大阪二児遺棄事件に思うこと

こんにちは。Victoriaです。

さて、大阪二児遺棄事件で、
母親に懲役30年の判決が言い渡された。



この事件は裁判員裁判だったとのこと、
二人の遺体の写真などを見せられる場面もあり、
過酷な公判だったにちがいない。



NEWSポストセブンが特集記事を組んでいる。
大阪二児遺棄事件 育児放棄母の父親らから事件の深淵聞く│NEWSポストセブン
大阪二児遺棄殺人事件被告「世界一温かな家族に」が夢だった│NEWSポストセブン
大阪二児遺棄殺人被告 SNSで報告した以上の男性関係が判明│NEWSポストセブン



記事によると、
母親は、14才で初体験、
その後、いわゆる非行少女となり、
家出のお金をかせぐため、援交、
中3では回され、レイプされたという。




離婚後、風俗で働くようになり、
二人の子どもを置き去りにして男と遊び回っていたことは、
事件発覚直後、大きく報道された。




公判では泣きながら更正を誓ったというけれど、
二人の子どもを亡くしてしまった彼女にもう幸せは二度とやってこない。




・・・


たぶん、
彼女が中学で非行少女になって、
そのままの流れで風俗嬢になっていたら、
こんな悲劇は起きなかったんじゃないかと思う。





一度、結婚して、
短い間ではあったけれども、
幸せな家庭生活というのを味わってしまったために、
引き返せなくなってしまって、
ホントは一人で家族を背負っていくなんてムリっていう現実に、
正面から向き合うことができなかったんじゃないかと思う。




家族って重いんだけど、
じゃあ、
みんながみんな、
ちゃんとした妻、
ちゃんとした夫、
ちゃんとした母親、
ちゃんとした父親をやってるかっていうと、




誰だって最初は何の資格も経験もなく、
ある日、突然、
妻になったり、
母親になったりするわけで、





父親なんて妊娠を経験をしないから、
それこそ何の実感もわかないまま、
いきなりパパと呼ばれるようになる。





周囲を見回すと、
みんななんとなくちゃんとした家族をやっていて、
ああ、なんとなく、自分にもできるのかなって思うと、





それが、なかなか思うようには行かないもので、





だけどそこで、
必要な情報を集めたり、
他人の助けを求める手段を持っていたり、
あるいは、見守ってくれる先輩の大人たちが身近にいれば、





見よう見まねでなんとか数々の危機を乗り切っていけるんだけど、




そういうものが何もないと、
行き詰まってしまう。





子育てで行き詰まってしまうと、
行き着くところは悲劇。




子どもって、
24時間、見てる人がいないと、
死んじゃうから。




二人の子どもが亡くなってしまった時点で、
母親の人生も終わったも同然で、
あとは一生、心の中で懺悔をしていくしかないんだけれど、





二度とこのような悲劇を繰り返さないようにするために、
子どもを見てくれる場所を、
もっともっといろんなところに作らなければならないと思う。




赤ちゃんポストができた時、
ここに預けられた子どもが将来そのことを知ったら、
どんなにショックを受けるだろうと思って反対だったんだけど、





こういう事件を見ると、
赤ちゃんポストのような施設は、
やはり必要なのだと思い知らされる。





子どもを育てることは親のつとめであるけれど、
それは自分以外に育てる人はいないという意味ではなくて、
一時的にでも、もしも自分にその能力がないと思ったら、
速やかに誰か代わりの人を見つけるということも、
立派に親の役目だということを、
子どもを産んだお母さんには、
伝えていかなければならない、
そうでないと、
同じような悲劇がまたどこかで繰り返される。






Victoriaでした。