憂き世
こんにちは。Victoriaです。
Victoriaの小倉百人一首、本日の一首はこちら・・・
ながらへば またこのごろや しのばれむ
憂しと見し世ぞ 今は恋しき 藤原清輔朝臣
<歌意>
この憂き世を生きながらえていたならば、そのうち、つらいことばかりの多いこのごろのことが、懐かしく思い出されるときが来るのでしょうか。かつてつらいと思った時代が、今となっては恋しく思い出されるのであるから・・・
喜びや楽しさはすぐに消え去ってしまうが、暗い悲しみは消し去るすべはないのであろうか。心の中にいつまでも住み着いて離れないものだよ・・・
という、あきらめにも近い感情を歌った歌でございます。
しかし、人生が思うままにならないことはわかっていても、現実に悲しいことは起こるわけで・・・
それでも、いつか、今のこのつらい時をなつかしく思い出す時が来るのかなあ・・・とおっしゃるあたり、人生をあきらめきれない心が痛いほど伝わってくる、Victoriaイチオシの一首です。
私も、まだ人生を振り返る年齢ではございませんが、人を傷つけたり、傷つけられたり、いろいろと浮き沈みはございました。
あまりにも傷つくことが多いと、人間、傷つかないように自己防衛をするか、あるいは、起きたことはすぐさま、忘れるようになるのでございます。
従って、現在のVictoria、人様が見たらあきれるほど、起きたことを次々と忘れる・・・
でも、忘れたつもりになっていても、時々現れていろいろと悪さをする記憶っていうのもあるものですね・・・
皆さま、封印したはずの昔の過ちっていうやつには、ご注意なさいませ・・・
特に、昔の恋愛関係を恋人に聞くっていうのは、それ相応の覚悟が双方にないと失敗します・・・
Victoriaでした。