ライフネット生命の出口社長に歴史を学ぶ Part 3 (2) 貿易の要所を押さえて最盛期を迎えたササン朝ペルシア
こんにちは。Victoriaです。
2012年3月25日、キャンパスプラザ京都で行われたライフネット生命保険の出口社長の講義、
今回のテーマは「501年から1000年まで」。
出口先生の講義は、
今回で3回目、
前回の講義の続きから始まっているので、
ここで前回のおさらい。
<AD元年〜500年の世界>
AD元年〜500年の世界では、
同じ時期に、同じような出来事が、
ユーラシア大陸の西と東で起こっていた。
1 二大宗教の誕生
2 2世紀にユーラシアが寒冷化し、二大帝国がきしむ
180年 マルクス帝の死(ローマ)
184年 黄巾の乱(中国)
3 民族大移動が始まる
ゲルマン民族の移動により、ローマ帝国は東へ。
5胡16国の侵入をうけ、中国は南へ。
4 地形的な理由で民族大移動の影響を受けなかったインドとペルシアは安定
5 異民族が定着し、ようやく混乱がおさまる
481年 フランク王国の建国
493年 拓跋帝国の洛陽遷都
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ということで、
気候変動が原因で起こった民族大移動により入ってきた異民族の帝国、
東の択跋帝国、西のフランク王国が栄え、
そして滅んでいくのが501年から1000年の時期に起こった最大の出来事で、
先生の講義はまずそこから入ります。
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531年にササン朝の王に即位し、
ペルシア帝国に大繁栄をもたらしたのが、
ホスロー1世。
ホスロー1世は、
貿易が一番お金がもうかるということをよく理解しており、
交通路や都市の整備を行って、
交易を盛んにした。
この時代の世界の貿易のルートは以下の3つで、
1 草原の道(シルクロード)をラクダを使って行き来するルート
2 インド洋からペルシア湾を通ってローマに至るルート
3 アラビア湾を通ってエジプトに至るルート
ササン朝ペルシアはこの3つのルートすべてを押さえて、
最盛期をむかえた。
ホスロー1世は文化面でも功績のあった君主で、
東ローマ帝国のユスティニアヌス1世がアカデメイアを閉鎖した時、
居場所のなくなったギリシア知識人を保護したり、
(アカデメイアについてはこちら→ライフネット生命の出口社長に歴史を学ぶ 続編 (8) ソクラテス、プラトン、アリストテレス - Victoriaの日記)
すぐれた工芸品を世界中に輸出し、
その中のいくつかは日本の正倉院に納められている。
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世界史を勉強していると、
思わぬところに思わぬものが出てきてびっくりするんだけれども、
正倉院の宝物もそうで、
これって、
当時でも相当価値のあるおみやげだったんだと思うんだけど、
かなり珍しい品々だから、
大切にされ、
時代の変化によって散逸することなく、
今日まで伝えられているわけで、
おみやげっていうのは、
やっぱり相手の度肝を抜くくらい、
珍しいものを贈ってナンボなのね・・・
Victoriaでした。
ライフネット生命保険
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「ライフネット生命の出口社長に歴史を学ぶ Part 3」バックナンバーはこちらです。
ライフネット生命の出口社長に歴史を学ぶ Part 3 (1) 再び出口先生にお目にかかる - Victoriaの日記
「ライフネット生命の出口社長に歴史を学ぶ 前編」はこちらです。
ライフネット生命の出口社長に歴史を学ぶ (20)総集編 - Victoriaの日記
「ライフネット生命の出口社長に歴史を学ぶ 後編」
ライフネット生命の出口社長に歴史を学ぶ 続編 (25) 総集編 AD元年〜500年の世界 - Victoriaの日記