しのぶ恋

おはようございます。victoria007です。

平安時代、宮中には歌合(うたあわせ)という催しがございました。
歌人を左右二組に分け、詠んだ作を一首ずつ組み合わせて勝負を争うという、まことに風流、かつ、なんでも赤組白組に分けて優劣つけないとすっきりしない日本人の原型がかいま見える、非常に興味深い催しでございますね。

その歌合で競われたあまりにも有名な歌二首が、百人一首には納められております。

まずは、この方

しのぶれど 色にいでにけり わが恋は
物や思ふと 人のとふまで    平兼盛

<歌意>
ひそかにかくしていたけど私の恋は顔色にあらわれてしまったよ。物思いをしているのかと、人が尋ねるほどに・・・

そして、この方

恋すてふ わが名はまだき 立ちにけり
人しれずこそ 思ひそめしか  壬生忠見

<歌意>
恋をしているという私の評判が、早くも世間に立ってしまったよ。人に知られないように、そっと思いはじめたのだがなあ・・・

お二方とも、
「○○ちゃんとのナイショの恋がばれちゃったよ〜。いやあ、参ったなあ。なんでわかったんだろ???」
という、純情な恋する男の心情を吐露、されていますが・・・

男が女のところに通いだしたら、バレバレなんだよ!

これが全国の女性の皆さまのお声ではないかと・・・

たとえば・・・
お前、先週の日曜日、小牧のインターから乗って京都で降りてるが、何しに行ったんだ?え?

っていうことですよね・・・
<浮気中あるいはこれから浮気をもくろんでいる殿方へ>
車のダッシュボードは気をつけましょう。
油断していると、女に証拠の領収書を押さえられます・・・

平安の世では、男の浮気は風流と言われておりましたので、まあ、ばれても歌に詠めば後世の中学生が暗記するくらいで被害はとどまりますが、平成の世でそれをすると、
離婚・慰謝料・養育費問題
になるから要注意。

「オレも平安時代に生まれたかったよ・・・」
ってまあそうおっしゃらずに・・・

victoria007でした。