今月開始の新ルール 会計基準はこう変わる

こんばんは。victoria007です。
2010/04/06日経産業新聞
国際会計基準IFRS)との共通化を受けて、日本の会計基準はルールの新設や改正が相次いでいますが、今月開始の事業年度から適用になる主な新ルールについての記事がのっていましたので、まとめておきたいと思います。

  • 資産除去債務

1 資産除去債務とは?
資産除去債務とは、工場など有形固定資産に関して、法令や契約で求められた将来の撤去費用を見積もり、決算書に計上しなければならないものをいう。

2 新ルールでどう変わる?
これまでは、資産を除去する際に費用処理するのが基本だったが、新基準ではあらかじめB/Sの負債と資産の双方に反映させる必要がある。資産の部には除去費用を有形固定資産に加える。P/Lでは、過年度分の減価償却費は適用初年度に特別損失として一括計上する。毎期の資産除去債務に伴う費用(減費)は売上原価とする。

除去費用の支出額と当初の除去債務見積額との差額が生じた場合は、費用計上または費用の戻し入れ処理をする。

1 パーチェス法と持ち分プーリング法
企業結合会計基準では、この2つの方法が認められていた。

2 新ルールでどう変わる?
持ち分プーリング法が廃止された。
買収価格が時価純資産を下回ると割安に取得したことになるが、その差額である「負ののれん」は利益として扱われる。従来は20年以内の複数年に分けて利益を計上していたが、新基準では特別利益に一括計上する。

  • セグメント

1 従来の区分
「事業の種類別」「地域別」「海外売上高」といった区分で有価証券報告書などに記載していた。

2 新ルールでどう変わる?
「マネジメント・アプローチ」という考え方に基づき、取締役会などが経営上の意思決定、業績の評価に使っている区分で報告を求められる。資産、負債、減価償却費などに加えて、減損損失やのれんのセグメント別開示も求められる。

以上、2010/04/06日経産業新聞の記事をまとめました。

victoria007でした。