山下一仁 「農協の陰謀」

こんにちは。Victoriaです。

さて、先日、この本を読んで、

農協の大罪 (宝島社新書)

農協の大罪 (宝島社新書)

次々繰り出される「農協陰謀説」に圧倒され、
その後、TPP反対とかいろいろあって存在感を増した感のある農協さまがどうなったのか知りたくなり、
こちらも読んでみた。
農協の陰謀?「TPP反対」に隠された巨大組織の思惑 (宝島社新書)

農協の陰謀?「TPP反対」に隠された巨大組織の思惑 (宝島社新書)




感想 : 他人のケンカの話を聞くのって苦痛よねってことを久々に思い出してしまった・・・




前書「農協の大罪」は、




JA農協が震え上がったベストセラー!




になったらしいけど(って、本の帯に書いてあった)




大々的に農協批判を繰り広げた著者の山下一仁氏のもとには、
各方面から抗議や批判が殺到したようで、
それに対する反論から本書は始まっていて、





いつ、反論は終わるんだろ、
いつ、本論に入るんだろ、って思いつつページをめくっていたら、





最後のページまで来ちゃった・・・





・・・ということで、
きっと、日本の農業の問題について、
とてもわかりやすくまとめられているはずの本なのにもかかわらず、
ほとんど、内容についていけず・・・





それだけ、農業、とりわけ、農協をとりまく状況は深刻であるということなんだろうけど、
新書でお出しになっている以上、
業界関係者以外の読者を想定しているはずなので、
もう少し、ソフトな語り口調でお願いしたいなあというのが感想。




途中、小沢一郎が農協つぶしを画策する場面は、
唯一、反論口調ではなく、
とても臨場感があふれていておもしろかった。




この本を読むかぎり、
農協は内からも外からも崩壊の危機にさらされていて、
それとは別に農業自体、従来のやり方では産業として成り立たないということがかつてないほど顕在化しているので、
山下一仁氏を始め、
いろんな立場の人が農協を改革しろって叫んでいるわけだけど、
なんか、あんまり現実のこととは思えない感じ。





だって、田舎でおじちゃん、おばちゃんが畑仕事してる光景って、
すっごくのどかじゃない?





たぶん、農業はこうあるべきだ、みたいな議論をガンガンやるより、
ひとりでも多くの若者が、
「土いじりしてると気持ちいいんだよね」
みたいな動機でなんとなく農業始めるほうが、
ずっと健全な気がする・・・






・・・ということで、本日の結論 :



ケンカってやるのも疲れるけど、
見るのも疲れるわね・・・







Victoriaでした。