夢を語る候補者に一票!

こんにちは。Victoriaです。

2011/04/26付朝日新聞「リレーおぴにおん ニッポンの男たちへ 7」に、はるな愛ちゃんのインタビューが載っていました。

はるな愛ちゃんは、本名大西賢示
人生の前半を男として生きてきた女の子ね。

冒頭で、はるな愛ちゃんが次のようなことを述べています。

「ちかごろ、責任を取らなくちゃいけない場所には、行きたがらない男の人が増えてきた気がします。
すぐに安全地帯に潜り込もうとする。
夢がなさすぎ。
わたしは、「芸能界でアイドルになる」という夢を追い続けてきましたから、男の人にも夢を追ってほしいんです。
女の子は夢を語る男に弱いの」

うん。
はるな愛ちゃんの意見に賛成。
Victoria、男に愛を語られても(実は)ビクともしないが、夢を語る男にはめっちゃ弱い・・・

それでね・・・
最近、夢を語る男は強いなあ・・・と思ったことがあって。
それは統一地方選挙

民主党がボロ負けして、政府与党に対する国民の怒りが爆発したんだ・・・みたいな分析がされているじゃない?
まあ、そういう部分もあるとは思うんだけど、地方選挙って、知事選→市長選、県議選→市議選っていうふうに、選挙区の規模が小さくなるに従って、国政選挙のレベルでは勝敗の大きな分かれ目になる各政党の政策っていうのが、有権者が候補者を選ぶ時の決定的な決め手になってないんじゃないかって思って。

ここ、愛知でも、河村たかし市長 VS 名古屋市議会 のバトルの最終戦であった先月の名古屋市議選(減税日本が第一党に 名古屋市議選 - Victoriaの日記)の時の熱気がすっかり冷めて、なんとなく盛り上がりに欠けた今回の統一地方選

それでも、選挙好きのVictoriaは、選挙カーが来たらチャリを止め、街頭演説は必ず聞くようにしていたのね。

それで、思ったんだけど、選挙が告示された直後っていうのは、現政権の政策とか、あるいは前市長の実績に対して怒りをぶつけたり、厳しい批判を繰り返す候補のほうが、演説聞いてて迫力あるのよ。

聞きながら、ふん、ふん、その通り、民主党のあの政策はまずいよね、とか、前の市長のあの政策は借金つくっただけだったよね、とか、いろいろ思い当たるふしがあって、うなずきながら聞いてるわけ。

でもね、選挙戦が中盤にはいり、マスコミが票読みにもとづいて、「通りそうな候補者」にぴったりはりついて取材をはじめたりするころになると、そういう、批判型の候補者の演説って、聞いててちっとも心に響かなくなってくるのよ。

逆に、追い込まれてくると強いのが、自分の夢を語る候補者。

最初のうちは、そんな抽象的なこと言われてもねえ・・・とか、そんな夢物語、絵に描いた餅で終わるわよ・・・とか思って距離を置いて聞いてるんだけど、木曜日、金曜日あたりになって、選挙カーのスピーカーを通した演説バトルが激しくなってくると、夢を語ってる候補者の声は、ますます元気になって、よく通るようになってくるのに対して、批判を繰り返してる候補者の声って、だんだんハリがなくなって、なんだか聞こえなくなって来ちゃって・・・

きっと、夢を語ってる候補者っていうのは、熱気を自家発電できるからだと思うの。
最初は、誰も足を止めて聞いてくれる人はいなかったりするんだけど、しゃべってる本人が、夢を語っているうちにヒートアップしてきちゃうと、しゃべってる内容じゃなくて、しゃべってる時の熱気に思わず人は足を止めてしまうものなのよ。

そういう人が、一人、二人・・・と増えていくと、熱気が聴衆の数だけ増殖されていくんだろうね・・・
個人演説会の会場全体がわれんばかりの拍手に包まれるところまで増殖が進むと、その場にいた人誰もが、その候補者の当選を信じて疑わないっていう・・・

そういう候補者の選挙カーに、最終日の土曜日の夜すれ違うと、すっごくすがすがしいオーラを感じる。
演説の内容自体は、どんどんシンプルになっていくのよ。
人って興奮状態にあるときには、めんどくさい理屈はこねられないし、聞きたくもないからね。
だけど、凝縮されたワンフレーズにこめられた思いっていうのは、聞いてる人に伝わってる気がする。

逆に、批判を繰り返すだけで、実は候補者本人に夢がない場合、せっぱ詰まってくると、言うことなくなっちゃうんだろうね。
そういう候補者の選挙カーは、最後は絶叫口調で名前を連呼するだけなんだけど、はっきりいって痛々しい。

解散のある衆院選と違って、地方選挙は4年に一度しかないわけだから、有権者にとってはずいぶん久しぶりの選挙になるわけ。

だから、4年分のいろんな問題をリセットしてくれる候補者にいれたいものじゃない?

そういう時に、夢を熱く語る候補者がいたら、たとえ30代で何の実績もなくても、その人の夢に一票入れてしまうんだと思う。


・・・
候補者を支援している政党には、もちろんいろいろな思わくがあって、数々のしがらみが交錯しちゃうどろどろした世界なんだろうけど、立候補者本人の力量というのは、案外、シンプルな指標で測れるものなのかもしれない。

当選した候補者のみなさんは、4年間、夢を忘れないでね・・・


Victoriaでした。