代々木忠「つながる」 (3)挿入できない女たち

こんにちは。Victoriaです。

つながる

つながる

代々木忠著「つながる」、
次に登場するのは、







挿入できない女たち。







ある時、
代々木忠監督のもとへ、
20本も出演しているAV女優がやってきた。







彼女は、
AV以外の男性経験は夫一人のみで、
AV女優なのに、セックスがキライ、
したいとも思わないし、
気持ちいいと思ったことがない。







実は、彼女は膣が極端に狭く、
男性のものが入るのが苦痛でしかなく、
前戯ですら痛いという。







それなのに、
なぜAV女優をやっているかというと、
現場が楽しいから。







代々木忠監督との面接で、
彼女は幼いころから父親の暴力を受けて育ち、
何度も自殺をはかったことがあると語った。







彼女の場合、
先天的に処女膜や膣に原因があるわけではなく、
おそらく精神面に原因があるのではないかと監督は述べている。








監督がそう思うようになったのは、
同じような問題を抱えた女性が以前にいたからで、








彼女の場合は、
昔、レイプ被害に遭ったことがあり、
その恐怖心からセックスに対する嫌悪感が生まれて不感症になったことに加え、
半ば、合意の上でセックスした相手を、
レイプされたと言って警察につきだした過去があり、
そんな汚い自分が許せなく、
深層心理で強い自己否定をし続けていた。









そのため、
どんどん膣が小さくなり、
ついには指を入れるのも痛いくらいになってしまったのだけど、








撮影現場では、
「無理にしなくていいんだよ」
という監督の言葉で気持ちがラクになったのか、
男優のモノを口でくわえて最後は挿入なしで果てたという。







・・・


また、ある時、
回春エステティシャンとして、
男を寸止めする仕事を8年間も続けるうち、
自分自身もイケない身体になってしまった女性がやってきた。









回春エステに「抜き」はないから、
お客の男性がギンギンに勃っても、






「できません」





と断るのが彼女の仕事。







それが彼女の欲望に歯止めをかけることとなり、
つきあっている彼氏ともできなくなってしまった。








監督がそんな彼女に出した処方箋は、







男の気分を味わうこと。








具体的にどうやったかの描写は省略するけど、
見事、
彼女はイケる身体に回復したという。








実は、彼女に関しては、
監督はシリーズ物を撮っている。







それだけ、彼女の成長が著しく、
いい女になっていったからだが、








残念ながら、シリーズは3回で終了。








理由は、







好きな人ができたから。







彼女の欲望をせき止めていた重しがとれ、
素直に自分を受け入れられるようになったら、
自然に愛する人に出会うことができ、







そうしたら、
彼だけに向き合い、
愛をはぐくみたくなったので、









回春エステの仕事も、
AVの仕事もやめて、
彼を選んだという。







・・・



ここに登場したのは、
心に大きな傷を負っていて、
セックスできない身体になってしまった女性たちで、
AV撮影を通じてそれを克服していったところが、
普通の女性とは違うところなんだけど、








彼女たちほど極端ではなくても、









痛くて入れられない
入れても痛くて感じるどころではない








ということが原因で、
彼氏とうまくつながることができない体験をした女性は、
実は多いんじゃないかと思っていて、







単純に、
彼氏のテクニックが未熟で、
前戯が足りないってこともあるだろうけど、







今、目の前にいる彼氏のことを好きで、
愛したいと心から思っているのに、
いざ、つながろうとすると、
どういうわけか身体が拒否っちゃって・・・







って想像するだけで、
つらくない?








ここが、
セックスのデリケートな部分で、








男と女で、
ペニスとヴァギナがあれば、
いつでも誰とでも簡単につながれるかっていったら、






そうじゃないんじゃないか。







前回も、
セフレとのセックスで中折れを経験したことがないのに、
いざ、目を見つめ合って感情のこもったセックスをしようとしたら、
男性が中折れしてできない女性の話をしたんだけど、








セックスする時って、
お互いの精神性のレベルが同じであるっていうのは結構重要なポイントで、








男も女もただただセックスがやりたいだけで、
別に相手は誰でもいいんだ、みたいに思っている時は、
それなりにうまくいくし、
そこそこ満足できるけど、








どちらかの気持ちが大きくて、
もう片方の気持ちが冷めている場合は、






途中で男性が中折れしちゃったり、
女性が膣けいれん起こして挿入できなかったりっていうハプニングが起きるんじゃないか。







きっと、
そういう場合って、
コトに及ぶ前からあんまり乗り気じゃないとか、
そういう前兆はあるんだろうけど、







でも、
最終的にはやってみないとわからないから、






いざ、始めてみたら、
中途半端にしか盛り上がらず、
めちゃくちゃ気まずい結末を迎えてしまうことだってあるわけで、







セックスって、
する前は期待がふくらむばかりで、
やりたいやりたいやりたい・・・っていう気持ちが先行して、
もしもダメだったら、なんて考えないものだけど、







はい、ダメでした、
っていう場合の撤退方法は、
考えておくべきかも・・・








友達に戻る?








う〜ん、
それは絶対ムリ。








やっぱり、
別れるしかないよね・・・たぶん・・・







そういう時は、







するんじゃなかった・・・
そしたら、今頃は、まだ、いい友達のままでいられたのに・・・








って、
激しく後悔するけど、
時、すでに遅し・・・








・・・ということで、本日の結論 :







セックスっていつも必ず成功するわけじゃないし、
たとえ挿入できたとしても心がつながれるとは限らなくて、
かえって関係が冷えることもあるから、
たとえ恋人にはなれなくても最低限友達のままでいたいと思う相手とは、
慎重になったほうが賢明かも・・・








Victoriaでした。




・・・

代々木忠「つながる」バックナンバーはこちら。
恋愛成功マニュアル - Victoriaの日記
代々木忠「つながる」 (1)イケない女たち - Victoriaの日記
代々木忠「つながる」 (2)オーガズムの体験を言葉にすると・・・ - Victoriaの日記