スウェーデンの幼稚園における男女平等政策

こんにちは。Victoriaです。


BBC News で、こんな記事発見。
Sweden's 'gender-neutral' pre-school - BBC News


「男女の区別をなくしたスウェーデンの幼稚園」というタイトルで、
子どもたちに、性別に基づく男女の役割をすりこまないようにするために、
先進的な取り組みがなされているストックホルムの幼稚園の風景が紹介されている。


紹介されているのは、「Egalia pre-school」。
Egaliaというのは、スウェーデン語で「平等」という意味。

スウェーデン語には、英語の「he」「she」にあたる、男女別々の代名詞があるが、
先生達は、子どもたちに話しかけるときにこれらの代名詞を使わず、
名前で呼んだり、あるいは「お友達」などと、男女の区別のない名詞を使っているのをはじめ、

子どもたちに読ませる本は、「シンデレラ」「眠りの森の美女」のような、いわゆる「お姫様」ものは巧みに避けて、
「捨てられていたワニの赤ちゃんを養子にして育てる二頭のキリンの話」のような内容が選ばれる。

おもちゃは、男の子、女の子、両方が楽しめるように、人形もあれば、ミニカーもあるが、
男女に関わらず、好きなもので遊べるように、いわゆる男の子向けのおもちゃと女の子向けのおもちゃを必ず並べて置いてある。

もしも男の子が、女の子の服を着たいと言えば、積極的にそれを奨励する。


「男の子だから、女の子だからという先入観で、子どもたちの世界を狭めてしまうのはよくない。
それでは世界の半分しか知らないことになる。
Egaliaには、男の子の世界、女の子の世界の区別はありません。
私たちはこの取り組みを通じて、世の中を変えたいと思っています」
Egaliaのスタッフ達は、そう語っている。


男女の境界をなくしてしまうと、かえって子どもたちはアイデンティティ・クライシスを起こすのではないかという批判に対しては、


「女の子たちは自分たちが女だって知っているし、男の子たちは自分たちが男だってわかっていますよ。
私たちがなくしたいのは、生物学的性別のことではなく、社会的性別なのです」
と反論している。


スウェーデンは、男女平等が進んでいることで有名で、
女性の就業率は76%(日本は48%)。
また、社会保障制度が整っていることでも知られているが、
実はこの二つは深く関連している。


スウェーデンの経済について特徴的なのは、公務員が多いことである。
公的部門の人数は33%を超え、3人に1人は公務員という(日本は9.5%)。

そして、公務員のうち、福祉部門が女性の社会進出を支えている。
つまり、福祉国家であるためには女性の社会進出が不可欠で、
男女平等の思想は、スウェーデンの国家と経済を支えるために極めて重要な役割を果たしているというわけだ。



なるほど・・・
公的部門のほうが、男女平等という理念を実現しやすいというのはあるかもしれない。
私の友人たちも、一生働くつもりで公務員を選んだ女子は、
結婚・出産があってもやめずに今でも仕事を続けている人が多いし。



究極の男女平等政策を推進しているこの幼稚園、
私立ではなく、公立だそうで、
入学希望者が殺到しているらしい。

幼稚園に通ってくるのは、1歳から5歳の子どもたち。
多くの親が、これこそが子どもたちが成長するには理想的と考える環境を園は提供しているわけである。
しかし、園を卒業してしまえば、外の世界に放り出されるわけで、
その効果がいつまで持続するのかと疑問を抱く意見もある。


いずれにしても、これは、非常に「スウェーデンらしい」取り組みではある。

スウェーデンは別名、「社会科学の実験国家」といわれるほど、
時代状況の変化に対応し、制度や法律を実に簡単に変更することで有名。
スウェーデン人は、何かを変えようと思ったら、まず、それを制度化してしまうことが大変得意なのだ。


家庭における男女の役割分担とか、
性別による職業選択の制限は、
日本においてもかなりあいまいになってきているから、
子どもたちに「女の子のおしごと」「男の子のおしごと」といったイメージを与えないようすることで、
自分らしい生き方に対する選択の幅を広げるという取り組みの方向性は正しいと思う。


幸い、日本語には、男性名詞、女性名詞の区別はないし、
「彼」「彼女」などという区別は一切なしでまったく問題なく会話が進行する言語だから、
実はスウェーデンの先進的といわれる取り組みの半分は、最初から必要ないわけだ。


職業に関しては、例えばなでしこジャパンの活躍に見られるように、
男のものと思われていたことを、女でもバリバリやれるという見本がいっぱい出てきているわけだから、
無理して教えなくても、自然に時代の空気を吸って、
男女の区別にしばられない考えが子どもたちには浸透してきていると思う。



だから、この幼稚園で行われている取り組みに関しては、
結局は個性の問題で片付くことも多いから、
日本では真面目に取り組まなくてもいいんじゃないのっていうのが正直な感想。
てゆーか、男の子にフリフリドレスを着せるような教育が、
今すぐ日本で根付くとは思えないし・・・


それよりも、公務員が女性の雇用を促進しているという点に注目したい。


今の日本は、少子高齢化に対する準備がまだまだ進んでいなくて、
年金制度をどうするんだっていう、お金の問題もあるけど、
福祉部門の人手が足りないとか、老人ホームの空きがないとか、
マンパワーの問題も大きい。


低成長の時代、税金の無駄遣いは減らしましょうという世の中の流れに従うと、
当然、公務員の数は減らしましょうということになるわけだけど、
福祉部門に関しては、もっともっと人を増やさないと回っていかないわけだから、
スウェーデンのように、積極的に女性を雇用していけるかどうかがポイントだと思う。



・・・
ということで、本日の結論 :

世の中の男性のみなさま、
幸せな老後を過ごしたければ、
福祉部門で働く女性の力が必要。
なので、女の子が「お姫様」本に見向きもせず、
フリフリドレスを着たがらなくても、
気にしないでね〜




・・・
さて、この幼稚園では、「男の子がフリフリドレスを着たいといったら、積極的にさせる」ということだけど、
たしかに、5歳くらいだと、お人形さんのようにかわいい男の子も多いから、
ドレスを着たらさぞかしキュートだろうなあ・・・


だけど、男らしさを教えないと、
ますます男性の草食化が懸念される、なんていう意見も必ず出るだろうから、
事は単なる服装の話にとどまらないだろうなあ・・・



それで、
子どもが男女の区別について自覚し、
それぞれの役割分担に応じたふるまいを始めるのは何歳くらいからなんでしょうねっていうことを考えてみたんだけど、


4歳っていうのが、Victoria説。


実は、それには確たる証拠というのがありまして、


1歳から5歳の子どもがいっぱいいる場所で、


いきなりソファーの上でセックス始めた子ども目撃!


いえ、本番ではないんです。


服着たままだったんだけど、


いきなり座位で抱き合って腰ふりながらセックスの真似を始めた!


その場にいた大人で、まっさきにそれに気がついたのはもちろん私で、


すっげー!
うまいじゃないか!!!


と二人の本番さながらの腰づかいに見とれていたところ、
近くにいた奥様も気づいたらしく、


「まあ・・・」


と絶句し、みるみる顔が紅くなったかと思うと、

こそこそとその場を立ち去った・・・



もしかして、あの女の子は、
あの奥様の娘だったのか・・・?



その二人の年齢は、4歳でした。

なので、子どもが自分の性について自覚するのは4歳だというのが、
Victoria説。



・・・ということで、本日の結論 :



4歳すぎた子どもの前で、エッチしないでね・・・




Victoriaでした。