ちきりん式大学入試小論文攻略法
こんにちは。Victoriaです。
さて、ちきりんさんの歴史的名著、
- 作者: ちきりん,良知高行
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2011/10/28
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- 購入: 30人 クリック: 893回
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あちこちのレビューやランキングで高評価をたたき出し、
増刷に増刷を重ねていらっしゃる模様、
私もちきりんさんのファンの一人として、
初版で購入させていただきました。
が、しかし、
大きな声では言えないのだが、
実はちゃんと熟読していなかった・・・
理由はひとつ、
だって、あの頃、
セックス本読むのに忙しくって、
アタマを使ってどーのこーのなんて言われても、ねェ・・・
例えば、これとか、
5000人抱いた男の無重力セックス これが、女が悦ぶ!モテる愛し方
- 作者: 太賀麻郎
- 出版社/メーカー: イースト・プレス
- 発売日: 2011/06/09
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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これとか、
- 作者: 岩井志麻子
- 出版社/メーカー: 朝日新聞社
- 発売日: 2002/12
- メディア: 単行本
- クリック: 4回
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つまり、Victoria的には、
エロ本>ビジネス書。
(どのジャンルか迷ったんだけど、ちきりんさんの本ってビジネス書が一番しっくり来るかな・・・って思いました)
もっと言えば、
ヴァギナ>アタマ。
う〜ん、
Chikirinの日記は、
その間も欠かさず読んでいたんだけど、
本はかなりハードルが高かったです・・・
だって、全然おちゃらけてないし・・・
・・・
さて、
そんなこんなで、
デスクの脇にどんどん積み重ねられていくセックス本の下に埋もれていた、
「自分のアタマで考えよう」が、
ついに真価を発揮する時が来た。
国公立大学二次試験後期日程小論文対策。
今日も、大半の国公立大学前期日程の発表があり、
悲喜こもごもの人生ドラマが全国の高校職員室で繰り広げられているわけだけど、
あからさまに、
「名古屋大学6勝7敗」
なんて勝敗表作って張り出したり、
受験界も弱肉強食の厳しい世界・・・
それで、
今日も、最後の最後まで粘りで勝ちを取りに行こうという崖っぷちの受験生のため、
小論文の特訓講座続行。
高校生にとって、
小論文で一番むずかしいのは、
何書いたらいいのかわからない。
要するに、
ネタが浮かばないから、
真っ白な原稿用紙を前にぼう然・・・
そういう状態に陥らないために、
いろいろあの手この手を使って、
アイデアを出そうとするんだけど、
先日、
これはちきりんさんがいつも作ってる図を使えばいいのではないかと思いつき、
使ってみたところ、
大成功!
いやもう、
どんな問題も、
この図さえ作れれば楽勝よ・・・ルンルン♪
ということで、
ここでその方法をご紹介。
<ちきりん式 小論文攻略法>
「自分のアタマで考えよう」 第4章 縦と横に比べてみよう
で、ちきりんさんは、
すべての分析のはじまりは「比較」
ということを述べていて、
つまり、
一見ややこしくてどこに問題があるのかすらはっきりしないような案件を、
バッサバッサと料理していくちきりん流思考法の根本にあるのは、
「比較すること」。
比較する時に必要なのは、
- 何と何を比較するのか(比較の対象)
- どのような点について比較するのか(比較の項目)
アイデアが浮かばない、
課題文が何を言ってるのかすら見当がつかない、
そういう時は、
難解な文章に飲まれてしまって、
ポイントが見えていない時で、
頭の中を整理するために、
比較の対象と項目を書き出して、
ざっくりとシンプルな図を書いてみると、あ〜ら不思議!
さっきまでボーっとしてた生徒の手が動く動く・・・
名付けて、
ちきりんマジック。
いやもう、
もっと早く気づくべきだった・・・
<id:Chikirinさまへ>
いつも大変お世話になっております。
このたびは、大学受験小論文の指導に役立つヒントをいただき、
ありがとうございます。
これで生徒の進学実績が上がれば、
わが塾の評判もうなぎのぼり、
来年度の生徒募集もほっくほく・・・
お礼に生徒の月謝の5%を上納させていただきたいと思いましたが、
ちきりん様名義の銀行口座もないでしょうから(偽名で口座作れませんよね?今のご時世)、
お礼のしるしに、
生徒に「自分のアタマで考えよう」を会社の経費で購入の上、卒業プレゼントとして進呈させていただきます。
ちなみに、これは、
「販促費」ですかね?
それとも、
「教材費」?
う〜ん、わからん、
明日、税理士の先生に聞こう・・・
・・・
さて、
では、ちきりんマジックを使って、
どのように入試問題を攻略するのか、
具体例を見てみましょう。
問 : 10年前の自分と現在の自分、さらに、現在の自分と50年後の自分を比べると、それぞれ自分の何が異なり、何が同じであると考えられるか。
「脳」と「学習」という言葉を用いて600字以内で論じなさい。
課題文は、宮本省三「脳のなかの身体 認知運動療法の挑戦」からの抜粋。
脳のなかの身体―認知運動療法の挑戦 (講談社現代新書 1929)
- 作者: 宮本省三
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2008/02/21
- メディア: 新書
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課題文の内容を簡単に要約すると、
>>人間は皮膚の感覚器官で外部世界を認知するだけではなく、運動することで世界の差異を発見し、それに複数の意味を与えてゆく。
これが発達であり、学習である。
この身体によって世界に意味を与える脳のシステムが働かなければ、人間は発達することができない。
認知とは、身体が世界と出会い、対話した結果、作り出した意味を自己組織化することにほかならない。<<
高校生が読む課題文としては、
超ド級に難解。
だいたい、
「意味を自己組織化」のあたりで、?????
でも、
ここで、ちきりん式を使って、
「10年前の自分」「50年後の自分」を横軸にとり、
縦軸に「脳」「学習」をとって図を書いてみると、
おおおっ!!!
な〜んだ、
そういうことだったのか・・・
違いが一目瞭然。
もちろん、これだけでは600字の小論文のネタとしては全然足りないわけだけど、
突破口が開けば、
あとは、縦軸に一項目何か足せばいいわけで、
楽勝。
この問題、もらったぜ、へっ、へっ、へっ・・・
時々、
ちきりん式 比較の図を書くことができない設問があって、
つまり、
何言ってるかいまいちよくわからん課題文に、
これまた、何が聞きたいんだか、真意をはかりかねる設問がついてるってことだけど、
そういう問題にぶつかった時は、
いや、これ絶対、
問題作成者もぶっちゃけ、自分が何を聞いてるのか、意味わかってないと思うし・・・
ということで、
書きたいことを好きに書いておけ!
方式で対応するよう指導。
・・・ということで、本日の結論 :
ちきりん著「自分のアタマで考えよう」は大学入試小論文攻略の強い味方。
Victoriaでした。