恋愛はぜいたく品 (4) 愛はあるけど恋はない地獄

こんにちは。Victoriaです。

誰もがうらやむ大恋愛の末、
ゴールインしたはずのカップルが、
結婚4年で早々と崩壊の危機を迎えていて、
二人を知る人の間で、
ちょっとしたうわさになってるんだけど、








具体的には、
ダンナの浮気がバレて、
周囲の誰もが知る状態になってしまって、








まったく、
どうすんだろ・・・
正月前にヤバイよ・・・








・・・


ホント、
どうすんだろ?って興味津々で、








正直、
駆けつけていって、
3人の間に入り、
ぶっちゃけどうなの?という話を聞きたくて、
うずうずしてます・・・










じゃあ、
なぜ、
やらないのか?










これが、
純粋に恋愛沙汰ならそれでいいと思うんだけど、
もっと本質的な、
二人の人生そのものが関わってる話なので、
他人の出る幕ではないと思うから。










実は、
ダンナが家を出て、
他の女のアパートに転がり込んだのは、
かれこれ1年前、
奥さんは、
今さら、他人にスキャンダルあばかれるまでもなく、
相手の女性のことも、
何もかも承知の上で、










心配していろいろ余計な情報をたれこんでくれる友人たちの言葉に、
いちいち動じることもなく、
きわめて冷静に対処していて、











今のところ、
ダンナと別れる気はさらさらないみたいで、
たぶん、
ごめんなさいと謝って帰ってくれば、
家に迎え入れるつもりなんじゃないかな。











ただ、
その理由が、










落ち度があるのはダンナの方なんだし、
私には妻として当然の権利があるんだから、
家から出て行く理由なんかないわよ!










そんな強気なものとは、
ちょっと違うんじゃないかと思われ、
それで、
どうすんだろ?って、
ついつい遠くから気をもんでしまうんだけど、










ちょっと、
話長くなって申し訳ないんだけど、
そもそもの始めから説明させていただくと、










結婚した時、
ちょっとしたお披露目があって、
そこでダンナが言った言葉がずーっとひっかかっていたんだけど、










彼女はボクといっしょになることで、
幸せになるんだろうか、
そのことをずーっと考えて来て、
自問自答を繰り返し、
彼女を苦しめてきました。








誰でも、
結婚前は不安でいっぱいで、
特にマジメな男性ほど、
彼女を幸せにできるんだろうか、と考えるものなのかもしれないけれども、










彼の場合は、
結構マジで悩んでる感じで、









それで、
その理由が、
必ずしも彼の優柔不断さだけがその理由ではないように思えたので、
あいさつ聞きながら、
これは前途多難だぞ、
ひょっとするとひょっとして、
うまくいかない確率大なんじゃないかと、
思ったわけなんだけど、











奥さんのほうが、
もう、
彼の言うこと、すること、
何でも100%認める人で、











というのは、
とてもつらい人生を送って来た人で、
それはそれは、
涙なしには語れない苦難の道を歩んで来られた方なんだけれども、










だから、
文字通り、
自分の幸せとか、
人生のどっかの時点で、
100%あきらめたんだと思う、











それで、
もう自分の命はここで終わりかもしれない、
そんな覚悟を決めたギリギリの時に、
彼に出会って、










ちなみに、
奥さんのほうが相当(たぶん20歳くらい)年上なんだけれども、










彼は、
ものすごく人生に崇高な夢のある人で、
夢の実現のために人生を捧げて来たような人だから、
普通の幸せを望む女性と結婚するとか、
考えたこともなくて、
だから、
恋愛を避けてたようなところがあるんだけど、











そんな彼に出会って、
奥さんのほうは、
この人の夢にかけてあげたいって思ったんだと思う、











だから、
自分の幸せうんぬんじゃなくて、
あなたの夢の実現のために、
私をあなたの人生に加えてください、
そんな感じだったんじゃないかな、











あと、
奥さんのほうが天涯孤独で、
血縁がなかったので、
それまでの人生をすべて捨てて、
彼との新しい人生に飛び込むのに、
何のちゅうちょもなかったというのも大きいと思うんだけど、










というわけで、
この二人は、
たしかに大恋愛して結ばれた間柄ではあるんだけど、
燃えるような恋というよりは、
崇高な目的にむかって、
二人で歩いて行こう、
そんな感じだった。









それで、
奥さんの方は100%満足してるように見えたんだけど、











毎晩、
アパートに帰って来てくれるだけで満足、
そんなオーラが出ていたし、
自分の終の棲家を見つけたという安心感で、
すごく情緒も安定していたし。












だけど、
彼の方は、
そうじゃなくて、










だんだん家に帰らなくなり、
見るからに、
そこまでしなくてもいいんじゃ・・・っていう勢いで、
出かける予定を入れていて、









それはもちろん、
浮気のためではなくて、
仕事のためではあったんだけど、









たぶん、
家帰っても、
全然くつろげなかったんだと思う。











思うんだけど、
女が、
私はあなたに命かけてます、
あなたの人生=私の人生なのよ、よろしく、
みたいなオーラ出すと、
男は息がつまるんじゃなかろうか。










人生の目標を共有するというのと、
夫婦として運命共同体になるというのは、
たぶん全然別のことで、










ダンナの方は、
自分一人で人生の目標を達成するのが困難なら、
あくまでも仕事のつきあいの中で、
パートナーをみつけるべきで、









それを、
ちょうど、
人生で大事なものをいろいろと失って、
空白な人生かかえてぽつーんとしてた彼女に求めたら、











100%のめりこんでしまうのは当然のことで、










たぶん、
この二人のつながりが、
もっと俗っぽいこと、
経済的な理由で養ってくれる人が必要だった、とか、
父親になってくれる人がほしかった、とかだったら、
奥さんにももう少し余裕ができたと思うんだけど、











情緒的安定を含めて、
私がこの世に存在する意義、みたいなところまで、
引き受けてしまうみたいなことに結果としてなってしまって、










結果的に、
奥さんは、
何も言わない、
何も要求しない、
ある意味、
妻としては鏡のような人になって、










皮肉なことに、
それが世間の同情を買い、
今じゃ、
ダンナはどんだけ鬼畜なんだってとこまで、
話はエスカレートしてるんだけれども、









男女が対等な立場にあるというのは、
別に両方に稼ぎがあるとかそういうことじゃなく、
お互い言いたいことが言い合えるかどうかだとつくづく思うんだけど、









最初に浮気の事実がわかった時点で、
もっと女として泣き叫んで、
やめて、他の女のところに行かないで、って言うとか、
体当たりでダンナにぶつかっていれば、
また違ったんじゃないかと思う、








ダンナの方だって、
そこまでされれば、
どさくさまぎれに、
本音を漏らすことだってできたと思う、










ゴメン、
オレ、
やっぱ若い女とヤリたいんだ、
ヤラせてくれ、頼む!









そう言われれば、
その場は傷つくけど、
でも、
ああ、
若さに負けたのねって、
納得もするわけで、









今のまんまの宙ぶらりんでは、










私が彼をもっと理解してあげないといけなかったんだろうか、とか、
私にはそもそも彼の愛にこたえてあげる能力がなかったんだろうか、とか、
すべての原因が、
自分の内面に向かってきてしまって、
ほんと、
ヤバイよ・・・










やっぱり、
恋愛って、
ムリはきかないってホント、思う、









最初はなんとかなっても、
どっちかがどっちかに精神的に依存してる関係だと、
相手に依存してると思うと、
本音言うのがこわくてできないから、
遅かれ早かれ、
二人の関係にほころびが出てきてしまうんだろうな、きっと・・・










ホント、
彼女見てると、
どうして精神の安定を保っていられるのか、
私には全然真似できないんだけど、










私だったら、
とっくの昔に、
男のナニを切り落としてるね、ゼッタイ・・・









だって、
相手の女のアパートもわかってるわけだし、









テメェ、
人の人生おもちゃにすんなよ、
よその女といちゃいちゃしやがって、
覚悟はエエか?











・・・ということで、本日の結論 :









浮気されたら現場に踏み込んで修羅場を演じるのが解決の早道。







愛だけではダメなのよ、
恋がないと恋愛はできない・・・










Victoriaでした。