募金

こんにちは。Victoriaです。

まず、今朝のおめざをご覧ください。


台湾で買ってきたインスタントラーメン。(台湾紀行 総集編 - Victoriaの日記
これで、台湾のおみやげは全部なくなりました・・・ちょっと、がっくり・・・
特に作り方って書いてなかったので、チキンラーメンとおなじように、どんぶりにいれてお湯を注いで約3分。

お味は・・・
うん、日清のチキンラーメンと似てるわね・・・
スパイスがちょっとぴりっとしてるかな・・・

通勤途中、チャリでお墓のそばを通ったら、お彼岸のお墓参りの人でにぎわっていました。
トヨタもホンダも操業停止中で、自宅待機のお父さんも多いので、家族連れがいつもより多い気が・・・
関東方面のナンバーの車が多いのは、お彼岸だけが理由ではないでしょう・・・

さて、地震の後、スーパーへお買い物に行ってもコンビニに行っても
「募金お願いします」
の箱を目にするようになりました。

朝から駅前で募金箱持って、
「募金お願いしま〜す」
と元気な声を張り上げているのは、自主的にボランティアグループを立ち上げた大学生。

聞くところによると、かなりの金額が集まった様子。

アメリカに留学中の生徒からは、日本人学生が中心となって立ち上げたグループが募金をよびかけたところ、募金箱とネット募金合わせて4日間でなんと!100万円近くのお金が集まったそうです。すぐさま、日本で活躍しているNGO団体に寄附した模様。

大人たちも負けてはいません。

駅前で、午後5時になると一斉に募金箱を胸に下げたスーツ姿の男性達が勢揃い。
みなさん、ご職業は様々ですが・・・

陣頭指揮を執っているのは、元労組の元締め。
長く、社会党の党員としてならし、社会党なき後は、社民党員として、やれ、団交だ、裁判だ、と、闘う人生を送って来られたのが、還暦を過ぎて見間違うほど丸くなったとうわさされていた方。

このまま、隠居生活にお入りになるのでは・・・というのがもっぱらのうわさだったのが、
地震の一報を聞いて、DNAが騒いだのか、あっという間に各方面の重鎮を集め、募金活動開始。

「何もみんな一斉にやらんでも、めいめいがお金を出せばそれでいいんではないか」
としぶる幹部に一喝。
「何をたわけたことを言うとる。俺たちがまず先頭に立って大々的にやれば、みんな後からついてくる。マスコミの取材も手配した。とにかく、こういうことは、すぐにやるのが肝心なんだ」

まず、派手なのぼりを作成。
地元の地域振興課や商工青年部は、ふだんから数々のイベントでのぼりを作成しているから、そういうことはお手の物。
あっという間に完成。

次に、駅前に立って募金を呼びかける人員招集。
マイクなしで通る地声の持ち主で、通りすがりの人の足を止める演説力がある人材といえば・・・

政治家の先生方。
こういう時は党派を超えてみなさん結束。
もともと地方議会では、あんまり党の政策による議員の色分けって鮮明じゃなくて、それぞれが、それぞれの地盤で地道に活動しているから、共通の目的が見つかれば、いつでも結束できるのよね・・・

あとは、笑顔で
「募金お願いしま〜す」
を繰り返す。

未曾有の災害なのでもともと関心が高いこともあって、道行く人は、結構足を止めて募金してくださる。

中でも一番反応がいいのが高校生。

毎日立ってると
「お疲れさまです。あの、これ、差し入れです、飲んでください」
といって、熱い缶コーヒーをくれたりなんかして、逆に募金している大人たちを感激させる。

彼らにとっては貴重なおこずかいだと思うんだけど、みんな、財布を取り出して、そろって募金。

ネット募金も遠くに住んでる人たちから募金していただくには有効な手段だし、店頭に設置してある募金箱にそっとお金を入れるっていうのも美しい行為だけど、こうやって、人と人がお互いに声を出し合ってお金を出し合うっていうのは、やっぱり募金の基本なんじゃないか。

そういえばね、中部地方は外国から働きに来ている方もたくさん住んでいらっしゃるんだけど、インドネシア人のご家族が足を止めて、1000円札を入れてくれたそうだ。募金箱持ってる人が感激して、思わずがっちり握手を交わしたって話していた。

「募金お願いしま〜す」という熱い呼びかけを聞いていると、税金にはできないことが募金にはできるんだなあ、ということが痛いほど伝わってくる。

税金っていうのは、国の責任で、お金をあるところからないところに動かすシステムでしょ?

だけど、募金っていうのは、必ずしも、お金を持ってる人が持ってない人にあげるっていうものではないんだね。

場合によっては、まったく貯金なんかゼロの人が、すんごい資産家の人のためにお金を惜しみなく出すってこともある。
いやいやじゃなくて、心をこめて出したお金って、ぴかぴか光ってるんだね。
お金の価値って、金額だけじゃない、心だってみんな言うけど、ホントそうだと思った。

だって、税務署に来る人の表情みてご覧よ。
嬉しそうな顔してる人なんて、一人もいないよ。
申告する側も、申告書を受け取る側も、一年間で最も機嫌の悪い表情してるでしょ?

だけど、駅前にたって募金呼びかけてる人、呼びかけに応じてお金を入れてる人。
どっちもとってもいい表情してるんだよね。

みんなが考えているのは、被災地の人に早くこれを届けたいっていうことだけで、おのれの利害じゃない。
人間って、自分のことを考えてない時には、みんな正しい行動が自然にとれるんだね。

お金は出せないけど、被災地で困っている人たちに物資を届けたいっていうことで、地域の人に呼びかけて、いろいろな物資を手分けして箱詰めにしてる人たちもたくさんいます。

女性って誰でも、離れたところで生活している子どもや夫のために、いろんなものを箱に詰めて宅配で送った経験があるから、こういう時はものすごく機転がきく。

早く道路事情をなんとかして、避難所の人たちにこれが届くようにしてほしい。

だって、日本全国、鉄の宅配ルートで、たいていのものは翌日到着するわけなんだから、やればできると思うんだ。

・・・
今日も駅前では、募金活動が続いています。

困った人に届けたい。

その気持ちだけで十分。

あとは、何の説明も理由もいらない。

本来やってることは同じなんだけど、たくさんの人の利害が錯綜して、国会では予算が中に浮いたまんまだけど、
この際、災害復興暫定内閣を結成して、議会も一丸となって国を立て直そうよ。


Victoriaでした。