ライフネット生命の出口社長に歴史を学ぶ Part 5 (25) モンゴル帝国第2代皇帝ウゲデイ(=オゴデイ、あるいはオゴタイとも読む)

こんにちは。Victoriaです。

2012/12/02 京都大学百周年時計台記念館で開催された、
ライフネット生命保険の出口社長に歴史を学ぶ 13世紀の世界」講義録のまとめ、
今回は「モンゴル帝国第2代皇帝ウゲデイ」。









さて、
出口社長のレジュメでは、
「ウゲデイ」ですが、
山川出版社の世界史用語集では「オゴタイ(太宗)」、
ウィキペディアでは「オゴデイ」と言われている、
チンギス・カンの三男ウゲデイは、
1229年、
チンギス・カンが死んだ後、
父の遺言に従って第2代皇帝となった。










本来なら、
末子相続の伝統に従い、
四男のトゥルイが相続すべきところ、
なぜ、そうならなかったのか?










トゥルイは、
優れた武将であり、
人望も厚く、
リーダーとしての資質に問題があったわけではなく、











優秀だったという意味でいえば、
四人の兄弟は全員優秀で、
誰がリーダーになってもおかしくなかったんだろう、










だからこそ、
チンギス・カンは四人それぞれに領土を与えたわけだけれども、











上二人の兄たちは、
気性が荒く、
ケンカが絶えなかったのに対し、









三男のウゲデイは温厚で、
一族の調整役としての手腕に優れていたので、
後継者として指名された。









本来なら、
後継者になるべき末子のトゥルイが、
この決定に不満だったかといえば、
決してそうではなく、










後継者としての位とは別に、
チンギス・カンが死んだ時、
父直轄の広大な領土、部隊などのすべてを相続し、
一族でも突出した財力・軍事力を獲得、










末子であるトゥルイが皇帝に即位すべきでは?という声もあったが、
固持し、
兄のウゲデイが即位してからは、
部隊の指揮権を兄に譲り渡し、
自分は一武将に甘んじた。








それで、
四兄弟の相続した領土というのを、
地図にあらわしてみたんですが、

青い部分が三男ウゲデイ(オゴタイ)、
黄色い部分が四男トゥルイの領土。









たしかに、
ウゲデイの領土はちっちゃいかも・・・










上二人の兄が相続した領土は、
たしかに本拠地よりはるかかなたに離れているけど、
良質な草原なので、
決してへんぴななーんもない田舎に送られたというわけではない。










長男ジョチは、
チンギス・カンの正妻で四兄弟の母となるボルテが、
ジョチを妊娠中に襲撃される事件があった直後に産まれているので、
チンギス・カンの子ではないのではないか?という疑惑があり、
それがもとで次男のチャガタイと仲が悪く、









一方、
次男のチャガタイと三男のウゲデイは仲がよく、
チャガタイの後押しもあって、
ウゲデイが末子相続の規則を破って皇帝に即位できたという話もあり、










四人も子どもがいれば、
相続でもめるのは致し方ないよなあって感じなんだけれども、









子どもが四人って、
少なすぎないか???









そう思って、
ちょっとリサーチしてみました。
(なのでここから後の部分は、出口社長の講義と関係ありません。私の趣味です)










ウィキペディアの情報によると、
2004年、
チンギス・カンが世界中でもっとも子孫を多く残した人物であるという、
遺伝子解析が出たそうで、








世界中で、
チンギス・カンY染色体を引き継いでいる男性は、








1600万人。










1600人じゃないのよ、
1600万人よ、
1600万人!









禁欲って何?
地上のすべての女はオレ様のものよ!とばかりに、
手当たり次第に狩りに出かけてしまう男性は、


「オレって、チンギス・カンの血をひいてるからさ・・・許せ・・・」



と一言いえば、
許されてしまうのかもしれません。









少なくとも私だったら許しちゃう❤











遺伝学的見地からすれば、
婚姻制度は一夫多妻が基本、
特に強い男は、
やりたい衝動を一切抑えることなく、
本能のままに夜な夜な狩りに出かけるべきなのかもしれない、









それでこそ、
強い遺伝子が拡散され、
ひいては人類の生き残りのために、
多大な貢献をするのかも・・・











実際、
チンギス・カンは、
そのことを十分自覚していたフシがあり、










「男として最大の快楽は何か」









という問いかけに対して、








「敵をやっつけて財産を奪い、そいつの女を抱くことだ!」









と答えていて、
すごく信ぴょう性があるんですけど・・・







・・・

話戻して、
だから、
チンギス・カンの四人の息子が、
後継者争いをしたというけど、









それは、
第一の正妻の息子が四人いたという意味であって、
実際、
チンギス・カンのDNAを受け継いだ子どもってことになったら、
一体、
何人いたんだか・・・









四人の息子たちも、
みな、それぞれ複数の妻を持ち、
遺伝子の拡散に余念がなかったようで、










せっかく戻した話を、
またそらしてしまって申し訳ないんだけれども、









強い男ほど、
貞操を求められるのが現代社会で、
ホントに男性にとっては受難の時代だと思うけど、










最近も、
CIA長官が不倫疑惑で失脚する騒ぎがあったばかり、








ああいうのを見ると、
何のために、
強くなって、
権力を手にしたんだろうって思うのね・・・









男たるもの、
戦に勝って権力の座につきながら、
欲しいと思った女をモノにできないんじゃ、
何のために強くなったんだか意味わかんないし・・・











Victoriaでした。



・・・

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ライフネット生命の出口社長に歴史を学ぶ Part5 まとめ - Victoriaの日記








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