セックスには妄想が不可欠
こんにちは。Victoriaです。
さて、今日はVictoriaにとって唯一時間が自由に使える日曜日。
朝から遠出をして、それはそれはドラマティックな一日になるはずであったのに・・・
台風で全部ポシャッた・・・
なので、ここ数年で初めて、
一日、家から一歩も出ないという生活をしてみました。
感想 : 身体使ってないと、全然眠くならなくってつまんない・・・
仕方がないので、積んであった本を片っ端から読む。
どれを読んでも暗い。
地震の後、緊急出版された本だからしょうがないけど、
このままじゃ眠れないぞ・・・
なんとか、地震関連の本を片付けて、最後に手にとったのがこれ。
- 作者: 岩田健太郎
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2011/01/01
- メディア: 単行本
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岩田健太郎先生との出会いは、このブログ→(ほんのちょっとだけ - 楽園はこちら側)
感染症の専門医である先生が、被災地の女川町へ行った時のレポなんだけど、
何て内省的な方なんだろうっていうのが、第一印象。
お医者さんっていうのは、現場の人だから、次々と持ち込まれる案件(=患者)に対応していくのがお仕事。
大変なお仕事ではあるけれど、外の世界で起きていることがあまりにめまぐるしいから、逆に、哲学的に悩む時間がなく、案外、内省的な人が少ないんじゃないかって思っていたので、新鮮だった。
3.11の地震以後、たくさんの人のレポを読んできたけど、
こんな語り口の方は初めて。
なんていうんだろ?
すっごい轟音がなりひびいている建設現場の中で、
急に防音装置のついた部屋に入ったような感じ?
ああ、やっと普通の会話ができるね〜っていう安心感みたいなのを感じた。
それで、気になっていたので、この本を買ってみたんだけど、
感想 : 「患者様」が医療を壊すっていうタイトルだから、もっと、患者と医者の丁々発止の関係みたいなのを書いてあるのかと思ったら、全然違うじゃないか!
いい意味で期待を裏切られた。
この本はね・・・
人と人との快適な距離感の極意
について書いた本だと思う。
ここに書いてあることは、別に「患者&医者」の関係に限ったことではなく、
例えば、
「生徒様」が教育を壊す
という風に、応用することもできる。
「患者は医者を評価しようとしないほうがよい。絶対的な信頼感を医者に対して抱いた方が、結局、治癒率は上がる」
という話の途中で、
「夫婦の仲がよい条件は、相手のことがよくわかっているということではなく、常にお互いにパートナーのことを過大評価することである」
っていう一文が出てくる。
現実の相手を見るのではなく、理想の幻想的なパートナー像を相手に見ているくらいがうまくいくっていうこと。
うん・・・
それは当たってると思う。
愛するっていうことは、
相手を丸ごと受け入れることだっていうのが常識になってるけど、
私はそれはちょっと違うんじゃないかと思う。
愛するっていうのはね・・・
愛し合ってる瞬間にも、私たちは変わっていくんだっていうことを、ポジティブに受け入れることだと思うの・・・
たとえば、セックスをしている最中に、
現実に起こっていることしか感じられないのであれば、
それは単なる肉体の悦びに過ぎないわけで、
終わってしまえば、
「あー、すっきりした!また、明日の晩も頼むわ!」
程度のものなんだけど、
しっかりと眼を閉じて、
快楽の波に身をまかせながら、
ああ、もっとイイ波が、まだまだあるに違いない・・・
次はもっと私を驚かせるようなテクニックを披露して、
もっと高みに私をイカせてくれるに違いない・・・
っていうような、期待感っていうのがあってこそ、
単なる筋肉の収縮に終わらない、
心に残るすばらしいセックスが生まれるわけで・・・
ということで、本日の結論 :
本当に気持ちのいいセックスには、妄想が不可欠である
Victoriaでした。