初夜
こんばんは。victoria007です。
今日、春に卒業してめでたく大学生になった男子が意気揚々と遊びに来た。
「先生〜、とれたで〜」
「何が?」
「免許〜」
ああ、免許ね・・・
こいつが運転するのか・・・
大丈夫だろうか・・・
「ゲーセンで鍛えまくっとるから腕はたしかやで〜」
だから、キミのその自信が先生はこわいぞ・・・
「来週、車来るんだ♭」
「くるまぁ?新車かいな?」
「あったりまえや〜」
聞けば、トヨタの高級車をお買い求めになった様子。
お父様、いいんですかぁ〜、免許とりたての十代の男子にそんな高級車買い与えて・・・
おもちゃにしては高すぎるんじゃ・・・
「これで、親に迎えに来てもらわんでもいいわ。こないだ、大変なことがあってサ・・・」
さあ、では彼の告白を聞いてみましょう。
ちなみにこっから先はR指定です。
未成年は見たら逮捕されるよ!
その日、寝坊したので、午後一の授業にちゃりとばして行ったんだけど・・・
ちょうど一号館の前のところで、前から気になってたかわいい女の子がオレのツレとしゃべってたもので、オレも合流して・・・
「いやあ、かわいいなあ・・・癒されるわあ・・・」
とか、ガラにもないこと言ってたら、向こうもなんか乗ってきて、いっしょにご飯食べよかってことになって、そのまま授業サボってファミレス行って・・・
そしたら、出てきたメシがまずくて、彼女が
「私ならもっとおいしいご飯作れるわ〜」
って言うから、二人で買い物行ったんだ・・・
ワインも買って、彼女のアパート行って、それで二人で手巻き寿司作って食べて、ワイン飲んで、DVD見ながらカラオケして・・・
そしたら、彼女が、2週間前に好きやった人にふられたっていう話し始めて・・・
こんなかわいい子をふるってどんなやつやって言ったら、
「ありがとう・・・やさしいんやね・・・」
って言って、こっちにもたれかかってきて・・・
それで、二人でソファーに寝て自然と・・・
「おっと・・・、そっから先は言わなくていいぞ」
「いや、それが、なかなかうまいこといかなくて、朝までかかって、やっと二人とも寝たら朝の6時で・・・」
お前ら、一体何時間してたんや???
私はもうそんなん無理だぞ・・・
「それで、その日は二人ともぐだぐだしてて、そのまままた夜になって、それでまた寝て・・・」
はあ?
連チャンか?
「そんで次の日は部活あったからそのまま部活行って、それで部活終わったらまた彼女のアパート行くやろ、男なら、普通・・・」
まあな・・・
気持ちはわかるが・・・
それで、その翌日、朝起きたら、ケータイの着歴がやばいことになってて・・・
はあ?
もしかして、お母さん?
「ビンゴ!三日間連絡するの忘れとった(ちなみに彼は自宅通学生)」
「それで、母親が大騒ぎして、警察に捜索願い出しよった」
うわあ、それはきっついなあ・・・
「オレがくったくたになって家帰ったら、とんでもない事になってて・・・」
ははは・・・
自業自得じゃ!
欲望のままに生きてる人間に世間の風は冷たいぞ・・・
「すいませんってそれしか言うことないし・・・。それで親父が後からこっそり来て、
『お前、ツレのところに泊まったんか?』
『いや、違う』
『付き合ってる子か』
『いや、初めての・・・』
『そうか・・・わかった。それならええんや。ところでお前、男の責任ていう言葉の意味、わかっとるか?』
『わかっとる。ちゃんと使った』
『そうか。これからもどんなに疲れとっても使えよ』
『うん』
お父さんはちゃんとわかっとったわ」
・・・
お父様も同じご経験がおありのようで・・・
そういえば、このお父様とお母様は学生結婚だったような・・・
よほど苦い経験がおありなのかも?
これは本人に確かめた訳ではないが、victoria007のカンでは、彼は高校の時から相当な女たらしだったから、いつもポケットにしのばせていたはずだ。
よかったなあ、ついに使う機会が来て・・・
<年頃の男子をお持ちのお母様がたへ>
息子が無断外泊しても、あわてず、気づかぬふりをしてあげましょう。
そうしないと、後から親子の間がめっちゃ気まずくなりますし、近所にも余計な想像をたくましくさせるだけです。
victoria007でした。