幸福御礼

こんにちは。Victoriaです。

さて、Victoria、本日の読書はこれ。

幸福御礼 (角川文庫)

幸福御礼 (角川文庫)

林真理子先生が、選挙をサカナにお書きになったコメディ(だと思うわ、たぶん・・・)。




主人公の由香は、
上智を卒業して自宅で英語塾を開いている主婦。
学生の時、
バンドやってたんだけど、いまいちパッとせず、
貧乏そうでいつもお腹をすかせていた夫と知り合い、
同情がいつしか恋愛に変わり、結婚。
パッとしないサラリーマンの夫とは、
夫がパッとしないがゆえに由香のペースを崩すことなく、
子どももいないので、マイペースの生活を楽しんでいた。




しかし、実は夫は地元に帰れば名の知れた政治家一家の御曹司。
叔父が市長在職中にガンで死去したことから、
急きょ、市長選に立候補することになり、
由香の政治家の妻としてのバトルが始まる・・・というお話。




嫁姑の戦いとか、
地方政治にありがちな、
誰が誰につくんだっていう市をあげての票読み&寝返り合戦など、
おもろいネタてんこ盛り。





ゴヤはなんといっても信長・秀吉・家康の時代からの伝統で、
選挙になるとやたらと盛り上がる土地柄だから、
林真理子先生がお書きになってることが、
あながちウソじゃないってわかるんで、
ものすごく楽しんで読ませていただきました。




それでね・・・
由香が最初は選挙に大反対で、
どうしても立候補するなら離婚するんだとまで言ってたのに、
結局、少しずつ取り込まれていって、
最後には、夫にかくれて買収までするんだけど、





いやいやいやいや、林真理子先生、
さすがに一軒一軒回って、
現ナマの入った封筒渡すなんてマネは、
今やったら誰だって一発検挙、
気の利いた候補者の陣営なら、
絶対にやらないです・・・




開票が終わってから、
一気に警察が動いて、
実弾買収がばれ、
誰が警察に行くかってことになったとき、
「私が息子のために行く」といってきかないお姑さんを押さえて、
なんと、由香が、
「私が行きます」ときっぱり言い切って、
肩で風きって警察に出頭。





・・・ということで、本日の結論 :




そうねえ・・・
私も、もしも、愛する男のために留置所へ入る覚悟はあるかと聞かれれば、
喜んで行くと答えるわ・・・





だって、そんなでかい恩を売っとけば、
その愛は、一生ものでしょ・・・???





Victoriaでした。