、
いろいろナゾなことがありますが、
その筆頭がコレね、





一人や二人、
罰として切り落とすんならともかく、





例えば、
漢の時代には、




科挙合格者は、
まず去勢してから登用、
男性の25人に1人は宦官だったとか・・・マジ・・・???






明の時代には、
宦官の数は10万人にふくれあがり、






切り取ったペニスはどうしたんですか???




記念に保管してたとか・・・???





歯が抜けると、
それ取っておく人もいるくらいだから、
ペニスならなおさら・・・???





と思って調べたら、
やっぱり、
大事に保管してたらしく、





本人が死んだら、
いっしょに棺に入れたそうです。





そうよね・・・




オレさまの分身だし・・・




たとえ、
出番がなくても・・・




不憫だ・・・(ペニスが)




それで、
なぜ、
宦官に学問禁止したかってことですが、






字が読める宦官なんかいらねー!




ってことです。





小間使いに、
学問はいらねえ!
天下はオレ様(=皇帝)一人が仕切るんだ!





朱元璋
よっぽど、
他人にまかせるのがキライだったみたい、





優秀な家来はどんどん処刑しちゃうし、
新しく雇う家来は、
アホばっかりになっちゃうし、





「大明暗黒帝国」というタイトルがついてる理由が、
よくわかる気がする・・・






Victoriaでした。