George Washington Memorial Pkwy(ジョージ・ワシントン・メモリアル・パークウェイ)を走る
メリーランド州のクリスティーナの家からワシントンDCはとても近いのですが、今日は日曜日だし、とっても気持ちのよい道があるということなので、そちらを通って行くことになりました。
George Washington Memorial Pkwy(ジョージ・ワシントン・メモリアル・パークウェイ)といって、その名の通り、公園内を走る道です。誰でも通れる普通の道ですが、ただし大型車は通行が禁じられています。公園内の自然を保護するためなんですって。
ほんとに気持ちのよい公園で、樹が生い茂っているし、鳥は鳴いているし、花はさいているし、都会の真ん中を走っているとはとても思えないすがすがしさ。
車の走る道と平行して、自転車と歩行者専用道路もつくられており、サイクリングやジョギングをする人がいっぱいいました。
どこからどこまでが正確に公園なのかはよくわかりませんでしたが、公園に隣接した場所で、きれいな庭がついている立派な家がいくつか建っており、クリスティーナによれば「本当のお金持ちが住むところよ」とのこと。ワシントンDCの真ん中で、リゾート地のような生活ができるなんて夢のようです。
アメリカ人がお金・お金という理由がちょっとわかる気がしました。
アメリカでは、自然や時間の豊かさでさえお金の豊かさと正比例するのです。
再びアレキサンドリアへ
美しい公園の道から出てしばらく車を走らせると、再びアレキサンドリアに出ました。
先日は夜だったので、朝のアレキサンドリアもまた格別です。
静かな住宅街で、これまた緑の豊かな通り。
びっくりしたのは、通りがとてもきれいなことです。
たたずまいが美しいだけでなく、ゴミが落ちていません。
「このあたりはゴミの回収はどういう仕組みなの?」
と尋ねると
「大きなポリバケツに入れて、各家庭の前に出しておくと、ゴミ回収車がひとつひとつのバケツからゴミを回収していってくれる」
とのことでした。
やっぱりね〜。
イギリスにいたときもそうでしたが、ゴミはきちんとふたのできる大きなバケツに入れて出すので、散らばったりにおいをまきちらす心配がありません。
日本もそうすればいいのに。
日本ではたいていどこか道路上の決まった場所にレジ袋かなんかにおおざっぱに詰めたゴミ袋を山積みにして、それでカラスに荒らされるとかって文句を言ってるけど、ちゃんとふたのできる容器に入れて出せばいいのよねえ。
ゴミ回収車に関してはアメリカの方が上だな、とチェック。
アレキサンドリアを通り抜けてまたしばらく行くと、今日の目的地に到着です。
Mount Vernon(マウントバーノン)
E-Newsletter · George Washington's Mount Vernon
マウントバーノンは、初代大統領ジョージ・ワシントンが暮らしたところです。
とても広い敷地で、邸宅だけでなく、庭園やジョージ・ワシントン夫妻の墓、農園などがあります。ジョージ・ワシントンは、ここでたくさんの奴隷を使って広大な農園を経営し、目の前を流れるポトマック川で魚を捕ったりしていたのです。大農園主だったのですね。
まず、邸宅に入ってみました。
随所にボランティアの語り部さん達が立っており、ジョージ・ワシントンの暮らしにまつわるエピソードを楽しく語ってくれます。ベッドや食器類など、すべて当時のままだそうです。
農園内ではありとあらゆるものを作っていました。
燻製室や、鍛冶屋の部屋もありました。
鍛冶屋の部屋では、今も現役で農園内で使う柵や釘など昔ながらの製法で作っている人がいました。
ただのデモンストレーションじゃなくって、ホントに農園内で必要なものはここで彼が一人で作っているんですって。すっごい野性的で、でもしゃべりがすんごく知的で、目が釘付けになっちゃったわ。やっぱり体つかって物作りしている男の人ってセクシーよね〜。
必要以上に鍛冶屋の部屋にいた後、農園内を歩いてみました。
動物がたくさんいます。
牛さん
羊さん
りすさん
実は花とか動物に目がないので、気がついたら花と動物のショットばっかりカメラに残っていました。ワシントンに旅行したとはとても思えないフォトアルバムです。半分以上が前日のシェナンドー国立公園と、この日のマウントバーノンの写真でした。
お昼になったので、フードコートへ行ってみました。
セルフサービス式のアメリカンスタイルなのですが、食材が違う!
さすが、ジョージ・ワシントンの農園。
野菜たっぷりのメニューがならびます。
クレープの生地にやさいを巻いたベジタリアン・ロールと、フルーツサラダ、それにクランベリージュースを買いました。全部合わせても12ドルくらい。久しぶりにすっごくヘルシーなメニュー。外にテーブルがあったのでそこで食べました。
食べていたらねえ、いっぱい鳥がやってくるの。
パンくずをねらっているのよね。
そして・・・
なんとりすさんまで!
とっても人間になついたりすさんです。
すっかりリラックスしたあとで、博物館に入りました。
どうせよくある展示品のオンパレードだろう、つまんなかったらすぐ出よう、と思っていたら・・・
すんごくおもしろかった!
最近大金を使って大改装したらしいのですが、お客さんを飽きさせず、ジョージ・ワシントンの偉業をわかりやすく伝えようという工夫が大成功したようです。
まず、いろんなところでいろんな映画(10分から15分くらいの短いもの)をやっているのですが、それがすごくよくできています。ハイテクを駆使し、たとえば、雪の日のシーンではほんとに映画館の中で雪が降ってくるし、大砲ぶっぱなすシーンでは、ほんとに映画館がずっしーんって揺れるのよ。これなら社会見学の中学生なんかも、居眠りせずに見られるって思ったわ。
未亡人ですでに二人の子持ちであったマーサ夫人とのなれそめなんかも、ここで初めて知りました。マーサは大富豪と結婚してだんなさんが早くに亡くなってしまったので、莫大な財産を手にしていたのね。つまりジョージ・ワシントンは逆玉だったのよ。なるほどね〜。
おもしろかったのは、ジョージ・ワシントンの入れ歯ね。
どういうわけか、館内は写真撮影自由なのに、この入れ歯だけは「撮影禁止」なの。
実際にジョージ・ワシントンが使っていた入れ歯が展示されています。
ジョージ・ワシントンは、生涯にわたって歯周病に悩まされたんですって。
なんだかわかるわ〜。
いつも歯を食いしばって戦っているから、歯がぐらぐらになっちゃうのよ。
私もそうだからよくわかる。
それで、いろんな医者に入れ歯を作らせるんだけど、なかなか口に合うのがなくって、亡くなる時には自分の歯は一本も残っていなかったんですって。
亡くなるといえば、ジョージ・ワシントンは風邪でなくなったんですって。
ある時、風邪をひいて、いつも風邪くらい、寝て治しちゃうんで「お医者をよびましょうか」っていう奥さんの言葉を無視ったんですって。
そしたら、翌日には声が出なくなるくらい悪化しちゃって、あわてて医者を呼んだけど、医者はなすすべもなく、しょうがないから、4回も血を抜いたんですって。当時は、血を抜くってのが、治療法だったみたいね。
でも、当然それは逆効果で、あっという間に亡くなってしまったんだって。
遺書には「農園内に埋めてくれ」って書いてあったので、敷地内にお墓をつくったそうです。
本当は初代大統領としての功績をたたえて、国会議事堂内に埋葬する予定で、場所もとってあったんですって。それは国会議事堂を見学したときに見せてもらった。でも、今日農園を見学して納得。国会議事堂内の薄暗いところに埋葬されるよりも、見晴らしがよくって住み慣れた場所のほうが絶対にいいって。ジョージ・ワシントンって、ほんとに幸せな人生を送ったのね。
ジョージ・ワシントン自身の子どもはできなかったので、マーサ夫人の前の夫との間の子どもが相続したらしい。でも邸宅の維持にはとてもお金がかかるので、財団ができて、そこが子孫からすべてを引き継いだそうです。子孫はすべての遺品をきちんと保管して、博物館の設立には全面的に協力したそうです。
でも今は博物館とも邸宅とも関係はなく、どこでどうやって暮らしているのかはわからないそうです。偉大な先祖のご威光に頼らないところは、とってもアメリカです。
今回のワシントン訪問では、いろんな博物館とかまわりましたが、マウントバーノンが一番よくできていました。すごくお客さんのことを考えた作りでした。自然も多く、ゆったり過ごせたのもよかったし、それに、ジョージ・ワシントンの偉業を絶対に来る人に伝えるんだ、という気合いが随所に見られ、本当にいい時間をすごしました。
「つまんなかったら午前中で帰ろう」
なんて言ってたんだけど、クリスティーナもとっても気に入ったみたいで、結局一日ゆっくりしちゃった。
せっかくだから、アメリカの歴史なんかにちょっとふれたいな〜という方には、ぜひオススメのスポットです。セクシーな鍛冶屋のおにいさんもいるしね。
victoria007でした。
ちょっとここで本日の簿記論のお勉強
やっと眠り病が治り、今日はひさびさに勉強に身がはいりました。
居眠りしながらも応用テキストNo.2が終わったので、これからどうしようか、と大原に電話して相談してみました。
「応用完成問題集の復習をやったほうがいいでしょうか」
「当然です」
ということで、速攻で応用完成問題集の復習をやることに決定。
結局、積み上げていくしか簿記論の勉強方法はないのです。
終わるのかどうかわかりませんが、やらないと始まらないんで、また明日から怒濤の復習に突入いたします。
がんばります。
にほんブログ村