草食系男子に恋すれば (2)草食系男子が増えた社会的事情

こんにちは。Victoriaです。

さて、2012年最初のVictoria恋愛トークはこちらからスタート。

草食系男子に恋すれば

草食系男子に恋すれば


ご存じ、「59番目のプロポーズ」のアルテイシアさんが、
彼女自身は肉食なんだけど、
想定外だった草食系男子と恋におち、
結婚したという経験から、



「幸せになりたければ、草食系男子と付き合いなさい」




と、全女子にハッパをかけている本。




「ムダな恋はもうたくさん。私は、未来につながる恋をしたいの」





という女子のみなさま、必見です。




最初に、草食系男子の定義を確認しておくと、




恋愛に積極的ではない=草食系。



  • 好きな人ができても自分からはコクらない
  • 部屋で女の子と二人っきりになっても指一本触れない
  • そもそも恋愛体験が少ない(もしくはない)

などなど、
「ひ弱」とさえ言われる草食系男子だけど、
アルテイシアさんは、





草食系とは、つき合って初めて魅力のわかる人種





だと断言。






草食系男子が積極的に女の子を口説いて来ないのは、






草食系とは、「どうやって相手を落とすか?」ではなく、
「相手を幸せにできる自分なのか?」を考える生き物だから。






う〜ん、
アルテイシアさん、
草食系男子、大絶賛です。





女子が泣かされる男のパターンとして、
昔から一番ベタなのは、





落とすまでは、愛してる、キミ無しじゃ生きていけない・・・などと愛のセリフをつらつらと並べていたのに、
いざ落とすと(セックスすると)とたんに興味を失い、
連絡がパタッとなくなる。






そういう無責任な浮気男に比べれば、
たしかに草食系男子のほうが、じっくりつきあってみる価値あり。





ただ、
男って、




肉食系 VS 草食系




っていう単純な図式ではとらえきれない複雑な生き物で、




アルテイシアさんも指摘してるように、
草食と一口に言っても、



  • 草食に見えて肉食
  • 草食に見せかけて冷血
  • 草食以前に虚弱すぎる


ってこともあるから。




ということで、ここで改めて恋愛対象として見るべき男子像というのをまとめてみると、

  1. 純正肉食。女を狩ることに本能的喜びを見いだすタイプ。俗に言う浮気性。
  2. 肉食だけど一人の女とじっくりつきあうタイプ。浮気はしても本命とは別れようとしない。
  3. 一見草食だけど、これと決めたら一人の女を離さず、守りきるタイプ。
  4. 純正草食。恋愛に限らず、基本的に他者との関わりを必要としないタイプ。

恋愛対象として、
1は問題外。
絶対、不幸になる。
でも、つきあい始めはすごくやさしいし、セックスもうまいのでだまされやすい。
ただ、元カノなんかにヒアリングすると、結構、正確な情報が手に入るので、識別は可能。



2は、外から見ればとても評判のいいタイプ。
女の扱いも慣れてるし、
外見もいけてる場合が多い。
つきあうなら、彼の浮気に目をつむれるかどうかがポイント。



3がアルテイシアさんオススメの草食系男子。
この手の男子は、恋愛に奥手なので、「自分の中の秘めたる男」に本人が気づいていない場合が多い。
なので、真剣な恋愛をきっかけに、頼りがいのある男に大化けする可能性あり。




4も、わりかしひっかかりやすいので要注意。
彼って結構冷たいかも〜って思っても、
「つきあっているうちに変わるのでは?」
っていう淡い期待を抱いてしまうから。
でも、思いやりが全然ない関係を続けることはできないから、
結局、女は不幸になる。





ということで、
2の「肉食&思いやりあり」のカテゴリーに属する男子が減ってきたので、
3の「一見草食だけど内に秘めたる男らしさあり」の男子を狩りに行こう!っていうのが、
アルテイシアさんの意見。






うん、
ものすごく、説得力あります・・・






それでね・・・
なぜ、こんなに草食系男子が増えたのかっていう理由なんだけど、
内田樹先生が、きれいにまとめてくれていました。



呪いの時代

呪いの時代

「呪いの時代」 第6章 「草食系男子」とは何だったのか
の中で、
内田樹先生は、




草食系男子は、恋愛の局面において傷つくのが嫌いなので「弱さ」をアピールする





と述べています。




例えば、最近では「口説く」男性が少なくなって、
「キミが好きだ」なんてストレートにコクる人はほとんどいない。




じゃあ、どうやって女子にアプローチしているかというと、




「今、つきあっている人いる?」





女子の側にしてみると、
「キミが好きだ」って真正面から気持ちをぶつけられると、
その男子が好きではなかった場合、
「振る」という選択肢がある。




女にコクる男は誰だって傷つきやすいもので、
どんなに振られ慣れてる男子でも、
「あなたってタイプじゃないのよね」
なんて言われれば傷つく。




まして、めったにコクるなんて大胆な行動をとらないおとなしい男子にとって、
振られるというリスクを負うのはあまりにも大きい。




しかし、「今、つきあっている人いる?」というクエスチョンは、
純粋に興味本位で聞いているんだというポーズをとることができる。




彼女が、
「うん、つき合ってる人いるよ」
と言えば、
「あ、そうなんだ・・・それで、こないだの講義なんだけどさ・・・」
てな感じで、





オレはキミのラブライフに(てゆーかセックスライフ)に踏み込む気はないんだよね・・・
だってキミのことを恋愛対象として見てないから。





というスタンスを通すことができ、
傷つくリスクを回避できる。




もしも、彼女がここで、
「今、つきあってる人、いないんだ」
と言えば、
「あ、そう・・・じゃあ、今度、ごはん食べにいかない?」
てな感じで、次のステップへ進めるということで、
「今、つきあっている人いる?」
というのは、さりげないようでいて、
「もしも彼女がフリーだったらつき合うっていうことも視野にいれるけど、
ダメだった場合に振られずに済む」という点で、
実に巧妙に作られたセリフなわけだ。




最近のデータでは、
恋人のいない男女が増えてるなんてことが言われているけど、
女の子が、どの男の子とつきあうかということに対して、
妥協がなくなったってことでは決してないと思う。




昔から、モテる女の子というのは、
いっぱい寄ってくる男をバッタバッタとなぎ倒しながら、
最も好みの男性を選んできたわけだし、
内田先生も指摘してるように、
「コクったけども振られる率」というのは、
標準的男子で8割から9割(つまり、ほぼ全滅)だったわけだし。





男子は、残りの1割の確率をあてにして、
ムダにコクっては振られるという青春を送るものだったわけだけど、
「好きな子とつきあいたいとは思うけど、
振られるリスクを冒してまでしたいかって言われると、そうでもないか・・・」
と思って、
コクることをやめてしまう男子が続出すると、




恋愛というのは、言い寄ってくる男の中から選ぶもの




だと思っていた女子が大量に出現。




草食系男子が増えたのと同じく、
草食系女子も増殖中なので、
かくして、
「彼、彼女いない歴○○年」
みたいな人種がいっぱい出て・・・






いやあ・・・
肉食系は相変わらず派手にやってるんだけどね・・・




・・・


ということで、



「草食系男子が増えたのは、
現代日本の社会的必然である」




というお墨付きを内田樹先生からいただいたので、
いよいよ真剣に、




草食系男子 VS 草食系女子





の恋愛テクニックというのを考えるべき時が来たと思われます。






時代は、アルテイシアさんを求めていたのよ!







ちなみに、著者のアルテイシアさんは、
「とりあえず気になったらアタックしてみる」
という肉食系。





うん、
私も食わず嫌いは損だと思うから、
とりあえず食べてみる派です・・・




好奇心旺盛だと言って♪






Victoriaでした。