ライフネット生命の出口社長に歴史を学ぶ Part 3 (7) 煬帝は暴君か?

こんにちは。Victoriaです。

2012年3月25日、キャンパスプラザ京都で行われたライフネット生命保険の出口社長の講義、

今回は、7世紀中国のお話。





さて、
漢の時代に5000万人にまで増えていた中国の人口が、
三国志の時代(180〜280年頃)に激減したことは、
ライフネット生命の出口社長に歴史を学ぶ Part 2」で見たんだけど→ライフネット生命の出口社長に歴史を学ぶ 続編 (18) 三国志の光と影 - Victoriaの日記







それから300年の年月をかけて、
漢の時代と同じレベルまで人口が回復し、
5000万人に達していた。







その理由は、
気候が温暖になったということと、
統一国家ができて安定したことである。







604年、
隋の第2代皇帝として、煬帝が即位した。







煬帝は歴史上の暴君とされ、
ボロクソにいわれているが、
実際はそうではなかった。








煬帝が悪く言われるようになった理由は、
次の時代、唐の太宗を持ち上げるため、
相対的に隋の煬帝を悪く言って低める必要があったためで、
中国の易姓革命では、
新しい王朝ができると前の王様を悪く言うという伝統が、
ここでも踏襲されたまでである。
(中国の易姓革命についてはこちら→ライフネット生命の出口社長に歴史を学ぶ (10)中国の易姓革命と酒池肉林の不都合な真実 - Victoriaの日記







煬帝の最大の功績は、
大運河の建設。







100万人の民衆を動員したといわれ、
突貫工事で建設し、
開通の時には派手なデモンストレーションを行ったために、
後世では自らのぜいたくのために人民をこきつかったわがままな王様だと悪口を言われたが、









これは、
経済の中心地江南と、
政治の中心地華北を結ぶ大土木工事で、









穀倉地帯の南から北へ食料の輸送を行うことができるようになり、
中国が飢えることがなくなって、
国力が飛躍的にアップ。







また、
国外遠征を積極的に実施、
突厥、流求(台湾)などを討ち、
赤土(スマトラ)を入貢させた。








自らの力を過信した煬帝は、
さらに、高句麗に攻め込む。








3度にわたって高句麗遠征を試みるが、
惨敗。








隋の権威は失墜し、
国庫に多大な損害を与えたとして民衆の反乱を呼ぶ。








隋国内が乱れる中、
煬帝は江南へ逃れたが、
618年、50才の時、
臣下に殺害された。









・・・



煬帝についていろいろ調べていたら、
彼の母親のことがでてきて、







煬帝の生母は鮮卑の出身。
出口先生によると、
鮮卑というのは、伝統的に男女同権の人々で、
性差別がほとんどなかったらしい。







したがって、
煬帝の母は一夫一婦意識の強い女性で、
夫(煬帝の父親)である文帝に、








自分以外の女とは関係しない








と誓わせている。







誓わせるって、
もしも約束を破ったら、
何かペナルティがあったんでしょうか・・・???








遊牧民族貞操観念について知れば知るほど、
日本人の貞操観念がいかにウダウダだったかということを、
思わずにはいられない・・・








だって、
光源氏が日本人男の原型だもんね・・・








Victoriaでした。
ライフネット生命保険
生命保険




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