有効署名足りず不成立の公算大 名古屋市議会リコール

こんにちは。Victoriaです。

さて、河村たかし市長 VS 名古屋市議会がついに大詰めを迎えた模様。

まずは、朝日新聞から。
http://www.asahi.com/politics/update/1124/NGY201011240011.html

>>名古屋市河村たかし市長が呼びかけていた市議会解散請求のリコール運動で、署名の審査をしていた市選挙管理委員会は24日、受理した署名46万5602人分のうち76%にあたる35万3791人分が有効だったとする審査結果を公表した。議会解散の是非を問う住民投票を実施するのに必要な署名数36万5795人分に1万2004人分足りず、リコールは不成立となる公算が大きくなった。

 署名は「市民税の恒久減税や議員報酬の半減などの公約の実現を阻んでいる議会は解散させるしかない」と主張する河村市長が、支援団体とともに8月27日から1カ月間で集め、10月4日に提出。政令指定都市議会解散のリコールが成立したことはなく、その結果が注目されてきた。

 市選管が24日にまとめた審査結果によると、無効となったのは、選挙人名簿に名前がない人の署名(4万3818人分)▽集め方に問題があった署名(2万2990人分)▽代筆とみられる署名(1万6787人分)▽同じ人が重複して書いた署名(1万82人分)――など計11万1811人分の署名で、無効率は24%に上った。

 市選管は、受理署名のうち約11万4千人分については法定の審査期間(20日以内)を1カ月延長して追加調査を実施。これらの署名は、署名簿の「受任者」欄が空白の署名簿に書かれていたため「請求代表者」が集めたとみなされるものだったが、市選管は「請求代表者は10人しかいないのにこんなに集められるのはおかしい」と疑問視した。

 今回、集め方が問題とされた署名のほとんどは追加調査で無効とされたもので、追加調査を実施したことが結果として成否を左右した形となった。署名自体はルールに則して書かれた真正のものとみられるため、河村市長は結果発表後、「尊い署名を無効にしたことは極めて不条理。恐るべき民主主義の危機と言わざるをえない」と市選管の審査に憤った。

 この後、25日から署名簿の縦覧で個々の署名の有効・無効の判断に異議を申し出られることから、最終的に有効署名数が確定するのは12月半ばになる。ただ、必要数には1万2千人分以上足りないため、異議によって全体の結果が覆る可能性は極めて低いとみられる。 <<

では、毎日新聞を見てみましょう。
http://mainichi.jp/select/seiji/news/20101125ddm041010098000c.html

>>名古屋市議会:リコール法定数届かず 河村市長、怒りあらわ
 名古屋市議会解散請求(リコール)で、有効署名が法定数を約1万2000人下回ったことを受け、河村たかし市長は24日夕、報道陣の取材に「泣けてきます」と述べ、市や区の選管への怒りをあらわにした。署名集めの中心となった市長の支援団体「ネットワーク河村市長」も同日、記者会見を開き「46万人の民意が踏みにじられていいのか」(鈴木望代表)と選管を痛烈に批判。署名した市民に縦覧期間中に異議申し立てをするよう呼びかけ、法定数の確保を目指すことを強調した。

 過去のリコール署名では氏名や住所などの一部に誤字・脱字があっても本人が書いたと推測できれば有効としてきた。しかし名古屋市選管は署名活動終了後に「本人が署名していれば書き間違いはあり得ない」として誤字・脱字がある署名は無効にする方針を明らかにした。市長は「後から基準を変えてもいいのか。後だしじゃんけんだ」と主張。4人の市選管委員のうち3人が元市議であることに触れ「議会のことだからといって自分たちで(基準を)決めるとは恐ろしい。独立行政委員会は市民の政治的自由を守るため中立にやるものだ」と語った。【高橋恵子、加藤潔】
 ◇追加審査対象分、無効率押し上げ 受任者欄空白で

 名古屋市議会リコール署名の無効率は、法定数達成ラインが21・4%だったのに対し、24・0%と極めて高い率になった。総務省によると、03〜06年に実施された全国の解散請求署名45件の無効率は平均9・6%。4分の1近い無効は異例の多さだ。

 市選管は、署名を集める受任者の欄が空白だった約11万4800人分の署名に疑問があるとして追加審査をした。追加審査の対象にならなかった署名の無効率が20%だったのに対し、対象分は36%に上り、これが全体の無効率を押し上げた。

 請求代表者が集めた署名簿は受任者欄が空白だが、追加審査で署名を求められた相手を「受任者」と回答して無効となった署名は2万1942人に達した。請求代表者と受任者の違いがわからずに「受任者」と答えた人は相当いる可能性がある。「請求代表者か受任者かわからない」とすれば有効になるとの報道で、約1700人が回答を「わからない」に訂正したという。

 無効理由では、区外の居住者や未成年、外国人の名前を書いた「選挙人名簿に登録されていない」が約4万4000人と最多だった。約1万7000人分あった「自署でないもの」は、一つの署名簿に筆跡が酷似した署名が続くなどの例が該当した。家族の名前を一人が代筆した、などが考えられる。地方自治法は他人の名前を署名することを禁じており、伊藤年一・市選管委員長は「法的措置を検討している」と話した。<<

http://mainichi.jp/photo/news/20101125k0000e040018000c.html

 河村たかし名古屋市長の主導する市議会解散請求(リコール)の署名簿縦覧が25日、各区役所で始まった。前日に有効署名数が解散の賛否を問う住民投票に必要な法定数を下回っていることが判明しており、受任者や区民らが次々と縦覧会場に足を運んだ。

 名東区では午前8時45分の縦覧開始と同時に、請求代表者の一人、三宅功さん(56)が区内約3万人分の署名簿を並べた縦覧会場に入り、「請求代表者が集めた署名簿で無効になった署名すべてに異議申し立てをする」と話した。

 署名簿には一筆ごとに「有効」「無効」の印があるが、無効理由は書かれておらず、一筆ごとに照会が必要。三宅さんは、最初に無効理由を尋ねた署名について「『同一筆跡』が理由といわれたが、どうみても筆跡は違う」と直ちに異議申し立ての書類を記入した。

 受任者の水落博幸さん(65)は自身が集めた署名のチェックに訪れ「1割弱が無効になっていた。理由を聞き、異議申し立てをしてなるべく有効にしたい」と話した。

 その一方、会場には「勝手に自分の名前が署名されていないか確認しにきた」と話す人もいた。

 縦覧時間は土、日曜を含む12月1日までの午前8時45分から午後5時15分。区内の有権者や受任者、請求代表者、市議がすべての署名簿を縦覧できる。異議申し立てできるのは、有権者は自身の署名のみ、受任者は自分が収集した署名、請求代表者と全市議はすべての署名。<<

全力を出して、血みどろの闘いを繰り広げ、ようやく最終ラウンドでKO勝ちした勝者に対して、
「いやね、今回からウエイトの上限が変わったから、あんた、失格だわ」
って言われて退場させられるようなもので・・・

いいんでしょうかね・・・
こんなせこいやり方で白黒つけちゃって。

みなさん、お忘れになってはいないと思うが、リコール署名成立しようがしまいが、市議選は目の前なんだよ!
今度の選挙は熱いぞ・・・

Victoriaでした。