National Air and Space Museum(国立航空博物館・本館)
数あるスミソニアン博物館の中で、一番人気がここ、国立航空博物館だそうです。
そうだろうねえ。
建物も独特ですごく目立つし、本物が展示してあるから、飛行機好き、宇宙好きの人にとってはたまらないだろうなあ。
実は、私はそんなに行きたいわけじゃなかった。
だって、半分は戦争に使った飛行機の展示でしょ?
殺人に使った飛行機をわざわざ見たいとは思わないもの。
あとの半分は宇宙船。宇宙には興味あるけど、宇宙船にはそんなに興味ないので、できればほかの博物館に行きたかった・・・
じゃあ、なぜ行ったのか?
実は、友人のクリスティーナはスミソニアン博物館のボランティアをしているんだけど(彼女が働いている博物館にはこの後行きました。そのレポートはまたいずれ)航空宇宙博物館で一番人気の映画のチケットをわざわざとってくれたので、いっしょに行こうということになったのです。
Lockheed Martin IMAX Theater(ロッキード・マーチンIMAX劇場)といって、巨大スクリーンで大迫力映像が自慢の映画館ですって。クリスティーナがわざわざとってくれたのは、「HUBBLE 3D(ハッブル 3D)」と言って、その名の通り、3Dです。
ワーオ!3Dって見たことないのよ。これはぜひ見なければ。
入り口のところで、めがねを配っていました。
赤い縁の、ちょっとおもちゃみたいな大きなめがね。
よく見ると、レンズが汚れています。
あら、使い回しているのね。
しょうがないので、ティッシュでふきふきしました。
館内が暗くなって、いよいよ映画が始まりました。
最初は宇宙飛行士が宇宙船に乗り込む前のシーンなんだけど、すぐ目の前に人間がいるかのように見えます。
さあ、宇宙へ!
おおっ、星がこっちに向かっていっぱい降ってくるぞ〜。
なんだか自分が宇宙船にのっているかのような気分になってきました。
すっごいリアル!
リアルすぎて、まるで自分が宇宙の中を浮遊しているかのような錯覚におちて・・・
気がついたら眠っていた!
あ〜あ、暗いし、なんだか体がふわふわするような気がしてきたと思ったらすっかり眠っちゃって。
後半覚えてない。
あ〜あ、もったいないことしたわね〜。
でも、隣のクリスティーナも眠っていました。
結論 : 3Dは眠い!
出口のところでめがねを回収していました。
またこれ使うのね。
アメリカでも今アバターがすっごい話題になってて、それ見た人に聞いたら
「めがねは使い回していなかった」
そうです。
たしかに、3Dがすごいってのはわかったけども、でもすごいっていってもせいぜい現実世界と同じに見えるだけでしょ?(リアルの世界は3Dだもの)
なんだか、マウントバーノンでみたジョージ・ワシントンの映画のほうがインパクトがあったかも。
せっかくなのに映画で寝ただけではちょっと話にならないので、口直しに、Einstein Planetarium(アインシュタインプラネタリウム)に入りました。こちらは入場無料。映画じゃなくって、プラネタリウムです。こっちのほうが眠くなるかと思ったけど、こちらは楽しめました。ビッグバンから始まって宇宙の歴史を体験できるようになってて、すっごく楽しかった。
たぶん、こっちはストーリーがあったから楽しめたんだと思う。
ハッブルのほうは、「すごいだろ?こんなの見たことないだろ?」って感じで、効果のすごさを押しつけてくる感じがちょっとイヤだったのかも。プラネタリウムのほうは、よくできた理科の教材って感じですごくわかりやすく解説してくれたので、眠ることもなく最後まで楽しめました。
展示のほうは、少しは見ようとしましたが、やっぱり私にはちょっとムリだったかも。
でも、周りのお客さんもみんなうろうろはしてたけど、あんまりピンときてなかった感じ。
すっげー、でっかー、っていうのだけじゃあんまり驚かなくなってきてるのかもね。
victoria007でした。