今週のお題「私の小さなこだわり」 お花見は吉野の下千本・中千本・上千本・奥千本へ
こんにちは。Victoriaです。
お花見は毎年吉野へ行くと決めています。
山へ向かって歩いていくと、順番に、中千本・上千本、最後は奧千本へ。
奧に行くに従って、開花が遅くなるから、他のお花見スポットがすべて散ってしまったくらいの時期に行ってもそれなりに楽しめるところもよい。
途中、奈良名物の柿の葉寿司を食べたり、くず餅を食べたりするのも、楽しみのひとつ。
秋の紅葉の時期ももちろんすばらしい。
百人一首に読まれている吉野は、桜の季節ではなく晩秋だし・・・。
み吉野の 山の秋風 小夜更けて
ふるさと寒く 衣うつなり 参議雅経
<Victoria語訳 歌意>
吉野山から冷たい秋風が吹いてくると、夜はホントに寒くなっちゃって・・・。
遠くから衣をうつきぬたの音が聞こえてくるのも、なんだか寒々としちゃって、ああ、秋ももう終わりなんだなあ・・・ってしみじみ感じちゃうわ
・・・
と、ここまで吉野の桜を愛しているはずだったのに、今年は行きそびれた。
原因はもちろん、シンガポール2泊4日の旅 総集編 - Victoriaの日記。
年中真夏の暑さのシンガポールに行って、日焼け+夏バテ寸前になりかかってるうちに、桜の季節終了。
ところが、今日、
「吉野に行ってきました」
という方から、おみやげに吉野名物の桜のくず餅をいただきました。
桜色の餡がおりこまれた、とても上品なくず餅で、もちろん春限定。
先日、買ったばかりのAftrernoon Teaのジャスミンティーととてもよく合って、大変ぜいたくなひとときを過ごさせていただきました。(今週のお題「私の小さなこだわり」アフタヌーン・ティー - Victoriaの日記)
下さったのは、やまとごころを愛する、平成の在原業平のようなステキな方。
在原業平といえば、古今和歌集の桜の歌が有名。
世の中に たえて桜の なかりせば 春の心は のどけからまし
<Victoria語訳 歌意>
世の中に桜なんて花がいっそなければいいのに・・・
美しい花を見ていると、ボクの心は千々に乱れてしまう、
まるで、花のように美しい人を忘れられない時のように・・・
在原業平は伊勢物語の主人公のモデルにもなった方で、平安のプレイボーイだったと言われているけど、今日お会いした方は、凛として、たとえユニクロのシャツを着ていたとしても、羽織上下をお召しになっているかのような高貴な雰囲気の漂う方。
本当にいい男というのは、ひとりで吉野の桜を見に行っても絵になるのだな、と、しみじみ・・・
Victoriaでした。