医学部を目指す理由

おはようございます。victoria007です。

昨夜のセンター試験の功罪 - Victoriaの日記の続きです。

ゆうべはホントはいっこうに勉強がはかどらない自分の反省&言い訳を書こうと思ってたのね。
それが、気がついたらセンター試験の話にそれちゃって。

しかも、読み返してみたら、途中で医学部の話にまでとんでる。

眠い時に書いた文章ってあてになんないわね。

で、医学部の話ですが・・・

なぜ、偏差値が高くて、意欲も高い生徒たちがこぞって医学部を目指すのか、という理由について。

「人の命を救う仕事がしたい」という純粋な気持ちで医学部を目指す生徒がほとんどいないということは、今やほとんど常識ですが、かといって、世間で言われるほど彼らが「お金目当て」でもないのではないか、というのが、毎年受験指導してて受ける印象です。

たぶんね〜、世の中にどういう職業があって、働くということが何を意味するのか、が具体的にイメージできないおりこうさんな小学生が、まじめで堅実ではあるけれど、社会経験という面では必ずしも秀でてはいない母親といっしょに考えて出した「将来像」として、「医者になる」というのは、もっとも「かたい」からなんじゃないかと思うんです。

親子ともども、ものすごくまじめなわけです。
小4から、たぶん週3回は自宅で晩ご飯食べずに車の中でお母さんの作ってくれたお弁当を食べて塾に行くんです。

時には夜10時過ぎまで帰らないこともある。

土日は、特別講習とか、日曜テストとかがあって、朝からスケジュールびっしり。
学校がある日のほうが、よっぽど楽かもしれない。
学校の授業って、もはや彼らにとって息抜きの場でしかないから。

夏休みは合宿の講習に行ったりして、ほとんど休みがない。

だから、中学受験した生徒達って、旅行とかの経験があんまりなかったりする。

中学受験が終わって初めての夏休みに、ごほうびに家族で旅行行ったりしてるもの。

母親だって、子どもと同じくらい忙しくしてるわけです。
塾の宿題があったらお母さんもつきあうし、学校の宿題で読書感想文なんかが出たら「お勉強のじゃまになるから」っていうんで、お母さんが代筆しているお家をいっぱい知っています。

毎年、入賞の常連さんのお母さんもいるのよ。

どうして学校の先生、見抜けないんだろうね。
ふだんの作文と雲泥の差の出来なのに。

でね、親子ともども、ものすごいエネルギーを勉強に投入しているわけです。

そしたら、人間の心理として
「この努力をムダにしたくない」
って思うと思うのね。

「なるべく、この努力が水の泡にならない道はないものか」って。

それで、今の入試制度を考えると、一番かたいのが「医学部」なわけです。

医者って参入障壁がすっごく高いでしょ?
18歳の時点で(もう少し伸びる人もいるけど)医学部に入らなかったら、絶対なれないわけだから、そこ目指せばいいわけ。

小4から18歳って遠いように思うけど、大学卒業したってどうなるかわかんない他の道を目指すよりはずっと早道。

しかも、数学ができる生徒にとっても有利。
小学校の数学って、ゲーム感覚だから、訓練次第でどれだけでも伸びるわけ。
(公文が証明済み)
だから、小学生の時に、お母さんに逆らわずにちゃんと塾通いした生徒にとっては手の届く距離にある夢なわけです。

医学部入ったら、受験以上に過酷な勉強が待ってるわけだけど、彼らはそれをモノともせず夢に向かって一直線に進んでいきます。

進路に対して迷いがないから、青春をかけても後悔がないんだと思う。

「医学部」は投資した努力が確実に回収できる優良株なんです。

受験界では今トップに来るのが医学部。
東大でさえ、理1、理2はその下だから。

実際、模試の判定で東大A出てても「そんなとこ行っても、博士浪人するかもしれないのよ。地方の大学でもいいから医学部に行ってちょうだい」って息子に懇願してるお母さん、いっぱいいます。

ただねえ、まじめで優秀な人材が全部医学部に行っちゃっていいのか、って思うの。

あとねえ、何もかも犠牲にして、受験一筋で来た彼ら。
「塾があるから」
って言えば何でも許された彼ら。

将来、結婚して、家族で何か重大な問題が発生しても
「塾があるから」
と同じノリで
「仕事があるから」
で全部家のことはノータッチっていうダメ親にならないかしらね〜、っと老婆心ながら思ったりもします。

まじめで決めたことは必ず成し遂げる強い意志の力っていうのは、受験では絶大な力を発揮するんだけど、家庭を築くとか、周りの人を幸せにするっていう方向には決して働かないからね。

victoria007でした。