予防接種は「効く」のか?
こんにちは。Victoriaです。
さて、昨日、岩田健太郎先生のこの本を読んだVictoria・・・
- 作者: 岩田健太郎
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2011/01/01
- メディア: 単行本
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予防接種は「効く」のか? ワクチン嫌いを考える (光文社新書)
- 作者: 岩田健太郎
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2010/12/16
- メディア: 新書
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おおっ、これは、Victoriaのための本だ・・・
ハイ、
ワクチン、キライです。
っていうか、注射がキライ・・・
採血の時も、注射針を見ると気を失ってしまうので、
思いっきりよそ見をして視界に注射針が入らないように・・・
いつから注射がキライかっていうと、
小学校の時の、インフルエンザの集団接種で、
気絶しちゃった時から。
たぶんね、
副作用とかそういうおおげさなことじゃなくって、
なんとなくこわいっていう、精神的なものだと思うんだけど、
注射した直後にその場で気絶しちゃって、
しばらく、廊下に寝かされていたってことがあって、
それ以来、
注射=気絶
という方程式がしっかり頭にすり込まれてしまって、
インフルエンザの問診票の、
「今までに、注射の後、異常が出たことがありますか?」
という質問に対しては、
「はい」
に二重丸。
以後、堂々のワクチン拒否。
幸い、インフルエンザにかかったことはあっても、
重症化したことはなく、大人になってからは、すっかりワクチンとはごぶさたの生活。
ところが、
塾を始めてから、ワクチンを打つかどうか真剣に悩む事態発生。
塾の最大のイベントは、もちろん受験。
受験シーズンは冬なので、すっぽり、インフルエンザ流行の季節とかぶっていて、
しかも、
受験生って、運動不足とストレスで、ふだんより免疫力が落ちているから、
必ず、インフルエンザにかかる。
インフルエンザにかかると、学校は公欠扱いで、
流行防止の意味からも、
「学校へ来るな!」
って出校停止命令が下るわけだけど、
熱があっても受験生は塾に来る!
「高い月謝払ってるんだから・・・」
って親の論理なんだけど、
頼むから、咳き込んでる状態で塾に来ないで!
それで、一度、大変な目にあったことがあって。
センター試験直前の週に、見事にインフルエンザうつされて、
仕事休むわけにもいかず、
39度の高熱になると、教室の床と天井の区別がつかなくなるって、初めて知った・・・
なので、翌年は、流行が始まる前にワクチン打とうと思い、
11月末に病院へ。
小学生のころのトラウマで、注射針にはちょっとビビッたけど、
無事接種終了。
「今日は、お風呂は入らないでくださいね」
という先生のアドバイスを上の空で聞いて、そそくさと病院を後に・・・
あのにおいも苦手なの・・・
その晩、熱が出ました。
ワクチン打つと、
軽くインフルエンザにかかった状態になるって説明をうけたけど、
3日間、熱が出て、インフルエンザそのものでした・・・
ということで、
「やっぱり、ワクチンは向いてないわ」
ということを確認したので、また、ワクチンには背を向ける生活に戻ったのですが、
そうもいかない事態が再び発生。
新型インフルエンザ大流行!
あの感染力には本当にびっくり。
生徒も順番にかかって、感染率、ほぼ100%だったんだけど、
一例をあげると、
1 調理実習の同じ班に、新型インフルエンザにかかっている生徒が一人いて(というのは後からわかったんだけど)、
翌日、その班は全員新型でダウン。
2 合唱部の合宿で、バスに乗って隣の県まで行ったのだが、どうやらバスに乗っていた生徒に一人、新型インフルエンザにかかっていた生徒がいたらしく、翌日、同乗者全員新型でダウン。
3 バレー部の試合で、どうやら選手の一人が新型インフルエンザにかかっていたらしく、翌日、全員新型でダウン。「きっとボールに菌がついていたにちがいない」と生徒は信じている。
新型インフルエンザが猛威を振るったのは、10月。
ワクチンができたのが、その翌月くらいだったから、あの年は結局、ほぼ全員の生徒に免疫ができたあとだったので、誰もワクチン接種に行かなかった。
あの時、やっぱりワクチンは必要だと実感。
もっと早めにワクチン打ってたら、あそこまでバタバタとその場にいた全員に感染するなんてことはなかったんじゃなかろうかと、素人ながらに思った。
・・・
ということで、ワクチンに関しては、とても人ごとではなく、
仕事に直結した問題でもあるので、
興味津々で読みました。
大変おもしろかったです。
特に、日本のワクチン制度は、GHQが軍隊的発想で作ったものなので、
副作用などに対する配慮が欠けた人権軽視的なものであるというあたりは、
なるほどと思いました。
やっぱり、制度設計って最初が肝心よね。
特に、日本人は変化を嫌う気質だから、なるべく前例を踏襲しようとするので、
「そもそも、なぜ、この制度はこういうふうにできているのだろう」
という疑問を持たずに従うことが多いから、
歴史的背景を知るということは、時代錯誤な制度に縛られないようにするという自衛の意味でも必要。
びっくりしたのは、予防接種の被害者に対して厚生大臣から送られた「お悔やみのことば」。
お悔やみのことば
○○殿には予防接種を受けたことにより不幸にも昭和○年○月○日死去されました。
これは社会防衛のための尊い犠牲であり誠にお気の毒にたえません。
ここに衷心より哀悼の意を表します。
昭和○年○月○日
厚生大臣 ○○○○
これが、昭和52年のもの。
こういうのを読むと、日本はつい最近まで「後進国」であったということが実感される。
岩田健太郎先生には、これからも、第一線でビシバシ、ケンカをしていただき、
(先生御自身は、ケンカってスタイルはなしだよ、っておっしゃってるけども、売られたケンカは買う方だとお見受けしましたので・・・)
まだまだ遅れている医療の分野の制度設計に汗をかいて、
その結果をこれまたビシバシ文章にしていただいて、
私たち、素人の目を覚ましていただきたいと思います。
次の著書、楽しみにしています。
Victoriaでした。