くりーむパンの八天堂 広島みはら港町 本社工場訪問レポート(7) 基本理念は「お役立ち」
こんにちは。Victoriaです。
八天堂社内には、いろいろな張り紙がされていましたが、
その中に、会社の「基本理念」というのを書いた紙がありまして、そこに書かれていた言葉が
「お役立ち」
パン屋として手広く商売をしていきながら、常に競争、競争で、会社の規模を拡大させ続けなければ生き残れない現状に、満足できないものを感じていた森光社長。
資本主義の本質はそういうものなのですが、そこで、原点に返ってみた。
八天堂の存在意義は何か?
八天堂はお客様のお役に立っているのだろうか?
八天堂で働く人たちは幸せになっているのだろうか?
・・・
そして出した答が「お役立ち」。
やはり、原点はここだろうと。
商品を買ってくださるお客様のお役に立てて、取引先の会社の皆さんのお役に立てて、会社で働く社員やその家族などのお役に立ててこその八天堂だろうと。
そこで、社長は、それまで拡大していたパン屋をスパッとやめる決断をする。
八店舗あったパン屋を全部閉めた。
卸もやめた。
お客さんや取引先があったことなので、各方面に迷惑をかけることになったが、退路を断って不退転の決意でくりーむパンにかけることにした。
「なぜ、くりーむパンを?」
くりーむパンは、パン屋をしていた時に、一番人気だった商品で、また、日本人が好きなパンの統計をとると、昭和の時代からずっと不動の2位なんだそうで・・・
ちなみに、日本人が好きなパンナンバーワンはあんパンね・・・
やっぱり、クロワッサンもメロンパンも、あんパンとくりーむパンには勝てないらしい・・・
そして、店舗を三原港町本店一店舗に絞り、東京に打って出ることにした。
「何を調子のいいことを言っとるんだって、周りには言われましたが、私としては、それにかけるしかないと思ってました」
それが、2007年のこと。
だから、八天堂がくりーむパンで勝負をするようになって、まだ3年ちょっとなんですね・・・
それで、その東京品川本店ですが・・・
JR品川駅構内にあるのですが、このたび、ちょっとだけ、移転するそうです。
「八天堂の前に並んでいるお客さんが階段のほうまではみだしてきて危ない」
という苦情が出たのだとか・・・
う〜ん、人気者はつらいわね・・・
それで、思い入れのあった場所からちょっと移転。
それはちょっとさみしい面もあるんだけど、そのかわり、横浜駅に出店なさる計画がおありだとか・・・
横浜の方、八天堂のくりーむパンがいつでも食べられるようになりますよ・・・
Victoriaでした。