代々木忠「つながる」 (1)イケない女たち

こんにちは。Victoriaです。

つながる

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さて、
プラトニック・アニマル」でオーガズムについてお書きになった代々木忠監督が、
「恋愛できない女の子が増えている」という問題提起をなさっている本書、
第1章は「満たされない女たち」と題して、
心が満たされないまま、
恋愛感情なしのセックスを繰り返す女性たちが登場。






1 男を中折れさせる女




代々木忠監督が1993年から今もとり続けている「ザ・面接」は、
学生、OL、主婦、美容師・・・など、
普通の素人女性が登場し、
面接軍団と呼ばれる男優たちとセックスするシリーズで、
そこに台本や演出は存在しない。






出演者たちは自分の意志で相手と向き合わなければならず、
監督にも何が起こるかわからないので、
毎回ワクワクするのだと言う。







代々木忠監督によると、
盛り上がるセックスができるかどうかは、
女の子の、







「瞬間恋愛指数」






の高さにかかっていて、

初対面の男優に感情移入し、
心のこもったセックスができる子には、

男優も力が入り、
とてもいやらしく、感動的な作品になる。







今回登場する一人目の女性は、
20代前半にして、
男性経験500人。







スタイルも良く、
おしゃれで、
みるからにしっかりしている彼女がAV出演を決めたのは、







「いまいちセックスのよさがわからない。
セフレはたくさんいるし、
イクことはイクけど、何かが物足りない。
自分を解放してみたい」。






いざ、本番が始まると、
男優と見つめ合って、
実に濃厚でいやらしいセックスをしたのだが、
途中で中断。







なんと、
男優が中折れ。







そこで男優を替えて再度セックス開始、







やはり中折れ。







・・・



最初は興奮して、
二人だけの世界を作っていたはずの男優たちが、
なぜ次々と中折れしてしまったのか。






代々木忠監督は、
本番前、彼女に、







「いいセックスをしようと思ったら、
相手の目をみることが大事だよ」






と忠告。
それを聞いて、最初は抵抗していた彼女だが、







「目をつぶっていたら、
自分の世界に入って妄想が始まる。
それでは、たとえば元彼のことを想像しながらでも、
できてしまうだろう?」







と言われて納得。
本番中は、アドバイス通り、
しっかり見つめ合っていたという。







しかし、彼女は、目を見つめるという「形」をしていただけで、
彼女自身の感情は、一切こめられていなかった、
だから、
見つめてくる彼女を見つめ返していた男優たちは、
自分の思いが受け止められた実感がわかず、
むなしさを感じて中折れしてしまったのだった。







心が萎えればペニスも萎える。






実は、彼女は、
ふだんつき合っているセフレたちとのセックスでは、
中折れしたことがないという。






おそらく、
お互いに相手の感情などおかまいなしのセックスをしていたので、
逆に中折れすることもなかったのではないかと思われる。






彼女が出演動機として述べた「何かが足りない」の「何か」とは、
決して男のテクニックではなく、
彼女の感情だったという話。








2 男をモノとして扱う女






「ザ・面接」を撮っていると、
相手の男優がしっくり来ないと、
別の男優を指さし、
「じゃあ、あっち」
と相手を替える女の子がいるという。







「あの人としてみたい」
ではなく、








「こっちのオチンチンがダメなら、
あっちのオチンチンでいいや」






という感じで、
男をモノ扱い。








こういう女の子は、
だいたいセックス好きを自認していて、






「ちょっと好きだと思ったら、まずやってみる。
私、軽いんです」。






ところが、
いざ本番になると、
淡々としていて反応が薄く、
男優が何かしてくれるのを待っているのだという。






中には、
結婚していながら、
セフレが複数いる女性もいて、






「私のは浮気じゃなくて、遊びです。
浮気は悪意があるけど、遊びは悪意がないから」。







彼女のセックスも、
淡々としていて、
セックスしながら相手とコミュニケーションがとれない。







彼氏や夫といった責任感をともなう人間関係を築けず、
セフレのような浅い関係しか結べなくなってしまうと、
手軽に取り替えがきく関係に囲まれているため、
相手を思いやったり、
尊重する感覚が失われていくのではないかと代々木忠監督は述べている。








3 イクことにこだわり、イケない女





クリトリスでイク女は「外派」、
膣でイク子は「中派」という呼び方が広まり、
「外イキ」「中イキ」という言葉まで出てきたが、








膣でイクことがないと、
本当の快感は得られないのではないかと代々木忠監督は述べていて、








クリトリスでイクというのは物理的な刺激によるもので、
誰でも得られる快感だけれども、








膣でイクためには妄想の世界から抜け出し、
セックスする相手と心でつながらなければならず、







イッた時に目をつぶっていたら快感はそこで終わるが、
相手の目を見てつながれた時、さらに深い快感が押し寄せてくる、







それがオーガズムだからだ。






次から次へと相手を替え、
男性遍歴を重ねる女性は、
おそらく相手とつながる経験をしたことがなく、
「どうせセックスなんてこんなもの」
という失望やあきらめが芽ばえ、
空虚感や罪の意識から逃れようと、
刺激に逃げる場合が多い。







つまり、代々木忠監督は、
クリトリスへの刺激と妄想でイク「外派」のままでは、
いつまでも満たされることがなく、
相手を求める旅が続くのではないかと言う。







ちなみに、
男性は基本的に「外派」しかない。







ヴァギナの神秘については、
こちらに詳しいのでご覧ください→ヴァギナ (20) 総集編 本当に気持ちのいいセックスを求めて - Victoriaの日記





・・・


さて、
代々木忠監督のところに、
ある時、彼氏に振られたという女性がやってきて、
撮影しようということになって、
いざ、本番にのぞんだところ、
まったく盛り上がらず、
なぜだろうと思っていたら、







「膣バーベルで鍛えてきました」。







彼女は、以前つきあっていた男性に、
「膣バーベル」をプレゼントされたらしい。





「え、私、ゆるいの?」






とショックを受けた彼女、
すっかりセックスに自信をなくし、
それからせっせと膣トレにはげんだらしい。







しかし、「締まり」を気にするあまり、
本番中もヴァギナに神経が集中、
セックスしている相手に向き合うゆとりがなかった。






膣というものは、もともと、
どんなペニスでも包み込むことができる柔軟な形状を備えており、
気持ちが入ってくれば自然と締める仕組みになっているもの→ヴァギナ (11) 驚くべきヴァギナの形態変化 - Victoriaの日記







必要なのは、膣トレではなく、
相手を愛しいと思う気持ちのはずなのだが・・・








・・・ということで、本日の結論 :






男性は女性に膣バーベルをプレゼントしてはいけない。








Victoriaでした。




・・・

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恋愛成功マニュアル - Victoriaの日記