選べない女

こんにちは。Victoriaです。


さて、
新学期が始まって早一ヶ月・・・



そろそろ、
新しい環境にも慣れ、
生徒達の生活のリズムができあがるころで、




教室も落ち着きを取り戻し、
私もほっと一息いれる時間が持てるようになるはず・・・




が、しかし、





毎夜、毎夜、
「先生、ちょっと相談が・・・」
と引き留められ、
長〜い話に耳を傾けているうち、
気がついたら日付が変わっていて、





ついに、昨日、
Victoriaの日記更新できず・・・






どんなお仕事でも、
仕事があるというだけでありがたいこと。
毎度、
お引き立ていただきまして、
ありがとうございます、
どんなお仕事でも、
喜んで、
お引き受けさせていただきます・・・









・・・



このところ、
私の時間のかなりの部分を割いている相談が、







子どもを私立中受験させるべきかどうか。







お母さんは、
A校とB校でずっと悩んでいて、







A校は進学実績がよく、
生徒がみんな勉強熱心だと定評のある学校で、
入学すれば充実した学校生活が約束されているんだけど、
通学に時間がかかるのが欠点。







B校は、
徒歩3分の距離にあるのが何よりもありがたいんだけど、
A校に比べれば進学実績が見劣りし、
お勉強よりは部活に力を入れる学校。





どちらも、
私はよく知っているので、
お母さんの質問にひとつひとつ答えていったんだけど、






一ヶ月以上、
考えに考えぬいた末、
お母さんが出した結論 :







うちの子は、
地元の公立中に入れます・・・






ということで、
塾への入学も見送り。








結局、
どっちも受験させないと決めたのは、






どっちにするか迷って、
結局選べなかったから。






お母さんは、
迷う時に、
いい点を比べるんじゃなくて、







悪い点にばっかり目が行っちゃうタイプの人で、







こっちに行ったらこんな悪いことがある、







あっちに行ったらこんな点が許せない、






てな感じで、
頭の中を、
ぐ〜るぐ〜るとネガティブなイメージが回転し、
最後には目が回ってしまって、
もう、そういう状態に耐えられないって感じだった。







途中から、
子ども本人の意向とかどっか行っちゃってて、







「受けてみないと、両方受かるかどうかわからないんだし、
合格してから迷ったらどうですか?」






って言っても、
悪い冗談くらいにしか受け止められず、







ここだけの話だけど、
聞いてる私も消耗する相談だった・・・








それでね・・・

よく似た思考回路って、
男選びでもあるよね、って思って。







私の周りでも、
具体的にすぐに何人かの顔が思い浮かぶから、
結構、よくあるパターンだと思うんだけど、







女として、
何もかも備えている(才色兼備ってやつね)恵まれた人で、
学生のころからモテモテ、
いわゆる、よりどりみどり状態で、
好きに男を選び放題のように見えた人が、
やらかしてしまうことがあって、







あの人とあの人が、えっ?
みたいな、
意外なカップルって、
私は好きなんだけど、






だって、
二人のタイプが違えば違うほど、
化学反応が強烈に起きて、
おもしろいことになりそうな気がするじゃない?






だけど、
ポイントは、
女性自身が決して満足していないことで、






そういうすごく迷うタイプの人って、
決まって理想が高く、






しかも、
具体的な条件っていうのが結構シビア。






それで、
一個一個、
項目ごとにチェックしていくと、






どんなにすばらしい男性でも、
どこかの時点で脱落せざるをえず、







最初から、
リストアップされてもいなかったダークホース的存在の男が、
土壇場になってかっさらっていっちゃうっていうパターン。







それで、
幸せにやってるって言えば言えるんだけど、
でも、
絶対彼女の胸の内には、






「こんなはずじゃなかった・・・」






ていう後悔が、
マグマのようにうずまいてて、







それが、
全く余裕のない子育てに、
彼女を駆り立てる原動力になってる部分大。






そういう人が、
なぜ男性Aか男性Bかで迷って、






全然比較の対象にもなってなかった、








男性X






を選んでしまったかというと、








迷いに迷ったあげく、
選べなかったから。








子どもの頃から、
何かを決定したり、
選んだりする時、





私たちは、
当然のように、
比較対象っていうのをしてるけど、






あれって、
よしあしだなあって思う。






あんまり、
突き詰めて分析していくと、







全体像ってのが把握しづらくなり、






ぱっと見た第一印象に、
結構大事な要素が含まれていたりするものだけど、






本能的な「カン」が鈍ると、
なんか、見当違いの方向に行っちゃうんだろうね・・・










そういう一瞬の気の迷いに翻弄され、
波瀾万丈な人生を送るのが、
女の宿命なのかも・・・







・・・ということで、本日の結論 :







二人の人にプロポーズされて、
どっちにするか迷ってる女の人がいたら、
選び疲れた彼女が、
ふとした気の迷いでなびく可能性大だから、
ダメモトで、ぜひ、アプローチしてみて下さいね・・・






Victoriaでした。