センター試験 英語 問題と解答 PDF版 および 講評

おはようございます。Victoriaです。

センター試験 英語 問題と解答 PDF版はこちらです(http://mainichi.jp/life/edu/exam/center/etc/pdf/eigo.pdf

各社の講評です。
まずは、ベネッセ。
>>出題形式に大きな変更なし。素材文の語数がやや増加したが、難易は昨年並 ―

1.全体概況

【大問数・解答数】 大問数6は変更がなく、解答数も昨年同様51であった。
【出題形式】 全体を通して昨年の形式がほぼ踏襲された。大問配点はすべて昨年と変わらず。第1問Bのアクセント問題は見出し語がない形式で出題された。第4問Aでは、昨年復活したグラフの要素を特定する問題が姿を消した。第6問では、段落構成を問う出題から段落の要旨を並べかえる問題に変わり、また、本文で述べられていない内容を選ぶ問題が出題された。
【出題分野】 昨年同様発音・アクセントから、読解、視覚情報を含む英文理解までの幅広い領域が問われており、多岐にわたるジャンル・形式の出題であった。
【問題量】 素材文の語数は第5問を中心に増加し、全体としても昨年よりやや増加。
【難易】 昨年並。
2.大問別分析

第1問「発音・アクセント」(14点・やや難) 

配点は昨年と同じ。形式は、発音・アクセント問題のみの出題であった。Aは昨年同様、母音2題、子音2題の出題。問2では、第1アクセントのない母音の発音を問う出題があった。Bのアクセント問題では、見出し語のない出題に変わった。Bは昨年同様、2、3、4音節の単語がそれぞれ出題された。全体として、カタカナ語が減り、なじみのない単語も出題されたため、やや難しかっただろう。

第2問「文法・語彙語法・会話・語句整序」(41点・標準) 

形式・配点ともに昨年と同じ。Aでは、昨年同様、日常的な場面で使用する語彙語法の問題が多かった。Cの語句整序問題では、昨年同様、1題は会話形式で出題された。第1文の冒頭から並べかえさせる問題がなくなり、並べかえる語句の選択肢が今年はすべて6つに戻った。

第3問「語句類推・発言要約・文補充」(46点・やや易) 

形式・配点ともに昨年と同じ。Aは単語とフレーズを問う出題に変化はなかった。Bのテーマは「俳優の役に対する考え方の違い」で、ディスカッション形式での発言を要約する形式は踏襲された。Cのテーマは「インドネシアの布、バティック」で、形式も昨年と同様、文中の空所に補充する内容が、一文と語句の両方のパターンで出題された。

第4問「データ読み取り(図表・広告)」(33点・標準) 

形式・配点ともに昨年と同じ。Aでは、「EU加盟国民の平均的価値観と国ごとの特徴」に関する英文が出題され、昨年復活したグラフの要素を特定する問題が姿を消した。Bでは、「英語学習を目的とした英字新聞の広告」を読み取る問題が出題された。昨年出題された、状況設定文を読み、複数の条件を満たす選択肢を選ぶ問題は姿を消し、広告に書かれた必要な情報を読み取る問題に戻った。

第5問「陳述読解(感想)」(30点・標準)

形式・配点ともに昨年と同じ。「家族で街へ出かけたことについての父と娘の感想」を読み、内容理解問題と買い物後の状況を正確に表すイラストを選択する問題が出題された。素材文の分量が増えたので、内容を読み取るのに時間を要した受験生もいたかもしれない。

第6問「長文読解」(36点・やや難) 

配点は昨年と同じ。素材文は「げっ歯類、特にネズミの繁栄の秘密」についての論説文が出題された。また、形式は昨年とほぼ同じだが、昨年までの段落構成を問う出題が、段落の要旨を並べかえる出題に変わった。素材文が受験生にとってなじみのない題材のため、昨年より取り組みにくかったのではないか。 <<

次は、東進。

>>設問形式、設問数、配点とも昨年と同じ
 
全体を通して、出題形式は昨年とほぼ同じ。設問数や大問の配点も含めて変化はなかった。大問はこれまでどおり第1問から第6問までの6題で、第1問・第2問では語彙力・文法力といった英語の基礎的な学力を直接問う問題が中心となっており、第3問から第6問では様々な状況に応じて英語を運用する実用的な英語力を試す問題が中心になっている。全体で、設問まで含めた英語の総語数は約3700語であった。昨年と比較すると170語程度の増加で、大きな変化はない。大問ごとにみると、第5問の英文量がやや増加、第6問の英文量がやや減少となり、どちらも600語弱の英文を読んで答える問題になった。また、第6問では、2008年度から毎年出題されていた、段落をグループ分けする設問がなくなった代わりに、段落の要旨を文章の順序に整序させる問題が出題された。新しい設問形式ではあるが、文章の段落構成を理解するという趣旨は同じなので、昨年までの形式で対策をしていれば十分対応できる範囲の出題である。全体的な難易度はほぼ昨年同様であるが、平易な問題が多いので平均点はやや上がると思われる。

【第1問】A 単語の発音 B 単語のアクセント 
昨年に続き今年もオーソドックスな発音とアクセントの問題の出題であった。変更点としては、昨年はBのアクセント問題で「与えられた語と第一アクセントの位置が同じもの」を選ぶ問題であったのに対して、今年は「第一アクセントの位置がほかの三つの場合と異なるもの」を選ぶ問題に変わった点である。レベル的には基本的なものが中心で、受験生にとっては解き易い問題が多かったであろう。

【第2問】A 文法・語法・語彙 B 対話文 C 整序英作文
昨年からの形式上の変化はなかった。Aは文法、語法、単語・熟語と満遍なく出題され、一部の文法問題にやや難しいものがあったものの、全体的には素直で解き易い問題が多かったと言えよう。Bの会話文完成問題では、いずれも文脈を決め手とする問題で、会話特有の決まり文句の知識がないと答えられない問題は含まれていなかった。Cの整序英作文は、代名詞・副詞・前置詞の位置に迷う問題が1題見られたものの、他は基本的な文法の知識があれば正解を得られる問題であったと言えよう。なお、Cの問3の選択肢の数が昨年の7から一昨年までの6に戻っている。

【第3問】A 文脈による語句の意味推測 B 意見内容の要約 C 英文空所補充
形式的な変更点はない。Aはここ数年続く形式で、短文中に施された下線部の語句の意味を問うものである。どちらも語句の知識そのものを試すのではなく、文脈から何を言い表しているのかを推測させる問題で、下線部の直前にnotがあることを見落とさないなど、落ち着いて取り組めば決して難しくはない。Bはディスカッションにおける意見内容を問う問題で,全体的な内容把握の力を試すという狙いは従来と変わらない。Cの空所補充は一文を丸ごと補うものと、文の一部を補うものが混在するが、ほぼ従来どおりの傾向である。ろうけつ染めの工程を表す説明で若干読み取りづらいところがあったかもしれないが、設問自体は特に難解とは言えない。

【第4問】A 図表を使った説明文読解 B 事務的文書などの読み取り
この大問も特に大きな変化はなかった。今年のAの素材文はヨーロッパ諸国民における価値観の共通点及び相違点に関する説明文である。本文、設問とも全体的に平易と言える。Bは日本の学生向き英字新聞の広告を用いた読み取り問題であった。表を中心とした去年とは異なり、文字情報が多かったが、決して落ち着いて取り組めば難しい問題ではない。

【第5問】イラストを含む内容一致問題
ここ数年毎回のように変化している大問であるが、今回はほぼ昨年と同じであった。素材となるイラスト1つと状況を説明したA、B2つの文章に関する内容一致問題が4つ並んでいる。与えられた英文は長めであるが、設問は平易で、時間にある程度の余裕があれば、難なく答えられるレベルである。

【第6問】長文読解問題
げっ歯類の生態に関する文章にもとづく内容一致問題。総語数は昨年と比べやや減少。昨年までの段落のグループ分けという特徴的な設問がなくなった代わりに、本文全体のテーマや論旨の流れを問う設問が見られた。本文の内容や設問は標準的である。ここまでの問題で時間を使いすぎていなければ、高い正答率が期待できるだろう。<<

最後に代ゼミ

>>全体としてやや易化! 
問題形式・内容とも変わらないが、レベルはやや易化。

* 昨年度との比較
<難易度>やや易化。
<出題量>昨年並み。
<出題形式>昨年とほぼ同じ。
* 第1問の音声問題は形式はほぼ同じだが、やや難化。
* 第2問のA文法・語法・語句はやや易化。B対話文完成とC整序作文は昨年並み。
* 第3問の適語句・適文補充問題は形式・レベルとも昨年とほぼ同じ。
* 第4問の情報処理読解問題は形式・レベルとも昨年とほとんど変わらない。
* 第5問のイラスト問題は英文の総語数が大幅に増加したものの、話が具体的で分かりやすいので、平均点は昨年並みか。
* 第6問の長文読解問題は総語数がかなり減少したうえ、設問・選択肢が素直で取り組みやすく、やや易化。
* 全般的に易化しており、平均点はやや上昇するのではないかと予想される。

設問別分析

第1問
文強勢問題がなくなった昨年度の形式を踏襲している。Aの発音問題は基本的な発音を区別させるもの。Bはアクセントの位置が異なる語を選択させるもので、昨年よりもやや難しい。

第2問
内容・形式は昨年度と同じで、全体のレベルはやや易化した。A文法・語法・語句問題は昨年度よりも選択肢が紛らわしくない。B対話文完成は昨年並み。C語句整序のレベルは標準的だが、問2がやや難である。

第3問
Aは昨年に続いて全体の文脈から語彙や慣用句の意味を類推する力が試される問題である。 Bは「座談会での俳優の意見の趣旨」を選ばせる問題で、発言者の意見を正確に理解する力が問われていることには変わりはない。C適文補充は「インドネシアろうけつ染め」が題材の論説文で、昨年度よりも語数はやや多いが、昨年並みのレベルである。

第4問
図表やグラフの情報と併せて付随の英文を読み、情報を特定する力が試されている。Aは「ヨーロッパにおける社会的価値観」がテーマで、昨年度よりも内容の読み取りには苦労するということはない。Bは新聞広告を読み取って必要な情報を特定するという形式の問題で、昨年と同じく標準的なレベルである。

第5問
昨年度に引き続き、イラストを題材にして二人の人物による同一状況の観点を読み取る視覚情報理解問題である。本年度のテーマは「街への家族旅行」で、語数は増えたものの内容は分かりやすいので、状況を理解するのに苦労することはない。

第6問
昨年に続く論説文の読解問題で、「げっ歯類の有利な生存条件」が題材である。英文の分量が60語ほど減り、設問の選択肢も素直で取り組みやすい。「パラグラフ構成に関する理解力」を測定する設問にマイナーチェンジが見られ、「パラグラフ毎の要点を把握させる」設問になり、本文をより的確に理解しているかを測るものになっている。<<

毎年受験者数が増加しているセンター試験ですが、今年も50万人近い受験生が英語を受験したようです。

 大学入試センターは、15日に実施された英語(リスニング)受験者数は51万3576人で、志願者数55万8984人に対する受験率は91.9%と発表した。昨年度は受験者数50万6898人、受験率91.6%だった。<<
Victoriaでした。