金益見「ラブホテル進化論」

こんにちは。Victoriaです。


金益見「ラブホテル進化論」読んでみた。

ラブホテル進化論 (文春新書)

ラブホテル進化論 (文春新書)

実は、
タイトルよりも、
帯の写真にひかれたんだけど、

「現役女子大学院生による本格研究」
「ラブホテルは堂々たる日本の文化!」
というデカイ文字の隣には、







やたら美形な金益見さまが・・・







金という名前からわかるとおり、
在日3世のお嬢様、








この研究をするまでは、
ラブホテルのヘビーユーザーだったわけではないらしく、
親にはずっと卒論のテーマ(ラブホテルで博士号をおとりになったらしい)は、
ナイショだったとのこと。







内容は、
まさに卒論って感じで、
ラブホの歴史を、
関係者へのたんねんな聞き取り調査にもとづいてまとめたもので、
すごくていねいに書かれてて、








最初は、取材に応じてくれるところがなく、
苦労したようだけど、









いったん突破口を見つけると、
逆にちゃんと取材してくれてありがたい、という感じで、
ずいぶんとかわいがってもらったらしく、
きっと写真以上にかわいらしい方なんだと思う。







「ラブホテルは堂々たる日本の文化」という意味は、








主に日本の住宅事情をさしていて、








つい最近まで、
夫婦の個室がない家が多かったとか、
ふすま一枚隔てて、
隣に声がつつぬけだとか、
親と同居で、
彼女をつれてくる部屋がなかったとか、








そうよね・・・
個室がなかっただけじゃなく、
固定電話しかなかったわけだから、
親にばれずにデートするって、
ホント、
至難のわざだったわよね・・・









・・・


本書を読むと、
最初はつれこみ宿として出発したラブホテルなので、
アメニティは男性向けのヘアリキッドくらいしかなかったり、









浴室と客室の間のスリガラスなんかも、
完全に男性目線で「のぞきができたらラッキー❤」で大流行したけれども、
当然、女性には不評で、










今は、
ラブホテル代を割り勘にするかわり、
女性主導で部屋を選ぶ時代なので、
どんどんなくなりつつあるとか、








年金支給日の翌日は、
部屋が70才以上の方たちで埋まるとか、








いろいろ新しい発見もあり、









最近では、
シティホテルとラブホテルの境界線があいまいになってきて、











ラブホテルも、
必ずしもセックスだけではなく、
女性一人が癒しを求めて泊まったり、











安い料金で、
シティホテルよりもサービスが充実しているということで、
外国人観光客に人気だったり、
現在もどんどん進化中。










でも、
やっぱりシティホテルとラブホテルは違うっていうか、










エスやおいしい食事が楽しめて、
リラックスできるっていったら、
リゾートホテルだけど、










料金が高いので、











ラブホテルは、
シティホテルの値段で、
ゆっくりリラックスできる場所であってほしいな〜〜〜










あと、
アメニティもうんと充実しててほしい・・・









手ぶらで行って、
何でもその場でそろうって感じ?









ラブホテルに行くんだったら、
思いっきり自分を解放することに集中できるわけでしょ?









ホテルの中で、
誰とも会わなくていいっていうのも気軽でいいし、










シティホテルで、
その必要もないのに、
わざとらしく連絡先まで書かされたりとか、
めんどーよね・・・って思うことも多いので、









そういうめんどくささを全部とっぱらってくれて、
ふら〜っと予約なしでいって、
欲しいものが全部そろってて、










大きいお風呂にゆっくりつかって、
エステとかもあって、
いつも使ってるものよりワンランク上のコスメがあって、










それで、
部屋ごとにインテリアや仕掛けなんかが違ってたら、
全部屋制覇しようか?みたいな・・・








・・・ということで、本日の結論 :







<ラブホテルを経営なさってる方へ>








ラブホテルがなかったら今までどうやって生きて来られたかわかりません、本当にお世話になっております、いろいろご苦労はおありだと思いますが、ぜひこれからもわくわくするエロくてほっこりできる空間を作ってください、期待しています。










Victoriaでした。