2012 大学入試センター試験 英語 (筆記) 問題分析

2012 大学入試センター試験 英語(筆記) について、
予備校発表の問題分析は以下の通り。




河合塾


昨年と比べて、第1問B、第2問C、第4問A、第6問に形式上の若干の変化があったものの、出題傾向および形式に大きな変化はなかった。

第1問Bのアクセント問題に見出し語が復活し、一昨年と同じ形式に戻った。第2問Cの語句整序問題は空所の数が6から5になり、2008年度以前と同じ形式に戻った。また、第6問の問6は、4つの段落の主旨を選択する形式になり、1問でマーク数が4つになった。総マーク数は51から54に増えた。
難易度 昨年並み
第2問はやや易しかったものの、第4問がやや解きにくく、総合的に難易度は昨年並み。

出題分量
総語数は約4000語で、昨年に比べ約270語増えた。

出題傾向分析
コミュニケーション能力と読解力を重視する傾向は今年も続いており、出題傾向の目新しい変化は見られない。



代ゼミ


問題形式・内容ともほぼ同じで、レベルも昨年並み。
昨年度との比較<難易度>昨年並み。<出題量>英文の総語数が増加。<出題形式>昨年とほとんど同じ。
第1問の音声問題はBの形式が変化し、A、Bともに易化。
第2問のA文法・語法・語句は昨年並み。B対話文完成はやや易化。C整序作文も選択肢の数が1つ減り易化。
第3問の適語句・適文補充問題は形式・レベルとも昨年とほとんど同じ。
第4問の情報処理読解問題のAは英文の総語数が大幅に増加し、内容的にも分かりにくく、かなり難化。Bは昨年並みのレベル。
第5問の情報理解問題も英文の総語数がかなり増加したものの、話が具体的で分かりやすく、選択肢も素直なので、平均点は昨年並みか。
第6問の長文読解問題は内容がやや抽象的だが、設問・選択肢は素直で取り組みやすく、昨年並みの出来か。
全体の平均点は昨年並みではないかと予想される。



<東進>


問題構成、設問数、大問配点とも変化なし

全体的な問題構成に変化はなく、2010年、2011年の問題構成が今年も踏襲された。設問数、大問の配点にも変化はなかった。設問形式の変化については、第1問Bのアクセント問題が2010年の見出し語と同じものを選ぶ形式に戻り、第2問Cの整序問題の選択肢が昨年の6つから5つに減少、第5問の英文量が増加した。また、第6問の段落要旨問題がBとして独立し、段落の要旨を一覧にした表中で、空欄になっている4つの段落の要旨を選ばせる形式になった。マーク数が3つ増加したのは、この設問形式の変化によるものである。形式面の変化はいずれも小さなものに留まり、受験生が戸惑うことのない出題であった。