ライフネット生命の出口社長に歴史を学ぶ Part 3 (3) 日本に仏教が伝来した理由

こんにちは。Victoriaです。

2012年3月25日、キャンパスプラザ京都で行われたライフネット生命保険の出口社長の講義、
時代は6世紀に入りました。





さて、
ここで、講義録に入る前に、
ひとつ、告白しておかなければならないことがありまして、






出口先生の講義は、
昨年7月に行われた第1回、
11月に行われた第2回と講義録を書かせていただき、
もちろん、誰に頼まれたわけではなく、
自分の忘れ止めが目的で、
とても楽しく、
また、書くことによってすごくよくわかったんだけれども、








実はこの作業、
ほとんど殺人的といっていいほど大変・・・







レジュメは、
出口先生がお作りになった、
ごくごく簡単なものがあるだけで、







あとは、
先生は講義中に板書なさるわけでもなく、
また、
先生の講義の特徴として、
興に乗ると、どんどん話がふくらんでいき、
時代や国を超えて変幻自在、当意即妙、
まるで手品師がハトを帽子から取り出すかのごとく、
あれよあれよという間に話が発展していって・・・








やっべー!
授業について行けないよ!







歴史の先生で、
とても話がおもしろいので人気なんだけど、
授業にアドリブが効き過ぎていて、
同じ範囲の話をしているのに、
クラスが違うと全くノートの内容が違うっていう先生が、
必ずいらっしゃるものだけど、






出口先生はまさにそういうタイプの先生で、
もちろん、そこが魅力で毎回通わせていただいているんだけれども、







ノート取るのは至難の業・・・







なので、
Victoriaの日記の講義録、
一回のエントリーに、
最低3時間はかかってます、
はい、
Victoriaの日記としては、
驚異的な準備時間といっていいです・・・







まず、
人名を確認しなくちゃいけない。
特に中国人の名前とか、
よく似た名前の人がズラズラ出てくるから、
常に世界史用語集と年表を開き、
Webでもできるかぎり調べるんだけど、
これやってると一日がかりっていうか、
ほかのことが一切できない。

世界史B用語集 改訂版

世界史B用語集 改訂版

山川世界史総合図録

山川世界史総合図録





なので、
今回は、
軽〜く、全体のまとめだけをやって、
こっそりスルーしようかと考えていたところ、







拝啓 Victoriaさま


私はつい先日出口社長のことを初めて知り、
急きょ京都行きを決めた者ですが、
Victoriaさんが講義録をまとめてくださると聞き、
楽しみにしています。




Part1とPart2も楽しく読ませていただきました。
更新、お待ちしています。







というメッセージをいただきました。







おおっ!
読者がついたからには、
ちゃんとやらねば!







ということで、
気合いを入れ直し、
ノートの整理をぼちぼちと始めようかとしていたところ、







@p_hal 出口治明
いつも素晴らしい講義録を作っていただいて、本当にありがとうございます。感謝しています。







おおっ!
出口社長から、
メッセージが!!!






・・・ということで、
前置きが非常に長くなって申し訳ないんだけれども、
全部書くのにどんだけ時間かかるかわからないけど、
今回もがんばってまとめることにしましたので、
よろしくお願いいたします。







もしも、更新できない日があったら、
調べ物が追いつかなかったということで、
ご容赦を・・・









・・・(ここから本題にはいります)・・・




<日本に仏教が伝来した理由>




中国では、
577年、
北周北斉を滅ぼした。







北周の第3代皇帝、武帝は、
仏教と道教をともに廃止したことで有名。





武帝は、
寺院の破壊と財産の没収を行ったが、
その目的は、
もともと税金を免除されていたお寺にはお金があったので、
それを集めて戦争の軍資金にするためで、
宗教法人の税金が安いというのは、
この時代の中国からの伝統らしい。




さらに、
僧侶の還俗をおこなって、財産を没収している。





これは、
税金が課されるのを逃れるために、
いわば、隠れみのとして僧になるものが後を絶たなかったため、
そういう不届き者を見つけて僧から俗人に戻し、
税金を徴収することで国庫をうるおすのが目的で、






税金をめぐる仁義なき戦いは、
こんなところにもあったのか!と、ちょっと驚きのエピソードではある。








その後、
581年に隋建国。
鮮卑拓跋部による300年に及ぶ遊牧民の大帝国の始まりである。







隋の初代皇帝揚堅(ようけん)は、
文帝の名でも知られるが、
非常に賢い皇帝であった。







始皇帝によく似ていて、
(始皇帝についてはこちら→ライフネット生命の出口社長に歴史を学ぶ (11)始皇帝はワーカホリックだった - Victoriaの日記
均田制を施行し、それに基づいて租庸調制を実施、
税収の確保・増大をはかった。
また、府兵制を導入し、
兵力の増強につとめ、
三省六部の行政機関を設置し、
中央集権化をすすめた。







583年、
揚堅はスパイを使って突厥をケンカさせ、
東西に分裂させることに成功。






その結果、
北から攻め込まれる心配がなくなり、
安心して中国統一事業をすすめることができるようになる。








・・・




さて、
日本に仏教伝来したのは、
538年だという説が有力だが、
出口先生によると、
年代を特定することはできないだろうとのこと。







ただ、
6世紀に伝わったことは確かで、
この時代の日本が世界史の中でどういう役割を果たしていたかというと、






傭兵国家。







つまり、
6世紀の日本の最大の輸出品は、







兵隊。








文化の進んだ朝鮮半島に兵隊を出していて、
そのお礼に仏教を教えてもらったらしい。







当時の仏教というのは、
技術体系のかたまりで、
寺院とか仏像の制作ノウハウを、
兵隊とひきかえに輸入したという。






・・・ということで、本日の結論 :








6世紀の日本は傭兵国家で、
兵隊を輸出し、
その見返りとして仏教が伝来した。







Victoriaでした。
ライフネット生命保険
生命保険


・・・

ライフネット生命の出口社長に歴史を学ぶ Part 3」バックナンバーはこちら。

ライフネット生命の出口社長に歴史を学ぶ Part 3 (1) 再び出口先生にお目にかかる - Victoriaの日記
ライフネット生命の出口社長に歴史を学ぶ Part 3 (2) 貿易の要所を押さえて最盛期を迎えたササン朝ペルシア - Victoriaの日記


ライフネット生命の出口社長に歴史を学ぶ Part 1」はこちら。
ライフネット生命の出口社長に歴史を学ぶ (20)総集編 - Victoriaの日記



ライフネット生命の出口社長に歴史を学ぶ Part 2」はこちら。
ライフネット生命の出口社長に歴史を学ぶ 続編 (25) 総集編 AD元年〜500年の世界 - Victoriaの日記