自殺する子どもたち

こんにちは。Victoriaです。

さて、
先日、
校長先生が自殺したというニュースを聞いて、
衝撃を受けたばかりなんだけど→校長の自殺と不登校 - Victoriaの日記








自殺について、
いろんな人と話していたら、
今年に入って、
相次いで生徒が自殺した学校があるという話になって、








複数の生徒の話を総合すると、








原因は、
最近、
子どもの自殺の原因のトップにあげられるいじめではなく、
勉強の悩みだったらしい。









相対的に見ると、
成績が悪い生徒ではなかったらしいんだけど、










苦手としている科目があって、
どうも教科担当の先生と折り合いが悪く、
授業中に集中して当てられて、
答えられないと、










「お前はオレの授業を聞いていたのか」
「どうして今説明したばかりなのにわからないのか」









などと責められることが多かったらしく、
周りの生徒たちは、









「ああ、また始まったよ・・・」









と冷や冷やしながら見ていたらしい。










それで、
テストがあった翌日、
その結果を苦にして、
ビルから飛び降りてしまったそうです。










この生徒の場合は、
遺書も残っていて、
そこに勉強の悩みが書いてあったので、
学校も自殺と認定せざるをえず、
全校集会で説明があったとのこと。










・・・


その自殺のショックが冷めらやぬうちに、
第二の自殺があり、
この二人が友人同士であったことで、
さらにショックは大きくなったらしいんだけど、









この子は遺書を残していなかったので、
原因はわからず、









親はわかっていたのかもしれないけど、
その後、調査された形跡もなく、










学校は自殺と認定しなかったらしい。









生徒の話によると、
一人目の場合は目立って先生に叱られていたので、
ああ・・・とみんな思い当たるフシがあったそうなんだけど、












二人目の場合は、
もともと存在感のない子だったこともあって、
自殺してもあまり話題に上らず、
あっという間に忘れ去られてしまったとのこと。










・・・




二人とも、
生徒間のいじめはなかったらしく、
しいていえば先生にいじめられていたとも言えるが、
通常の教科指導の範囲内であったんじゃないかという気がする。









特に一人目の生徒の場合は、
理系科目を苦手としていて、
でも投げ出さずに、すごく一生懸命取り組んでいて、











授業も、
すごく熱心に聞いていて、











あまりにも集中して聞いていたものだから、
ノートを取る余裕すらなく、
だから、
先生に当てられて答えることができなかった時はショックだったみたいで、
黙って立ち尽くしていたようなんだけど、
そこにたたみかけるように、










「お前はオレの授業を聞いていたのか」









と責められて、
思い詰めてしまったということは、
十分考えられる。









明らかにふざけていたとか、
内職していたとかいう生徒に、










「ちゃんと授業聞け!」










って言うのは正しいけど、










がんばってる生徒には、
やっぱりそれは言っちゃいけないと思う。










100人中99人がわかる説明でも、
残りの1人には理解できないということだってあるし、









それに、
今、この瞬間にわからなくても、
明日になればわかるかもしれないんだから、










生徒に逃げ場を作ってあげずに、
追い詰めるような言い方は、
やっちゃいけないんだと思う。










学校って、
勉強するところだけれども、
それ以外の活動(友達を作るとか、集団行動を身につけるとか)に重点がおかれていて、











物事をわかるというプロセスが、
実は大変な苦痛を伴うプロセスであるということが、
軽視されすぎていると思うんだけど、











周りのみんながわかっているのに(わかっているように見えるのに)、
自分一人だけがわからないという状況が、
どれだけ不安か、
教師は忘れちゃいけないと思う。









苦手科目があるということで、
悩んでいる生徒があると、
いつも言うんだけど、









「別にあなたがわからなくても、
世の中にわかってる人はいっぱいいるんだから、
もしも大人になって困ることがあったら、
周りの人に聞けばいいんだよ」










勉強って、
昨日の自分よりも賢くなるためにするものであって、











自分がとんでもない役立たずだということを思い知らされるためにするものではないということを、












すべての子どもたちに、
伝えていくのが、
大人の役割なんじゃないか、











自殺を考えている子どもたちには、
ちょっと待て、
早まるな、と言いたい。










Victoriaでした。