ライフネット生命の出口社長に歴史を学ぶ 続編 (15) 仏像のはじまり

こんにちは。Victoriaです。

2011年11月13日、キャンパスプラザ京都で行われたライフネット生命保険の出口社長の講義、
今回は、クシャーン朝のお話。



インドではAD65年頃、第二の統一帝国、クシャーン朝が成立。


クシャーン朝は、大月氏の一族の武将がつくったと言われている。


月氏は、匈奴に追われ、パミール高原あたりに定着していた。


漢の武帝は、きっと大月氏匈奴のことを恨んでいるだろうと思い、
いっしょに匈奴を討つための同盟を結ばないかという話を持ちかけるため、
張 騫(ちょうけん)を派遣。


しかし、見事に大月氏に断られる。



月氏にしてみれば、
資源も豊か、
周りに敵もおらず、
貿易で大いに栄えていて、
今さら、昔の話をむしかえして匈奴に戦争をしかけるなんて、
まっぴらゴメン・・・って感じ。



・・・

さて、現在のペシャワールにあったプルシャプラと、マトゥーラで、
最初の仏像ができている。


AD100年頃のことである。


セム的一神教では、神様の像がない。

モーゼの十戒で、偶像崇拝は禁じられているので、
ユダヤ教の神様の像はない。


しかし、ヒンズー教を信仰するインドの人々は、
像を作っていたので、
大乗仏教でも、ヒンズー教のヴィシヌ神を観音様と呼んで拝むようになっていった。




仏像のはじまりについては、
アレクサンドロス大王の遠征により、
ヘレニズム時代にギリシア文明がもたらされて仏像ができたと説明されることが多いが、
実際は、ヒンズー教の像からインスピレーションを得たのではないかと思われる。



クシャーン朝はまた、金貨を作ったことでも知られる。

金貨は、中央アジア騎馬民族が使っていたもので、
ローマとの貿易で盛んに使われていたらしい。




結論 : 仏像はヒンズー教の影響でできたらしい。




Victoriaでした。

生命保険


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