ライフネット生命の出口社長に歴史を学ぶ (1)出口社長にはじめてお会いする

こんにちは。Victoriaです。

さて、7月31日、ライフネット生命保険の出口社長による講演会に行ってきた。
タイトルは「5000年史」。
人類の歴史5000年を、4時間で振り返ろうという壮大な計画。


感想 : まるまる一冊分、ノートとったら、右手が痛くなった・・・


今もその後遺症で、ちょっと痛い。
次回はパソコン持参して、キーボード打つようにしよう・・・


ということで、出口社長の講義録をこれからシリーズでお届けします。
題して、「ライフネット生命の出口社長に歴史を学ぶ」。


では、どうぞ。


・・・

会場は京都。

京都駅に着いたのは、11時30分。
開場まで少し時間があるから、お茶でもしようかな〜と駅から出てみると、
明らかに名古屋とは違う人の流れが。


うん?
最近、これと似た風景、どっかで見たような・・・?


シンガポールだ・・・


全く違う目的を持った、
言葉も予算も服装も違う雑多な人たちが、
思い思いの方向に向かってばらばらに動いているはずなのに、
全体として大きな人の流れを作っているという、


インターナショナルな観光都市のにおい・・・


(Victoriaのシンガポール旅行記はこちら→シンガポール2泊4日の旅 総集編 - Victoriaの日記


ここで、ちっちゃな事件発生。
普通に喫茶店に入って、普通にアイスコーヒー注文したところ、


注文忘れられて、待っても待ってもコーヒー来ず・・・


混んでるのかしら〜と思い、
我慢強く待つこと20分。
ちょうど空いた隣の席に座ったばかりのお姉さんが、
「アイスコーヒー」
って注文するやいなや、
ものの1分で出てきたのを見て、
忘れられたことに気づく。


今さら、お店の人に文句を言って、
謝らせちゃってもね・・・と思い、

黙ってこそこそとお店を出て、
コーヒースタンドでテイクアウトで買って、歩きながら飲むことに・・・


お店で注文忘れられちゃうなんて、
めちゃくちゃアジアン・・・


・・・と、逆にテンション上がったところで会場到着。


放送大学が入っている「キャンパスプラザ京都」が会場で、
ちょうど単位認定試験の最中だったため、
平均年齢がやや高めの学生と覚しきお姉さま方、おじさま方でエレベーターが超混雑。


開始時間の10分ほど前に、出口先生ご到着。
特にお手伝いらしき人も連れず、
お一人でいらっしゃっていて、
講義の内容もすべて頭の中に入っているからか、
重たい資料をかばんからお出しになることもなく、
実に身軽な風情でいらっしゃって、
時間になると、にこやかにごあいさつになり、
初めての参加者にはまずライフネット生命マニフェストを配布。


そこには、ライフネット生命の簡単な紹介が。

これです。


ライフネット生命保険は、相互扶助という生命保険の原点に戻り、「どこよりも正直な経営を行い、どこよりもわかりやすく、シンプルで便利で安い商品・サー ビスの提供を追求する」という理念のもとに設立された、インターネットを主な販売チャネルとする新しいスタイルの生命保険会社です。
インターネットの活用 により、高い価格競争力と24時間いつでも申し込み可能な利便性を両立しました。
徹底した情報開示やメール・電話・対面での保険相談などを通じて、お客さ まに「比較し、理解し、納得して」ご契約いただく透明性の高い生命保険の選び方を推奨し、「生命(いのち)のきずな=ライフネット」を世の中に広げていきたいと考えています。”


出口社長は、1948年のお生まれ。京都大学法学部をご卒業後、日本生命で保険のプロとしてご活躍になり、
退職後の2008年にライフネット生命を設立。
この時、先生60歳。


全国に張り巡らしたセールスのおばちゃんの組織網をフルに生かし、
人海戦術で契約をとってくるビジネスモデルとは一線を画し、
ネットを主な販売チャネルとし、
手数料を大幅に下げて安い保険料を実現。


ただ、まだまだ知名度が低いので、
社長自らが全国を飛び回ってセールスなさっているらしく、
出口社長のtwitterを拝見していると、
その移動距離はすさまじく、


一体、いつ、寝ていらっしゃるんでしょうか・・・?



講義は、「なぜ、歴史の話をするようになったか」という経緯からスタート。

出口社長は、55歳になった時、保険の本を1冊お書きになった。

たぶん、これ。

生命保険入門

生命保険入門

新版も出ています。

生命保険入門 新版

生命保険入門 新版

その時に、
「趣味の本も書いてから死にたい」
と思い、何が書けるか考えてみた。

出口社長の趣味は、
1 美術史
2 宗教
3 歴史
の三つ。

このうち、1 美術史 は、絵がないと説明できないけれど、著作権の関係でとても無理そうだとあきらめ、
2 宗教 は、哲学の領域に踏み込まなければならず、難解になりそうなのであきらめた。
残るは、3 歴史

早速、岩波の「世界史年表」を見ながら、5000年史を書き始めた。

世界史年表 第二版

世界史年表 第二版

記憶に基づいて書きながら、
資料を調べていく作業はとても楽しかったんだけど、
ちょっとした事件があって、作業中断。



本書いてる途中で、起業しちゃった・・・


ということで、出版の話はお蔵入りになったわけだけど、
出口社長の歴史好きの話を聞いて、
同じく歴史好きの人たちが集まり、
「うちに来て、話してよ」
と、3年前から京大で講義を始めたことが縁で、
「出口さんから歴史を学ぶ実行委員会」が主催して、
年に数回、京都で勉強会を開くようになった。


今回はその4回目。
タイトルは「5000年史」。
まさに、出口先生がお書きになろうとしたタイトル通りの直球勝負で、
内容もりだくさんすぎて、たった4時間で5000年はちょっと無理があり、
今回は、キリストの誕生にたどりつく前に終了。


先生、次の講義はいつですか?



先生は、近現代の歴史よりも古代の歴史のほうが、お好きらしい。
人間のやることは昔から変わっていなくて、
古代の歴史に、人間の特徴がより如実に出るからというのがその理由。


歴史の父といわれるヘロドトスの言葉、


「おろかな人間が、
おろかなことを繰り返さないために、
世界中を回って見聞きしたことを書き留めておきたい」


を引用なさって、
歴史を語る心境を披露。



出口先生のもうひとつのご趣味は「世界放浪」。
世界のあちこちを放浪なさりつつ、お好きな美術や歴史の世界を広めていらっしゃったんだと思うけど、
そもそも世界放浪を始めたきっかけは何だったんでしょう?


「学生の時、キレイな女性の絵を見て、本物を見たくなったんですよ」


おおっ!
一気に話がVictoriaの守備範囲に飛び込んできたではないか!


女は男の人生を変えるっていう法則はここでもいきていた!


講義が終わった後、
さりげなく出口社長の隣に歩み寄り、
「先生、お話になっていた女性の絵って、誰の絵だったんですか」
と聞いてみた。


ボッティチェリです」


おおっ!
あの、ダイエットなどという概念が全く存在しなかった時代の、
神々しいまでに官能的な女性たち!


あの女性たちのナイスバディのおかげで、
今日のこのすばらしい講義が楽しめたのね・・・



・・・ということで、本日の教訓 :



思春期に出会った女神の映像は、
男の人生を決める。



・・・
ライフネット生命の出口社長に歴史を学ぶ (2)」に続く・・・



Victoriaでした。



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