「夜行観覧車」 湊かなえ
こんばんは。victoria007です。
昨日、お片付けをして発掘した本。
- 作者: 湊かなえ
- 出版社/メーカー: 双葉社
- 発売日: 2010/06/02
- メディア: 単行本
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感想 : 何だか疲れちゃった。
医学部をめざして勉強中の息子がキレて母親と口論になり、大騒ぎになっているところに医師の父親が帰ってきて、今度は父親と母親で話し合いをしているうちに母親がキレて父親を殺してしまった・・・
というお話。近所の人や息子の兄・姉もまきこんで、最後はみんなで母親を救うために父親を悪者にする・・・っていうストーリーなんだけど、なんだかこのオチじゃあ、救いがないよなあ・・・って思っちゃって。
それで、全然設定は違うけども、教育熱心な母親がやる気のない息子に振り回されて人生に失望するっていう意味ではよく似た林真理子先生の林真理子「下流の宴」 - Victoriaの日記を思い出したの。
- 作者: 林真理子
- 出版社/メーカー: 毎日新聞社
- 発売日: 2010/03/25
- メディア: 単行本
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子どもがひきこもっちゃったり、親に暴力ふるっちゃったりっていう話はもう珍しくもなんともないけど、家族の中にこういう子どもが一人いると、もう救いようがない感じになっちゃうのは何でだろう?
昔から、おとーちゃんが酒飲みで、酔っぱらってちゃぶ台ひっくり返したり、おかーちゃんに暴力ふるったりって話はよくあったと思うのね。
でもそれで、決定的に家庭が崩壊したり、家族がばらばらになっちゃったかって言うと、そうでもなかった気がする。おかーちゃんががまんしてただけかもしれないけど。
暴力ふるうのが、おとーちゃんじゃなくて、息子や娘になった時点でなんですべてが深刻になっちゃうんだろうね。
おかーさんが深刻になっちゃうからだろうね。
女って、何に対しても真剣に取り組むし、子どものこととなったら真剣そのものでしょう?それは悪いことじゃないんだけど、おとーさんの役割は、おかーさんが思い詰めてしまわないように、家の中をある程度かき回すことなんじゃないかと思うの。
家の中が、正論吐く人ばっかりだと、息がつまっちゃうって。
夕食の食卓で、
「今日一日、おとーさんはどんなにアホだったか」
って話をこれでもかってしてくれるとか、
子どもが暴れてたら、
「よっしゃあ!おとーさんもやるぞお!」
って腕まくりして、もっと暴れるとか、
おかーさんが、息子の中間試験の点数でやきもきしてたら、どどどーん!となけなしのお金をウマかなんかにつぎこんで破産するとか、
なんか女の度肝をぬくことを日常的にかまして、おかーさんのエネルギーをよそへ向けてくれなくちゃ、おかーさんは行くことまで行っちゃうって。
ハイ。
victoria007、ふざけた野郎が大好きでございます。
今日のまとめ : 男はふざけたことばっかしでかして、女を笑わせるために存在する生き物である。
victoria007でした。