センター試験 英語 リスニング 問題(音声)と解答PDF版 および講評

おはようございます。Victoriaです。

せんたー試験 英語 リスニング 問題と解答PDF版はこちらです(http://mainichi.jp/life/edu/exam/center/etc/pdf/listening.pdf
リスニングの音声は、こちらのページからお聞きください。
Listening - 毎日新聞

次に講評です。

まず、ベネッセ。

>>大問構成・出題形式とも昨年通り。読まれる英文量がやや増加。難易は昨年より難化 ―
1.全体概況

【大問数・解答数】 大問数4、解答数は25個で、昨年から変更なし。
【出題形式】 出題形式は昨年通りで、出題傾向に大きな変化は見られなかった。
【出題分野】 日常的な会話の理解から説明文の内容把握まで幅広く問うており、変化なし。
【問題量】 昨年並。ただし、読まれる英文の語数はやや増加(昨年1078語→今年1165語)し、読まれる速度は、第1問で、やや速くなった(昨年約156wpm→今年約160wpm)。
【難易】 昨年より難化。
2.大問別分析

第1問「短会話・Q&A選択」(短い会話を聴いて質問に答える) (12点・やや難) 

読み上げられる速度は昨年よりやや速くなった。数値を聴き取って計算する問題は、昨年の1問から2問に増えた。問3の位置関係を表す問題は、読まれる英文に戸惑って、選択肢2を選んだ受験生もいたかもしれない。問4の割引チケットの金額を選ぶ問題は、値段を表す数字と回数を表す数字を正確に聴き取る必要があり、注意を要した。問6の「女性の行動予定」に関する出題は、have a tooth pulledから選択肢4のsee the dentistを選ぶ必要があり、言いかえ表現が難しかった。

第2問「短会話・応答文選択」(会話の後に続く応答を選ぶ) (14点・標準) 

読み上げられる速度は昨年並であった。昨年同様、すべての英文で最後の発話が疑問文ではない形の出題であった。問12ではSame here.といった口語的表現が登場した。また、問7、問9、問12など、意外性のある展開を示すものが正答となるものが目立った。

第3問「会話文・Q&A選択/表完成」(会話を聴いて質問に答える/表を完成させる) (12点・やや難) 

Aでは、読み上げられる速度は昨年並であった。問14は「夕食の準備での男女の会話」、問15は「生活のペースと、歩く速さ・時計の正確さとの関係について」、問16は「コンピュータのファイルがなくなった男性と女性の会話」の出題であった。Bでは、「アメリカ人の民族的ルーツ」についての表完成問題が出題されたが、パーセントを表す数値と順位を表す数値の聴き分けが難しかった。また、表中に登場しない項目にも言及されており、やや複雑であった。

第4問「モノローグ・Q&A選択」(英文を聴いて質問に答える) (12点・やや難) 

Aは、「ペットとの引越しの際のアドバイス」、「グリーンランドへの旅行情報」、「講義日の変更に伴う情報」についての出題であった。問21では、今、どこにいるかが把握できれば正答にたどりつけたが、Howeverから始まる後半部分を正確に聴き取れるかがポイントであった。問22は情報量が多いので、整理して聴く必要があった。Bでは、「マザーグースの歌の成立とそれが英語教育に果たす役割」についての長めの英文が出題された。問24では、誤答選択肢は、読まれる英文の中で表現されているが、正答選択肢は、英文中で明らかに表現されていないため、難しかったかもしれない。 <<

次に、河合塾

>>読み上げ英文全体を聞いたうえで、情報処理を正確に行わないと解答できない設問が増加した。
形式および設問数に変化はないが、読み上げられる英文の分量が昨年よりやや増加した。
難易度 やや難化
事前に設問と選択肢を読み、聞き取るポイントを絞り込むことが難しい設問が増えた。また、第1問および第3問Aの読み上げ速度が若干上がった。


出題分量
マーク数、配点は昨年と同じ。読み上げられた英文の総語数は1,167語(昨年は1,088語)。設問と選択肢の総語数は602語(昨年は557語)。

出題傾向分析
正確なリスニング能力だけが問われているだけでなく、第2問では発話に対する応答の力を問う傾向が強まっている。

■設問別分析

第1問
読み上げられた対話を聞き、質問の答えとしてもっとも適切なイラスト、数字などを選ぶ問題。
数を問う設問が2問に増え、いずれも正確な情報処理が求められた。
第2問
読み上げられた対話に続く応答を選ぶ問題。最後に聞こえた発話に対する応答を問う問題なので、選択肢を正確に理解しないと誤答を招く設問が多かった。
第3問
A:短い対話を聞いて、質問の答えとしてもっとも適切な英文を選ぶ問題。
発話者の意図を問う新傾向の出題があった。
B:数値と比較表現の聞き取りがポイントとなる出題であった。
第4問
A:短い英文を聞いて質問の答えとしてもっとも適切な英文を選ぶ問題で、全体を聞かないと答えが出ない設問もあった。
B:解答番号23は正解を選択しにくく、解答番号25は正解を1つに絞ることが難しかったと思われる。<<

最後に代ゼミ

昨年度よりやや難化か。

* 昨年度との比較
<難易度>やや難化
<出題量>ほぼ同じ
<出題形式・内容>昨年度と同じ
* 第1問は対話内容把握問題が6問で、うち3問がイラスト問題。ケーキの飾りつけや市役所の位置、ピザの注文数などを特定させる問題があるが、平易。ただし、問4はやや分かりにくい。
* 第2問は対話完成問題が7問で、音声上で聞きにくいところは特に感じられないが、問12、問13あたりは話題がつかめずにやや迷うかもしれない。
* 第3問は対話内容把握問題が6問。音声がやや聞きにくい。Aは内容にもやや難しいところがある。Bは数値が直接には言われていないため、意味内容から判断する必要があり、昨年度と比べるとやや難しい。
* 第4問はモノローグの内容把握問題が6問。短い方のAは特に難しいところもなく、音声も聞き易い。長いBの方は、音声は聞き易いが、問24がやや難しい。
* 聞き取った情報の組み合わせを要する問題や、逆に、必要のない情報の選別を要するような問題はあまりないが、読み上げスピードや声質の聞きやすさで難度を調節している。平均点は昨年度をやや下回るのではないか。

設問別分析
第1問
男女の短い対話を聞いて、設問の答えとして最も適切なものを選ぶ問題。対話は全て A−B−A−B形式で、聞き取りにくい単語や、意外な意味で用いられている単語はなく、全体的には平易な問題である。6問中3問がイラスト付きで、平易。問4が数値の問題だが、これがやや難しい。

第2問
男女の短い対話を聞いて、最後の発言に対する相手の応答として最も適切なものを選ぶ問題。対話は全てA−B−A形式である。最後のAの発言の聞き取りがポイントになるが、その意味を理解するだけでなく、それにどう応ずるべきかが問われている。全体に平易だが、問12、問13あたりはやや迷った人もあるかもしれない。

第3問
Aは、第1、2問よりも長めの男女の対話(50語前後)を聞いて、設問の答えとして最も適切なものを選ぶ問題。対話全体の内容から正答を導く必要があり、また、音声にも聞き取りにくいところがある。Bは、Aよりもさらに長い男女の対話(150語前後)を聞いて、表中にある3つの空所に入る人種名を6つの選択肢から選ぶ問題。アメリカ人の民族的ルーツについて話している場面であることが問題用紙に日本語で示されており、何を聞き取るべきかは明らかとはいえ、聞き取った文の意味を解釈して判断する必要があり、昨年度よりも難度は高いと言える。

第4問
Aは、100語前後のモノローグを聞いて、設問の答えとして最も適切なものを選ぶ問題。内容は「引っ越しをした場合の飼い猫の扱い」、「グリーンランド観光」、「授業日程の変更」であった。全体に難しいというほどではないが、音声に出てこない表現を用いて正答が作られているものがある。Bは、全問中最長のモノローグ(200語弱)を聞いて、設問の答えとして最も適切なものを選ぶ問題。話題は「童謡マザー・グースの起源や効用」に関してであった。話の中盤に人物や年代がやや込み入ったところがあり、設問で問われていることをしっかり頭に入れて聞き進める必要がある。<<

Victoriaでした。