ヴァギナ (2) ヴァギナ革命
こんにちは。Victoriaです。
- 作者: キャサリン・ブラックリッジ,藤田真利子
- 出版社/メーカー: 河出書房新社
- 発売日: 2011/02/04
- メディア: 文庫
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さて、「ヴァギナ 女性器の文化史」の著者、キャサリン・ブラックリッジは科学者なので、
まず最初に、現代の科学が女性の生殖器をどのように見ているか、ということを調べ、
驚愕を受けた。
女性生殖器に関してまともな研究がほとんどされていない。
研究の題名や申請書に、ヴァギナという言葉が入っていると、
助成金を手に入れるのが困難になるらしい。
たしかにね、
女性生殖器博士という肩書きは、
聞いたことがない・・・
ところが、最近になって、
生殖生物学の分野で驚くようなことが起きた。
名付けて、
ヴァギナ革命。
何が革命なのかというと、
これまで、ヴァギナは受動的な器で、
一方向に精子を通し、
反対方向に子どもを通す単なる通過管として働いているだけという考え方が優勢だったのだが、
研究が進むにつれて、
男が父親になれるチャンスを持つかどうかはヴァギナ次第
だということがわかってきたらしい。
その根拠として、まずあげられているのが、
1 精子が放出される場所と受精する場所は切り離されている。
精子は卵子に到達したければ、
ヴァギナと子宮を結ぶ管を通らなければならない。
しかも、それは、楽でまっすぐな経路とは言えず、
どうやら管の途中で精子を殺し、選別しているらしい。
2 メスは精子を保存する。
昆虫や、は虫類、鳥類などには貯精囊(のう)がある。
貯精囊(のう)は、メスが精子を一定期間貯蔵しておく場所で、
種によって、数時間から数年にわたって精子をとっておくことができる。
7年貯蔵していた精子で受精卵を産んだヘビもあるとか・・・
人間には貯精囊(のう)はないが、
5〜8日間、精子を生かして保存しておくことができる。
そうやって、保存しておいた精子で、後から受精しているわけで、
結局、交尾と受精を分離することによって、
より強い精子を選択しているということらしい。
うん・・・
これは、心当たりあるわね。
ナニして、
三日くらいしてから、
精子が逆流してきて、体外に出てきたりするもんね・・・
自分のものが女性の体の中で三日間も生き続けているって、
男性の方は、どういう感じがするのかしら?
女にとっては、
自分の体温で温められたあつ〜い精子がヴァギナを通って出てくる時って、
精子がヴァギナをのぼっていった時の感覚の追体験って感じで、
まさに、
セックスは二度おいしい。
とにかく、多くの生物が、
「多けりゃ安心」
戦略をとっていて、
体内に精子を保存して、利用しているというのは事実らしい。
・・・ということで、本日の結論 :
ヴァギナは精子を保存し、選択する。
Victoriaでした。
・・・
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ヴァギナ (1)衝撃のヴァギナ写真 - Victoriaの日記