ライフネット生命の出口社長に歴史を学ぶ (16)たった13年で世界帝国を築いたアレクサンドロス大王
こんにちは。Victoriaです。
さて、ライフネット生命保険の出口社長の講演会は、
アレクサンドロス大王が登場し、クライマックスを迎えております。
ここで、前回のおさらい。
<アケメネス朝の領土拡大>
建国当初、小国だったアケメネス朝は、
ダレイオス1世時代に領土を拡大し、大帝国に発展。
さらに、ギリシア征服を計画するが、ペルシア戦争に敗れて撤退。
その後は、ギリシア人同士の戦いをあおって、共倒れするのを待つ戦法に出る。
その後、しばらくは繁栄していたペルシアに、
ついに終わりが訪れた。
紀元前330年、アケメネス朝滅亡。
とどめをさしたのは、
出口社長によると、
圧倒的な存在感でダレイオス1世よりもずっとよく知られているアレクサンドロス大王だが、
ダレイオス1世のやり方をほぼ踏襲し、
アケメネス朝の統治制度を継承しようとしており、
簒奪(さんだつ)により王位を手に入れた点も、
ダレイオス1世とそっくり。
アレクサンドロスの家庭教師として、
アリストテレスが招かれた話は有名。
アレクサンドロスの父親は、
息子のアレクサンドロスの教育のために、
同じ年頃の優秀な若者達を集めて教育をしていた。
机を並べていっしょに勉強した級友たち、
・アンティゴノス
・セレウコス
・プトレマイオス
らは、
のちにアレクサンドロスの部下となり、
アレクサンドロスの死後、
誰が帝国を継承するかを巡って争うことになる。
アレクサンドロスには、二歳年下の妹がおり、
たびたびアレクサンドロスが級友達と過ごしていた独身寮に遊びに来ていた。
彼女の名前はクレオパトラ。
プトレマイオスはそこでクレオパトラと恋におちる。
クレオパトラはアレクサンドロスの死後、殺されてしまうが、
その後、正当な後継者という意味で、
プトレマイオス朝では皇女にクレオパトラという名前をつけるようになる。
カエサルの愛人となり、
最後はコブラに胸をかませて自殺したあのクレオパトラは、
クレオパトラ7世である。
さて、いろいろとエピソードの多いアレクサンドロス。
在位期間は13年間で、33歳の時に急死。
アレクサンドリアという地名が各地に残され、
アラビア語やペルシア語でアレクサンドロスを意味するイスカンダルという名前の男性も多い。
アレクサンドル・ロマンスと呼ばれる伝説はユーラシア大陸各地で語り伝えられている。
なぜ、伝説の人物になったんでしょうね?
出口社長の一言 :
早死にすると、ロマンの主人公になる。
始皇帝もたった11年で大帝国を築いたし、
アレクサンドロスも13年。
馬に乗って10年も走り回れば全部征服できてしまうほど、
ユーラシア大陸というのは、狭いのか???
なお、アレクサンドロス大王が、帝国の公用語に採用したことで、
ギリシア語が世界で三番目のリンガ・フランカとなった。
アレクサンドロス大王の東方遠征により、
各地にギリシア文化が広まり、
それがオリエント文化と融合してできたのが、
ヘレニズム文化。
とにかく戦に強くて、
めちゃめちゃ男らしかったようで、
「アレクサンドロス様がいかにすばらしい男性であったか」
というエピソードは数え切れないほどあるんだけど、
アレクサンドロス大王はゲイだった!
后も何人もいるので、
両性愛者なんだけど、
男性のほうをより好んだ模様・・・
アレクサンドロス大王に敗れるまで、
アケメネス朝は約200年続いた。
その200年間に、ユーラシアでグローバリゼーションを推進してきた功績は大きく、
安全に行き来できる道路の建設があったからこそ、
世界最初の歴史書を書いたことで有名なヘロドトスが、
各地を旅行し、「歴史」を著すこともできたといえる。
出口社長の一言 :
アレクサンドロス大王と戦ったアケメネス朝は、
ペルシアの最後の輝きだった。
Victoriaでした。
・・・
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