黒羽幸宏　「裸心　なぜ彼女たちはAV女優という生き方を選んだのか？」　総集編

こんにちは。Victoriaです。

ずっとこの本を読んできて、
一番印象的だったのは、
登場する8人のAV女優たちが、
AVという職業を別にすれば、
普通の女の子と同じ悩みを持っているということ。

範田紗々ちゃんが、
インタビューの最後にポロっと言ってるんだけど、

「生きるのって大変。それがすべてだよね」

女がいろいろ苦しむのは、
結局は、生きるのが大変っていうことで、
その大変さっていうのは、
セックスしてる、してないにかかわらず、
みんなにふりかかってくるものだし、

たとえ、セックスですごく気持ちいい思いをしたとしても、
生きる大変さが軽減されるわけではない。

女って、
まだ若くて、世間知らずな時は、
セックスに過剰な期待をしてしまうものだと思う。

誰か、自分を女として変えてくれて、
幸せにしてくれるような人がこの世のどこかにいて、

そういう人とセックスすれば、
この世のつらいことは、何もかも忘れることができるにちがいない。

そう信じて、
「愛してるよ」
とささやいてくれる人に身をゆだねてみても、
思ったほど気持ちよくなかったり、
体目当てで、捨てられたり、
いっしょになってみたけれど、お金の苦労ばかりだったり・・・

結局、大半の男にとって、
セックスは単なる欲望にすぎないわけで、

女が夢見るようなロマンチックな愛というのは、
滅多にないものだということを、
女はしっかり自覚しておくべきだと思う。

残念ながら、
セックスと永遠の愛というのは、
全く別物だというのが真実らしい。

本書に登場する8人の女優さんたちには、
永遠の愛を見つけて幸せになってほしいと心から思います。

「裸心」のエントリーはこちらです。

＜著者の黒羽幸宏さんへ＞

必死に生きている女の子の物語を
これからも書き続けてください。

楽しみにしています。

Victoriaでした。