モロッコ料理
ちょうど夕食の時間になったので、メルさんオススメのモロッコ料理のお店にやってきました。
お店に入ると、モロッコの音楽がかかっています。
う〜ん、異国情緒たっぷりよね〜。
海外旅行したら必ず味わうこのエキゾチックな雰囲気。
今回の旅は、アメリカのワシントンのみなので、毎日刺激的で楽しくはしてましたが、異国情緒っていうのとは無縁。
アメリカって、何も珍しいものはないのよ。
だから、モロッコ料理のお店に来たら、なんだかすごくびびっときちゃった。
注文を取りにきた男の人も、モロッコの香りたっぷり。
まず、軽く前菜にバスティラというパイを頼んで、メインにはクスクスを頼みました。
このパイですが、野菜が中に入ってるんだけど、アップルパイみたいにシナモンたっぷりですっごくおいしいの。
写真をご覧ください。
ね、おいしそうでしょ?
これだけでお腹いっぱいになるくらいボリュームもたっぷりありました。
それからパンが来ました。
パンにつける、白いペースト状のものですが、たしか豆が原料だったと思うんだけど、すっごく懐かしかった。イギリスにいた時、しばらく住んでた家のご主人がこれが好きで、いつもパンにつけて食べていた。日本では見かけないのでずーっと忘れていたんだけど、これってモロッコ料理だったのね。
パンもおいしくって、ちょっと食べ過ぎちゃって。
メインのクスクスが来た時には、ほぼ満腹。
すごくおいしかったんだけど、もう食べれないわ。
どうしよう・・・
そしたらね、隣のテーブルで食事していた女の子が、お店の人にお持ち帰り用の容器もらって食べ残した料理を詰めてたの。
あっ、あの手があった!
私もすぐに頼みました。
半分以上残しちゃったんだけど、ちゃんとお持ち帰りしました。
お店の真ん中にはちっちゃなステージがあったのね。
だから「あそこで音楽の演奏するの?」
って聞いたら、金曜の夜とかに来ると、生演奏が聞けるんですって。
食後は、モロッコ名物のミント緑茶です。
ミントティーに、たぶんお砂糖だと思うんだけど甘味料がはいっていて、とってもおいしいの。
最初にでてきたパイとミントティーだけで、私には十分だと思ったわ。
ミントティーは、日常的にももっとたびたび飲みたい感じでした。
やっぱりモロッコも暑い国だから、スパイスたっぷりのお料理と、さっぱりしたミントの組み合わせでスタミナをつけているのね。
こういう、滋養によい郷土料理風のものが食べたかったのよ。
アメリカで簡単に食べられるものって、どれも口当たりはよくて香ばしいから食欲はそそるんだけど、今日食べたモロッコ料理みたいに、体の芯まできく〜、みたいな滋養はないのよね。
ああ、なんだかモロッコに旅行したくなってきた。
アメリカに来て、初めて海外旅行気分を味わわせてくれたので、思いっきりチップをはずんだら、それからものすごくウェイターさんがゴキゲンになっちゃって。
帰りには、私がお持ち帰り用の容器を抱えているのを見て、
「袋をどうぞ」
って笑顔でレジ袋、くれたし。
ありがとうね、おいしかったわ。
また来るね〜、と笑顔で手を振ってお店を出ました。