結婚は人生の通過儀礼  (5) お弁当作りをめぐるママたちの攻防

こんにちは。Victoriaです。

さて、
早速ですが、
本日もvivianさまからメッセージが届いておりますので、
どうぞ。



>>もうもう、ほんと、読み応えたっぷりなVictoriaさまのお言葉に、私もただただ惚れ惚れとさせていただいております。

でもって、とってもタイムリーな話がありましたので、その事も話させて〜・・・下さいませ。(笑)

先日の事、なぜか、私、40代独身未婚彼氏無女子会に紛れ込んじまう・・というアクシデントに遭いまして・・・。
メンバーは5人の独身未婚彼氏無美女 と 私。

まあ、話をするだけでも普通の40代女子の集まりではない所が何だか、おどろおどろしいものがあるのですが・・。

でもね、皆さん、それはそれは美しい人達だったのですよ。

週末にはオサレなレストランでディナーをいただき、
お茶やら、芸術系趣味をたしなみ、
美貌、身だしなみ等々、見た目きっちり30代をキープし、
この方達のどこに結婚出来ない理由があるんだろうか・・・と 私、一瞬悩みました。
が、

話が進むうちに、「・・・・あら??(;^^A」  な点がほろほろと・・・。
その1
その翌週に、ママ友達と手持ち料理の会に参加予定の私は さりげなく聞いてみたんですけど
「何か、いい手持ち料理って無いかしら〜」と。


まあ、女も40年以上看板を掲げ、主婦業も10年をゆうに超える年数こなしていれば、作って来た料理の数も朝昼晩・・と 軽く2000食はこなしているわけで、
おまけに家族が餓死もせず、栄養失調にもなってないあたり、
いくら「私 料理が苦手で・・」と 言おうとも、否応なく皆さん、「家庭料理のプロ」の域まで達している・・・と 私は思う訳です。
なので、そのノリで話を振ってみたんですが・・・
帰って来た答えは

「ああ・・冷凍食品の○○なら、簡単でいいですよ」

でした・・・・。
ここで、「ふーん」と答える人は、主婦の集まりが何たるかが理解出来てない方だと思うし、
「ひっ!」と 一瞬息をのまれた方は、間違いなく主婦業免許皆伝ではないか・・と思う私なのです。

なぜか?

主婦の集まりで 手持ち料理持ち寄り会となった時点で、みんなそれぞれの鉄板料理を持ち寄る事は暗黙の了解。

20代〜30代前半あたりの新婚の奥様なら、冷凍食品もまだ「かわいいわね」で済むかもしれないけど
結婚生活10年以上の40代50代の女の集まりで、いきなりの冷凍食品が 一体何を感じさせるか・・・よーく考えて見られよ と思う私なのでした。
そんな場で、冷凍食品を堂々と持ってこようものなら、つまり、馬鹿にされる。 訳です。
まあ、いろんな方がいらっしゃいますから、ひとくくりには出来ませんが。
それでも20年近く台所仕事してりゃ、ここぞの鉄板料理の1つや2つは 大抵の場合持っていたりするわけです。

で、

彼女達・・・そんな勉強する場が無かったんだろうなあ・・と しみじみと感じてしまった私。

その2

日々子供の世話にまみれて、人生を送る・・という事は、時に過酷ではありますが、間違いなく、喜怒哀楽の坩堝に放り込まれる・・という現実であります。
独身時代、人様に手をあげた事も無ければ、声を荒げて怒鳴り散らす・・そんな自分なんてありえない・・と 思っていた多くの女性も、
ひとたび、わが子をその腕に抱いた日から、

今まで見たことも、想像した事もないような自分に遭遇しまくる・・・
そんな経験を積まれて来たんじゃないか・・とお察しします。
自分のブチ切れた状態と 嫌と言う程お付き合い出来る・・これが子育ての一面ではないかと。
あら、うちはそうではないわ・・と言われるご家庭はとつてもラッキーですけど。
まあ、大抵の場合、見たことも無い自分との遭遇・・そんなチャンスがあるもんだと思います。
同時に、それまで感じた事の無いような喜びや、男性に対するのとはまた別格の愛しさや愛情も経験させてもらえる・・
いやあ、子育てって、自分にとっての喜怒哀楽の修練場でもあるのですねー。

彼女達にはそれが無い。

さらりと話は進むものの、心から「わはは」と笑い転げる事もなければ、自分から笑える話を振る事も無かった訳です。
この人たちの喜怒哀楽はどこへ行っちゃったのかなー・・と ふと私、思いました
私の話にひたすら笑って下さっては居ましたけど・・・。
自分を崩してまで 笑い転げて・・は 彼女達には無いのかも・・
いや、無い・・というよりも、忘れ果てた?

そんな感じでございます。

で、思ったのですが

人間と言う動物に生まれた時から、私達にはちゃんと宿題があったのではないか・・・? と 私思いました。
勉強する時代、誰かを好きになって恋愛する時代、子供を産む時代、育てる時代、子離れする時代・・・

その時代時代に、ちゃんとそれぞれのワークがあり、それをこなす事でしか、人は人として成長出来ない部分があるんじゃないか・・・ なんて。
先日も申し上げたように、人間って、意識があるうちは最後まで成長し続けたいと願う生き物ではないか なんて事を考える私なのですが
その多くは、実体験からでしか学びようもなく、その時代のワークを端折ってしまった人は、その途中で ある部分の成長も止まってしまうのではないか・と思った訳です。
私的には ただただ勿体ない。
せっかく人間に生まれて来たのに。
で、彼女達の結婚願望を聞きながら・・非常に即物的ですが、
とりあえず、「子供だけ産む」という選択肢はないのかしら? と思った私(;^^A
そこに最上の愛は確かにあればあったで幸せですけど、ある程度の好意程度でも目的が子作り・・であれば子供は産めるしな〜・・ とか思ったりもするのですよ。
子供を育てる事で、成長させてもらい、少なくとも老後の孤独の心配からはある程度解放され、自分の種を残す・・という責任も果たせて。
昔のお見合い制度なんて、まさに「子づくり」「家庭作り」が目的でしたけど、それなりにまとまっていた部分もあったんじゃないかな〜とか 思うのです。
好きな人は、それから作っても遅くは無いんじゃないか・・とかね、ふと思ったり。
まあ、それをこなすには、子供の父親に愛想を尽かした時点で自立するという準備も必要ですけど。うわお!
恋愛に重きを置くのも大切とは私思うのですけど、同時に
自分の人生をトータルで考えて損しないようにプロデュースする能力も確かに必要ではないか・・と 思う今日この頃。
40代未婚独身美女の会にうっかり紛れ込んで ふと感じてしまった悲しさに、ちょっとだけ言いたい放題でした。
言葉が行き過ぎて、反感持たれてしまったら、ごめんなさい。
おまけにいつも長くてすいません。<<








恋愛は後回しにして、
まずは子どもを産む・・・
vivianさまったら、
なんて過激なことを・・・






てか、
そーゆー行為を、
古来、日本では、
結婚と言ってきたのではないでしょーか・・・???








・・・



それでね・・・






子育て中のママを見ていてつくづく感じるのは、








子育てとは、弁当作りのことである









ということで、









子どもが中学・高校の6年間、
土日も休まず早起きして弁当作りするのが、
ママの役目っていうか、









土日こそ、
部活の遠征試合なんかで、
朝・昼二食分の弁当持って行ったりとか、
ホント、
大変。







知り合いのママが、
日曜日に試合に出て行く息子のために、
朝4時半起きだって言ってて、








前日夜にほとんど仕込んでおくのに、
その時間、








ちょっと早すぎるんじゃない?
と思って、
そう言ってみたところ、








「うちの炊飯器、タイマーついてないのよ」









今時、
タイマーのない炊飯器なんて、
製造してるのか?








それとも、
よっぽど古いの?









どうやら、
ガスの炊飯器をお使いになってるらしく、
つい2年前に購入した時、
業者のおじさんに、








「いやいや、奥さん、
炊飯器にタイマーなんていらないっスよ。
うちの女房がタイマー使ってるところなんて、
見たことありません」











奥さん、
それ、
完全に、
業者にだまされてます・・・









まだお子さんは中学生だというから、
先は長い、








だんなさん、
奥さんがキレる前に、
炊飯器買ってあげたほうがいいと思うよ・・・家庭の平和のためにも・・・








・・・



さて、
それで、
お弁当作りの話なんだけど、








中学・高校の6年間、
子どもに一切お弁当を作ってあげることなく、
見事乗り切ったママがいて、









お昼代ってお金渡して、
コンビニ弁当とか、
購買のパンっていうのはよくあるパターンだけど、
彼女の家の方針は、








他人の弁当食って来い!








と命令されたわけではないと思うんだけど、
子どもは、
見事、
6年間、
クラスメートの弁当を少しずつもらいうけながら、
必要なカロリー&栄養を摂っていた。










時々は、
おこずかいの中から、
50円のプリンとか、
70円の菓子パンとかを購買で買って、
バーターしてたらしいけど、







それも、








何か代わりによこせ!







って言われた時だけ。








他人のお弁当を食べるのも年季が入ってくると、









○○ちゃんちの卵焼きはサイコー!
△△ちゃんちの唐揚げは一番口に合う!









なんて、
特定のお弁当の常連さんになったり・・・









どこにも、
親子そろって人がいい家というのはあるもので、








あらかじめ、








これはS君の分ね








なんて、
別のタッパーにおかずを詰めて持ってきてくれる女子もいたそうだ。








そんなこんなで、
6年間が過ぎ、
S君にも大学受験のシーズンが・・・








なんと!
S君、
あの、東大に現役合格!










いつもお腹をすかせているイメージの強いS君が、
そこまでがんばったのか、と、
感慨深いものがあったんだけど、









この件は、
意外な結末を迎える。











なんと、
6年間、
自分の息子の弁当づくりを代行してもらいながら、
ついに誰にもありがとうの一言を言ったことのなかったS君ママ。








保護者会やPTAも、
軒並み欠席し、
その姿を見たことのあるママの方が少なかったくらいの、
謎の存在だったんだけど、








息子の合格が決まるや、
あちこちに出没して自慢を・・・








東大だし、
現役だし、
S君ががんばったことは事実なので、
親として嬉しいのはわかるけど、










6年間、
何か事情があってお母さんがお弁当作れないのかと思って、
協力してきた私たちの善意はどこへ・・・???









ということで、
ママたちの反発を買ってしまったS君ママの姿を見た人は、
それ以来、ひとりもいない・・・








・・・



給食費を払わない親がいるっていう話はよく聞くけど、
弁当作りを放棄して、
なおかつ、
他人の弁当、堂々と食わせ続けた母親がいるというのは、
さすがに驚いたので、
周辺取材をしてみたところ、










S君ママは、
結婚当初から朝がダメで、
絶対10時以前は起きられない人なんだそうで、








それだったら、
お弁当作りはムリだよね・・・








他にも、
子どもの時間割を一切合わせてあげないので、








遠足なのにランドセルしょって学校行ったり、
プールがあるのに水着持ってなかったりっていうのはしょっちゅうで、









そういうのは、
全部、
近所に住んでる同級生の女の子のママが、
おせっかい焼いて、
朝、通学途中のS君つかまえて、








「今日はプールよ」
「遠足のお弁当持った?」








みたいに、
世話をしたそうだ。









S君ママは、
一事が万事、こんな感じで、
とても母親がつとまるタイプじゃなかったんだけど、








だんなさんが理解があるっていうか、
妻がいろんなところで迷惑かけてるのは百も承知、
多少のことでは動じない、
肝っ玉の据わった男で、
妻と別れようとか考えたこともないらしい・・・







でもね・・・
ここだけの話なんだけど、








一度だけ、
だんなさんを見かけたことあるんだけど、









現役の男としての色気にあふれているっていうか、








毎晩、
10時以前に帰ってきたことはないっていうし、
しょっちゅう、
長期出張で家を空けているらしいから、








あれは、
外に女作ってるわね・・・ガチで・・・








・・・




子育てが終わって、
子どもという、社会との唯一の接点を失い、
完全に孤立したS君ママ、








家族の中で、
S君ママの存在意義って一体、何?








S君ママは、
気分の落ち込んだ時の落差が激しく、
そういう時は誰も声かけられないらしいんだけど、








「あ、今日のママ、ずいぶん機嫌がいいみたいだ。
よかった〜」








てな感じで、
ママの情緒が安定しててくれると、
それだけで家族は感謝、感謝・・・







・・・ということで、本日の結論 :








今日もみんな元気で無事過ごせてよかったって確認できればそれだけで家族の役割は果たせたようなものなんじゃないかしら・・・???








Victoriaでした。


・・・


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