伝わらない愛情

こんにちは。Victoriaです。


さて、前回、
「プレゼントはあまり堅苦しく考えず、あげたい物をあげればいいんじゃないの?」
という話をしたところ→プレゼントの贈り方 嬉しいとやり過ぎの境界線 - Victoriaの日記




「彼女がもう少し、喜んでくれると嬉しいんですけど・・・」




というコメントをいただきまして、





う〜ん、
こういうのってあるよね〜って、
すっごく共感してしまって、






愛情のあるなしじゃなく、
こういうタイプの人っているよねっていう意味なんだけど、






私も、
学生の頃からの付き合いの仲良しのお友達で、
ぶっちゃけ、
プレゼントのし甲斐がない人がいて、






彼女って、
ものすごく、趣味がはっきりしてて、






気に入らない服装は絶対にしないし、
食べ物に対するこだわりもすごく、
出自のはっきりしないものは決して口にしないという鉄の意志の持ち主で、







私だって、
もちろん、それなりにこだわりや好き嫌いはあるけれども、
プレゼントとなると、
ふだん、彼女が決して買わないようなものを買って、
びっくりさせてやろうっていうパイオニア精神が抑えられなくなってしまって、
結構、冒険しちゃう方だから、
はっきり言って、
もらう彼女の方としては、
迷惑なことも多かったと思う。








だけど、
彼女はそんなこと、
一言も言わないから、
てっきり喜んでくれてるものだと信じてたのね。








そんなこんなで、
誕生日やクリスマスがくると、
私のほうが一方的にはしゃいで、
サプライズのプレゼントをあげるっていうのが、
年中行事になっていたんだけど、








ある時、
彼女が実は全然喜んでくれてなかったってことがわかって、








つまり、
食べてくれてなかったってことなんだけど、







さすがに、
ガ〜ン!ってなってしまって、







人間、
面と向かって、
「あなたのことなんて、キライよ」
って言われるのはもちろんつらいけど、








こっちは友達のつもりで仲良くしてたのに、
何年もたってから、







「実はあなたのことは全然好きじゃなかった」









って言われるのは、
その何倍もつらいんだって、
よ〜くわかった。







それって、
自分の過去を全否定されるに等しいから、
立ち直れないのよ、しばらくの間。







その後、
人にプレゼントを選ぶ時には慎重になってしまって、
てゆーか、
プレゼントすること自体、いいんだろうかって考えるようになってしまって、







人生の楽しみが半減した気分。







私の楽しみを奪わないで〜!







世の中、
いろいろな人がいるから、
みんながみんな、
サプライズのプレゼントが好きなわけではないのはよくわかるし、







プレゼントを喜ばないからといって、
彼女の魅力が減るわけではないので、
今でも友達なんだけど、
私の側の熱がちょっと冷めてしまったことは否定できない。






・・・



それでね・・・


伝わらない愛情って実は多いんじゃないかと思って、





恋愛の悩みはほとんどこれでしょ?






好きな人に思いが伝わらない片思いの苦しみ、
愛している人にすべてを捧げて生きてきたつもりだったのに、
ある日突然裏切られた苦しみ、
いつかきっと分かってくれると思って、
ずっと待っていたのに、
待ちぼうけを食わされていつの間にか相手が去っていってしまった苦しみ、







これらはすべて、
伝わらない愛情に苦しんでいるといってもよく、








愛のない人生の空虚さに苦しむのと、








伝わらない愛情に苦しむのと、








どっちがつらいかっていったら、







伝わらない愛情に苦しむほうがつらいんじゃないかって思う。








だって、
一方的かもしれないけど、
ずっと愛情をささげてきた方の人間は、







「私の愛が足りなかったからダメなんじゃないか」







って、
自分を責めるし、
本気で愛してきた対象がなくなると、
それまでの存在感が大きかった分、
ものすごい脱力感に見舞われるし。







でもね、
これって仕方がないと思うの。








報われるか、
報われないかなんて、
最後の最後までわからないもので、









最初は、
全然興味ないって感じでつれなくしてた人が、
何かの拍子にこっちのことを見直してくれて、
愛が芽ばえるってこともあるし、







極端な話、
相手に死なれて初めてその存在の大きさに気がついた、
なんて話、
ざらでしょ?







これだけ投資したから、
その見返りとしてこれだけ回収できるな、
なんて冷徹な計算に基づいて出したりひっこめたりできないのが愛情で、
結局、
好きだったら、
決定的に愛情がないということを思い知らされるまで、
ずっと思い続けるしかなく、










人生にはムダな経験はひとつもないってよく言うけど、
人を愛した経験はムダにならないかって言ったら、






ムダどころか、
愛し方を間違ってしまったために、
深い傷を負ったり、
借金肩代わりして、
人生メチャメチャになったり、
マイナスになることだっていっぱいあるわけで、







だから、
損得で考えたら、
恋愛なんてしないに越したことはないって思うんだけど、








ただひとつ思うのは、







若い頃は、
恋愛で失敗すると、
真正面から受け止めてしまって、
めちゃくちゃ傷ついて、
人間不信にもなったけど、








年齢を重ねると、
伝わらない愛情があってもたじろがなくなったというか、








むしろ、
愛情というのは、
伝わらないのがデフォルトで、








時々、
相手のツボにはまって、
こわいくらいに波長が合うと、
天にも昇る心地がして、









ああ、これまでの失恋は、
すべてこの人と巡り会うための前哨戦だったのだ・・・









そういう瞬間が、
人生に一回あれば、
すべては報われる、







そう信じて、
たとえ一時的に愛が信じられなくなっても、
次の愛をさがしに行ってしまうのが人間だと思う、







だって、
一人で生きていくには、
世の中、つらすぎるから・・・








・・・ということで、本日の結論 :







年齢を重ねて強くなるということは、
伝わらない愛情があっても、
メゲずに、
次の愛のおとずれを信じてじっと待つ忍耐力がつくということなんじゃないかしら・・・







Victoriaでした。