ライフネット生命の出口社長に歴史を学ぶ (10)中国の易姓革命と酒池肉林の不都合な真実
こんにちは。Victoriaです。
ライフネット生命保険の出口社長の講演会は、
いよいよ中国に入りました。
今回はシリーズ4回目の講演だったんだけど、
どうやら、第3回が「中国4000年史」だった模様。
この講義については、テープ起こしをブログに掲載していらっしゃる方がいましたので、
興味がおありの方は、こちらをご覧ください→ライフネット出口社長による「中国4000年の歴史セミナー」(2) : 玉井史隆の備忘録
さて、世界の四大文明は、
まず、チグリス・ユーフラテス川流域にメソポタミア文明が発祥したのを皮切りに、
それがエジプトへ伝わり、
海沿いにインダス川流域へ、
そして、最後に中国へ到達し、
ようやく4つが出そろったわけだけれども、
黄河文明が発生するまで、実に1000年以上の年月がかかっている。
なぜ、1000年もかかったのか?
答 : だって、イラクから中国って、めっちゃ遠いし・・・
地図を見れば一目瞭然。
途中にヒマラヤ山脈はあるし、
ゴビ砂漠もあるし、
船で行くのもかなり遠回りだし。
ビフテキを求めて世界の果てまで移動するグレートジャーニーを敢行した人類は、
(ライフネット生命の出口社長に歴史を学ぶ (2)グレートジャーニーとビフテキの切っても切れない関係 - Victoriaの日記)
食い物のためなら、世界の果てまで移動する勇敢さはあっても、
せっぱ詰まった理由がなければ、
むやみに知らない土地へと出かけていくものではないらしい。
たとえて言うならば、
キレイなママさんに会うためなら、
通勤路からわざわざ迂回してでも喜んでスナックに出かけていく男が、
家の目の前の集積所までゴミ出しに行くには、
奥さんからよっぽどガミガミ言われないかぎり進んでは決して行こうとしないっていう・・・
家庭内のいざこざの根っこが、
四大文明の伝播に由来するなんて、
世界史ってホントためになるわね・・・
中国にできたはじめての統一国家は「夏」。
紀元前2000年頃のことで、玉器に加えて青銅器があったことは出土品からわかるんだけれども、
当時はまだ文字がなかったので、詳しいことは不明。
次に登場したのは、「商」。
この時代は、亀のこうらを使った占いに基づいて政治を行っていたとされ、
占いに使われた甲骨文字が漢字の原型となった。
紀元前1023年、牧野の戦いが勃発し、商は滅亡。
変わって登場したのは「周」。
周になって、何が変わったかというと、
占いで政治をすることをやめた。
つまり、この時点で早くも中国では、
祭政一致政体に終止符が打たれたわけで、
「商周革命」と呼ばれている。
また、被修飾語が修飾語の前に立つようにと文法が変わったのもこの時。
商の最後の王様、帝辛は、女性におぼれ、酒池肉林の果てに滅んだと言われているが、
おそらくそれはでっちあげで、実際は賢い王様であったらしい。
政権交代すると、前の王様のことを悪く書くっていうのは、
中国の伝統らしく、
しかもその理由は、決まって「酒池肉林」らしい。
逆に言えば、
セックススキャンダル以外には、さして欠点が見つからないとも言える。
・・・ということで、本日の結論 :
セックススキャンダルは、
政権奪還を狙う勢力の陰謀である。
Victoriaでした。
・・・
「ライフネット生命の出口社長に歴史を学ぶ」のバックナンバーはこちらです。
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