「合理的な人」は結婚にむかない?
態度が悪くてすみません―内なる「他者」との出会い (角川oneテーマ21)
- 作者: 内田樹
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 2006/04/01
- メディア: 新書
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この本に、
「合理的な人」は結婚にむかない
というタイトルの文章がありました。
このことは、結構自明のことかな、って思ったんですけど、
- 「合理的な人」は子育てにむかない
っていうのも言えるんじゃないかって思いました。
まじめなA型タイプで、こつこつと努力を積み上げるタイプのお母さんで、子育てもまじめにこつこつと積み上げる形式でやっていて、子どもがある年齢まではいいんだけど、ある時子どもがついてこなくなって、親も悲劇、子も悲劇、みたいになってるのを最近よく見るものですから。
「合理的」なのが悪いんじゃないんですよね、きっと。たぶん、「お母さんが抱いている予定調和的な子どもの未来像」が子どもを苦しめるんじゃないかなあ。
たぶん、「それなりに社会的地位もあって経済的にも安定した生活」っていう大前提があり、それを達成するには、大学→高校→中学→塾→公文教室→ピアノ・英会話・スイミング・・・みたいに人生が全部微分されていくんですよ。そしてそれはさらに、今年の目標→今月の目標→一日分のお勉強→プリント10枚・・・みたいに、さらに細分化されていくんです。
一日分のプリント10枚をどうやってごまかすか、だけに神経を集中させて、塾にいる間、母親に対するうそのいいわけを考えることしかしない子どもっているんですよ。
結婚もそうだけど、子育ても、ある程度、いい加減なところが女にないと、男も子どもも息苦しいんだろうなあ。