2012 大学入試センター試験 英語 (リスニング) 問題分析

2012 大学入試センター試験 英語(リスニング)について、
予備校発表の問題分析は以下の通り。



河合塾


質問と選択肢の正確な読解力が得点を左右した。

読み上げ文が正確に理解できているかどうかがはかれる出題。
全体の英文は今までよりも自然な表現が使われている。
難易度 昨年並み
形式・設問数および読み上げ文の総分量に大きな変化なし。

出題分量
マーク数、配点は昨年と同じ。読み上げられた英文の総語数は1,165語(昨年は1,167語)。設問と選択肢の総語数は520語(昨年は602語)。

出題傾向分析
正確なリスニング能力が問われているだけでなく、発話能力や読解能力も求められている。
なお、読み上げ速度は昨年よりもやや遅くなった分、読み上げ文の間の音声が流れていない時間がやや短くなった箇所もある。



代ゼミ
大問構成・配点、出題形式とも特に変化なし
難易度は昨年度並み〜やや易化か
昨年度との比較<難易度>昨年度並み〜やや易化<出題量>ほぼ同じ<出題形式・内容>昨年度と同じ
第1問は対話内容把握問題が6問。うち3問がイラスト問題で、ハロウィーン・パーティでの男性の服装、話題になっている少女、男女が合流する場所などを特定させる問題。全般に平易。
第2問は対話完成問題が7問。問8、9あたりの男性の発音など、第1問よりも明らかに音声が聞き取りにくいものがあり、正解の選択肢もあまり素直とは言えないので、迷った人が多かったのではないか。
第3問は対話内容把握問題が6問。音声にやや聞きにくいところがある。問16はtake a chanceの意味が分かったかどうかがカギ。Bは例によって数値が直接には言われていないが、単純に「距離」の話題であるため、昨年度よりは分かり易いと思われる。
第4問はモノローグの内容把握問題が6問。短い方のAでは問22がやや難しい。長いBの方は、音声・内容ともに素直な問題であった。
全体に、「聞き取っても意味が分かるかどうか」が問われる問題が散見されるが、平均点は昨年度並みか、若干上昇するのではないか。




<東進>


問題構成、設問数、大問配点とも変化なし 

今年も出題形式に変化はなかった。2006年のリスニング試験導入以来、同一形式の出題が続いている。大問構成は第1問から第4問までの4題であるが、第3問と第4問はA、Bに分かれているため実質上は6種類の大問がある。第1問〜第3問(A・B)は対話形式、第4問(A・B)はモノローグを聞いて答える問題で、それぞれの出題形式に意図があり、リスニング及びスピーキングに必要な力が多角的に試されている。第1問の対話はA-B-A-Bの2往復、第2問はA-B-Aでいずれも昨年と同じ。第3問は問16が昨年の3往復から4往復に増えたものの語数はほぼ同じである。第4問の語数が若干増えたが、試験全体での語数は約1160語で昨年とほとんど変わりなかった。内容は日常生活に即したコミュニケーション力を問うものが中心であるが、昨年同様、選択肢を消去法で吟味する必要のある設問が含まれており、高得点を取るためには思考力が要求される問題である。