待つ恋

こんにちは。Victoriaです。

2012/01/14朝日新聞be 「結婚未満」のコラムに、




「好きな女性が彼氏と別れるのを待っている」




という男性のエピソードが載っていた。




会社員の誠さん(32)には理佳子さん(28)という友達以上恋人未満の女性がいる。
なかなか好きになる女性に出会えないでいた誠さんは、
いろいろな偶然が重なり、名前と顔は知っていながら10年間音信不通だった理佳子さんとばったり再会。
たまたま理佳子さんのブログを読んだことから、話が通じるのでは・・・と好意を抱くようになり、
思い切って誘ってみたところ、2週間に一度、会って食事する仲に。
週に何本かはメールもくれるし、
脈ありだと思ってコクったところ、





「私、つきあってる人がいるの」






!!!





そんなこと、
こっちが好きになる前に言ってくれなきゃ、
もう手遅れだろ・・・





実は、理佳子さんには数年つきあっている男性がおり、
ただ、この彼が海外赴任中のため、




「関係が自分でもよくわからなくなってるの。
会って話してみないと、彼か誠さんか決められない」






ということで、
12月24日は一時帰国した彼と、
25日は誠さんと過ごした理佳子さん。





誠さんとしては、





「現実を受け入れて、できることにベストを尽くすのみ」





の心境で、
決断を急がせず、焦らず理佳子さんの気持ちが固まるのを見守ろう・・・としていたところ、





誠さんに転勤の辞令が・・・






ついておいでよ、とは誘ったんだけど、
選択権は理佳子さんに・・・






・・・というのが、コラムの内容。





うん、
よくあるパターンね。




いろんな点でよくあるパターンなので、
ちょっとここで整理してみたいと思います。




1 遠くの彼 VS 近くの彼




本命の彼が海外赴任中に、
気がついたら近くにもう一人の彼出現。




気持ち的には絶対海外の彼が本命、
だって、絶対カレが帰ってくるまで待ってるって約束したもの、
それを破るなんてそんなの信じられないわ・・・
とか思いつつ、
でも、頻繁に顔を合わせている近くの彼には、
海外の彼には言えないようなちょっとしたちっちゃな悩みなんかも話やすかったりして、
そういえば、こないだいっしょに食べたチーズフォンデュおいしかったよね・・・





いやいやダメだダメだダメだダメだ・・・






これって、浮気?






誠さんとはまだキス止まりなんだけど、
なかなか手を出して来ないところが、
かえって大事にされてる感をかもし出してて、キケン・・・





う〜ん、
女ゴコロをかき乱されちゃうわ・・・





私って、今、モテ期?





2 年上の彼 VS 年の近い彼




本命の彼はずっと年上。
海外赴任中ってことからもわかるように、
バリバリの社会人で、
あらゆる意味で誠さんより大人。





たぶん、彼のほうが収入もずっと上回っているだろうから、
彼と結ばれるなら、私は仕事やめてもいいかな・・・





誠さんはまだ若いので、
社会人としての評価はまだ未知数って感じ?
ただ、今回転勤の話が持ち上がったから、
これから本格始動ってとこかな?





誠さんは私にいっしょにおいでって言うけど、
う〜ん、それもアリかなあ・・・
誠さんは、女性にも自立していてほしいっていうから、
仕事やめなくていいんだよね・・・





う〜ん、甲乙、つけがたい・・・





ある程度将来の見えた彼に自分を託すのか、
それとも、未知数の彼にかけてみるのか・・・





3 セックス VS ブログ




本命の彼がたまに日本に帰ってくると、
ほとんどセックスしてる。




だって、そうでしょ?
半年分とかたまってるわけだから、お互い・・・





お互い、だよね?
彼ってもしかして、海外でセフレとかいるのかな?





誠さんは、
最初は顔見知りって感じだったんだけど、
私のブログを読んでくれるようになって、
それから急接近したのよ。





これって、誠さんは、
私の中身に惚れてくれたってことだよね?





半年にいっぺんセックスする彼と、
毎日ブログを読んでくれる彼、
どっちを選ぶべきなんだろうか・・・





ちなみに、海外の彼にはブログのこと話してない。
だって、彼がいなくてさみしいからブログ書き始めたみたいなとこあるし・・・





4 自信家の彼 VS 控えめな彼



本命の彼は、誠さんの存在を知らない。
そういう人がいるなんて、思ってもみないみたいだし、
たとえ知ったとしても、
私たちがまだセックスしてないって知ったら、
彼氏だなんて思わないだろうし・・・






彼って自信家なのよ。
だから、自分が他の男に負けるなんて絶対認めないんだと思う。





誠さんには、こないだコクられた時、
はっきり、海外の彼の存在を言ったのね。





それで彼は引いちゃうかもって思ってたんだけど、
意外にも、全く動じず、
私の気持ちがはっきりするまでいつまでも待つって言ってくれて・・・





なんか、いつまでも待ってもらうの悪いから、
早く返事しなきゃとは思うんだけど、
誠さんを断る理由がないのよ。





いっしょに話してて楽しいし、
しいて欠点をあげるなら、






誠さんといてもときめかない・・・






海外から本命の彼が帰ってくると、
空港に迎えに行くだけでドキドキしちゃうんだけど、
誠さんと会うときはそういうの、全然ないんだ。





これって、恋してないってこと?





でも、既婚者の友達が、
ダンナにするならいっしょにいてラクな男選べって言ってて、
それだったら、断然誠さんなんだよね・・・





どうしましょう・・・???





・・・


このコラムでは、
海外赴任中の彼が誠さんの恋の障害になってるみたいな書き方がされてるんだけど、
違うと思う。





たとえ、理佳子さんが今フリーの身だったとしても、
やっぱり、二人の仲はなかなか進展しないと思う。





だって、それが二人にとってここちよいペースなんでしょ?




せっかちな男だったら、
今は彼氏がいるからダメとか言われたって、
有無をいわせず押し倒して、
今頃ガキの一人や二人・・・






理佳子さん、誠さんを選びなさい。
あなたたちは似たもの同士です。
絶対うまくいきます。





理佳子さんは、本命の彼には特に不満はないようだけど、
近くにいないとかえって欠点が目につかないから、
嫌いになりようがないっていうね・・・





だから、温存したい彼とは、
わざと遠距離するっていうのもひとつのテクね・・・





てゆーか、
今、すでに誠さんと会う頻度のほうがずっと高いわけだから、
誠さんを本命にして、
海外の彼をセフレにするっていうのでどーだ?






てなわけにはいかないんだろうね、
だって、誠さんがとってもマジメなタイプだから、
浮気とかあり得ないだろうし・・・






これはね・・・
理佳子さんが決心するのを待ってたら、
結局、誠さんが振り回されて終わりだと思う。





クリスマスに2連チャンで二人に会ってることからもわかるように、
理佳子さん的には、
別にどっちだっていいわけよ。
たぶん、二人のことは、同じくらい好きなんだと思う。





ただ、海外の彼と別れられないっていうのは、





「彼を待ってる私」





っていうストーリーをいったん書いてしまった以上、
それから下りられないからだと思うのね。






だから、誠さんには、
理佳子さんが絶対に誠さんこそ運命の人だと信じて疑わなくなるような、
強烈なストーリーをでっちあげることをすすめます。






理佳子さんだって、
そういうのを待ってると思う。





だって、このままだったら、
たとえ誠さんを選んだとしても、
何かあった時、
やっぱり元カレのほうがよかったな・・・なんて未練たらしく思われ続けるわけで、
そういうのってよくないから。






例えば、
占い師にワイロ渡して、
誠さんこそあなたと人生を共にする人だって強力にプッシュしてもらうとか・・・








あるいは、
いちかばちかで一夜を共にして、
できちゃった婚をめざすとか・・・






何もしないでただひたすら待ってるっていうのは、
聞こえはいいけれども、
それは男として、努力不足でしょう・・・






女は、
自分のためにひと肌脱いでくれる男に弱い・・・







そうねえ・・・
地方に転勤が決まってるらしいから、
新居を決める時に、
理佳子さんに立ち会ってもらうっていうのはどうかしら?







ボクはキミの気に入るところに住みたいんだ。
ついでに家具選ぶのもつきあってくれない?






女は男と違って、
空想だけで恋心をふくらませるっていうのは得意じゃないから、
(私は、やっぱ、イレてもらわないと濡れないし・・・)
むしろ、食器選んだり、電化製品選んだりっていう行動をいっしょにしていく中で、
彼女の中に二人で暮らすってことの具体的イメージを形作っていくっていうのは、
大事だと思う。






だって、息子が大学に入学が決まって、
アパート決めて家具選んでる時の母親って、
無条件で幸せそうでしょ?






女は巣作りに無上の喜びを見いだす生き物なのよ、なんのかんのいったって・・・






・・・ということで、本日の結論 :




転勤先に一緒について来ることをためらってる彼女は、
新居の買い物につきあってもらって、
買ったばかりの新品のベッドでモノにしてあげてね・・・







新しいベッドでするのって、
イイのよね・・・






Victoriaでした。