婚活に疲れて (15) 出会ってしまった二人

こんにちは。Victoriaです。

2012/05/22  新藤兼人監督が100才でお亡くなりになり、
初めて新藤監督の生涯について知るようになったんだけど、






妻だった女優の乙羽信子さまとは、
運命の出会いだったのね。







お二人の出会いは、
1951年、
新藤監督39才、乙羽信子さま27才の時。
すでに脚本家としてデビューなさっていた新藤監督は、
戦争に召集されたり、
その後も長い下積み生活を経て、
ようやく、
つらい時期に支えてくれて、
結核で亡くなってしまった内縁の妻を描いた「愛妻物語」で監督デビュー。
その作品のシナリオを読んで、
ぜひ、妻役がやりたいと願い出てきたのが、
乙羽信子さま。
監督の自伝的なデビュー作品で妻役をするなんて、
それだけでも二人の出会いが運命的だったことを象徴していると思うんだけど、
監督には妻子がいたため、
二人は愛人関係に。










ようやく結ばれて、
結婚したのは、
1978年、
監督66才、乙羽信子さま54才の時。








前妻が亡くなったため、
再婚できたという。







実に、
26年間、
愛人関係を続けたことになる。








新藤監督が、
乙羽信子中心に映画を撮り続けたことを考えると、
この二人は、まさに出会ってしまった二人で、
きっと地上の誰よりもお互いのことを理解していたんじゃないかと思う。








だけど、
人生には守るべき順番というのがあって、
すでに築いてあった家庭を壊すことはなかった。







ずっと26年間にもわたって愛人関係を続け、
それでビクともしない絆で結ばれていたのであれば、
それ以上、
二人の関係を証明するものは何もいらないようなものだけど、
それでもやっぱり、
前妻が亡くなると同時に、
籍を入れたっていうのも象徴的で、








たかが紙切れ一枚とはいうものの、
されど結婚なんだなあ・・・








時々、
このお二人のように、









出会ってしまった二人









っていうのがいて、
こういう人たちは、
人生と恋愛が100%重なりあっているというか、
自分の存在理由が100%相手に依存しているみたいなところがあり、









もちろん、
それは、
出会ったその時にはわからなくて、
あとから周囲に、
あの二人は本物だったんだ〜ってことが認められるわけだけど、









もともと、
戦う人生を生きている人たちなので、
恋愛を貫き通すこと自体、
そんなに困難ではないのかもしれない。










身体のどこかに、
すごく痛いところがあると、
ちょっとしたかすり傷くらい、
どうってことないっていうのと同じよね・・・









・・・



それでね・・・



困難な恋愛を始めちゃった場合、
歯を食いしばって貫き通すのか、
それとも、
障害の少ない恋愛に乗り換えるのかっていう見極めが大事って話なんだけど、









恋愛以外の人生に、
どれだけ強い使命感を持って臨んでいるのか、
人生に対する覚悟のグレードがどれくらい高いのかっていうのが、
結構ポイントになるんじゃないかと思っていて、









新藤監督と乙羽信子さまの場合は、
誰が見ても突出した才能の持ち主だったから、
お互い、相手に賭けることができたし、
そのことに意味もあったと思うんだけど、










そこまで突出した才能はないのが一般人の一般人たるゆえんで、
そういう人たちは、
むしろ、
我を通さず、
周囲とうまくやりながら、
公私のバランスをとりつつ人生渡っていくところにこそ、
サバイバルの知恵を発揮すべきであって、
二人でいても、
お互いを支えきれないっていうか、
地獄への道をまっしぐら・・・的な未来が見えたら、
「この人こそ運命の人だ」
って思った自分のカンは、
一時の気の迷いだったって、
認めるべきで、









不幸な人生を送っていて、
笑うことすらできない状態で、
他人を幸せにするなんてとてもムリなんだから、
まずは自分が幸せになるところから、
人生始めようね・・・っていう話。









・・・ということで、本日の結論 :







やっぱり、
人生、
分をわきまえるっていうのは、
大切よね・・・









・・・


前回、
この人とはムリかも?って思ったら、
撤退する勇気も必要という話をしたら→婚活に疲れて (13) この人とはムリかもと思う瞬間 - Victoriaの日記
長いメッセージをいただきました。









マロンさま、
ありがとうございます。









マロンさまは、
ニュージーランドでホームステイなさっていた時、
シングルマザーのホストマザーからこのようなお話を聞いたとのこと。
とても興味深い内容ですので、
ご紹介します。




>>「なんか違うって思ったら絶対結婚しちゃだめなのよね〜。
私ったら、何回もI shouldn'tって心の中で叫んでたのに、結局結婚してしまったの。
だけど、二人で共同経営していた会社の経営が行き詰まりだすと、負債を残して旦那は急に海外へドロン。
その後の私の苦しい生活といったら・・・。
以前は広い庭付きの豪邸に住んでいたけど、今はこのザマ。
おまけに、後になって、旦那には数回もの離婚経験があったと判明。
当初はまさか、まさか、そんなこととはつゆ知らず。
だから決して、何か引っ掛かることがあるなら、立ち止まってよく考えないといけないわよ〜」





このお話を聞いたとき、私はすでに結婚をしていましたが、自分のことを振り返りました。ある事情で、結婚をしようか悩んでいた時期がありました。しかし、幸いといいますか、当時は遠距離恋愛だったので、一人で考える時間がたっぷりありました。しばらくの間、色々な想いを交差させながら残念な決断をした方がよいのではとも考えました。しかし、ある日、心の底からあふれ出る涙が止まらない日がありました。その涙には、相手に対する感謝の気持ちと何があっても彼を支えていこうという固い決意が伴っていました。その日以来、自分の中の迷いはすべて消えました。そして、結婚して今年で丸5年がたちますが、後悔したことは1度もありませんし、深い愛情も変わりません。きっとあの時、時間をかけて自分の本当の気持ちと向き合って、自分の決意に確固たる自信を身に付けたからだと思います。今でも、その時の決心が心の中心に刻印のように存在しています。



何も障害なく結婚する人もいると思います。でも、そうでない人も多くいると思います。結婚するにあたって、少しでも迷いがある場合、victoriaさんがおっしゃるとおり、少し時間をおいて、冷静に自分の心の奥深くにある声を拾い上げ、すべて納得し、自分の決断に自信を持てるようになってから決めた方がよいと思いました。それで、もしダメになっても、すんなりと自分の決断に責任を取ろうと感じられるし、後悔しないような気がします。<<









結婚って、
もしもチャンスがあるのなら、
したほうが絶対にいいと思う。








うまくいってる結婚生活は、
うまくいってる気ままな独身生活の何倍も人生を豊かにしてくれるものだと思うから。









だけど、
人間、
絶対に結婚しなければならないということはないし、









まして、









何歳までにしなければならないとか、
あるいは、
この人としなければならないなんていうことは、
今の世の中、
よっぽど事情のある人以外は、
ないと思うのね。









だから、
具体的に相手候補が現れて、
結婚しようかどうしようか迷っているんだったら、









絶対に、
納得できるまでしちゃダメだと思う。










愛情を貫き通すって、
口で言うほど簡単じゃないし、









自分のほうにその覚悟も能力もあったとしても、









相手が、
途中で、
や〜めた〜〜〜!
なんて言って放り出すかもしれないんだし、









結果として、
そうなった場合はがんばるしかないんだけど、









一回結婚で失敗すると、
人生の修復に軽く10年はかかるから、









だって、
20代、30代、40代の10年よ?








その時期を逃したら、
できないことって、
世の中、
いっぱいあるのよ。








子ども産んで育てるのもそうだし、
本当に気持ちのいいセックスだって、
死ぬまでできるっていう人生の先輩も多いけど、









ホントにそうかどうかは、
おばあちゃんに聞いてみればいいのよ、
何歳まで気持ちよくしてたかって・・・









・・・ということで、本日の結論 :








恋におちても人生変わらないけど、
結婚するといろいろと影響大きいから、
よく考えなさいっていうおばあちゃんの教えは、
やっぱり守りなさいってことね・・・









Victoriaでした。


・・・


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